日の光の血痕
  かさなった眼が ここにない
  熱い空 道すじをかすれて
  私たちの歌は時間の
  壁の裏におちた
雨が降り 風が吹き
行き先は まだまだ向こう

足を止める あきらめかける
あなたが 背中を押す

さよならは
最後まで とってて
おはようは
かかさずに 言って
私 あなたじゃな ....
  庭にいるのはだれか。 (エステル記六・四)
  妹よ、来て、わたしと寝なさい。 (サムエル記下一三・一一)



箪笥を開けると、
──雨が降つてゐた。

眼を落とすと、  ....
 桐の葉に 雨が降れば

 涙なく 声なく 
 唯一人
 流るる窓の滴に心あてなく さまよい出でる

 あなたが何処に居ようと
 わたしが何処に居ようと
 生命だけしか上げるものが ....
無知な私の闇に
月がてらてら光っていて
青白い私の横顔の
青白い縁は冴えかえり
ひとつの魂
ふるふるとふるえ
人のこころも分からない
故に
人のこころを思うが
ふるふるふるえるばかり ....
  



「今年の鮎う ちっこおてえ、」
小さい頃から毎年聞かされてきた
親父の秋を告げる声



魚屋の親父だけは
てやんでえ、と言いながら
いまでも娘の帰りを待っている
 ....
そんなものは信じていないからっぽの樽の影が
言葉のなかに黒々と鎮座して深淵をかかえこんでいる
わたしたちが腰痛を少しでも自由のほうに傾けると
いつのまにか言葉は樽に廃液をつめて腰かけている

 ....
無知な
私を
ゆるしてくれた
あの人の
こころ



自分に
つごうのいいこと
ばかりでは
ありません
空の機嫌も



認めないか
認めるか。
認めれば
楽 ....
○「秋晴れ」
観光は光を観るとかく
観光は天気を楽しむものかもしれない
名所も
悪天候なら
つまらないものになる
天気が良ければ
散歩さえも
すばらしいものになる
このところすばらし ....
 笑顔でおはようと言われたら

 それだけで好きになってしまうかも

 いつも笑顔の人

 それだけでみんなのビタミン

 あなたの笑顔を消さないように

 いつでも笑い声を届 ....
猫は一見すると
おとなしそうに見える

私は猫を被る
おとなのしぐさで魅せる

本性なんて
おとなはお互い見せない

被れないほど暴れる猫が
猫を被るとミステリアス
おとなのずる ....
評価されるということ、
己が承認欲望超え
表現それ自体あり と、
他者に詩想され受け容れられ初めて在らしめられること、
ソレ このサイトにおけるポイントだから重要なんだ。
それから
ごめんなさい
ありがとう
行方不明の
愛のともしびよ



味わう
という
生き方を
しないと
もったいないかな



冴えかえる
闇の
静かさに
 ....
思う 思う思う
思いが
連鎖していく
ひとりの
永遠





永遠を
生んだのは
何か
何かか 何かを生んだのは
何か 愛か
望んでも
望み切れない
欲望が

私の心の底で
マグマみたいに
ぐつぐつ
音をたてている

そのくらいで
いいじゃん
少しは
ガマンしなよ

そんな声が
あちこちから ....
真面目度と正気度の高い高い高い話
園庭のブランコか滑り台かで落ちた
前歯が欠ける
紅茶に落ちた月も欠ける
今日を明日を明後日の時間の縁を
つないでいくのが本当に
自分の体なのかと
欠けた ....
東京スカイツリーから
自称詩人を突き落としたい
自称詩人のことだから
地面に激突するまでに
自称詩の一つでも朗読してるだろう

いや、ひょっとしたら
落ちずにそのまま飛んで
カラスみた ....
もう
どうでもいい

放てば
満ちる





またね


言える
ありがたさよ
明けて静かな正月
少し笑顔の戻ってきた母の顔を見て
また あの青空を思いだしてしまい



それから
僕らのパイロット・プラントを吹き抜ける風は
いつでも同じ音になった
 ....
 
 慈悲とつれあって深夜のスーパーを歩いた
 あるいは慈愛とつれだって萩の花をばらまいて歩いた
 おれたちにとっての幸運が猫のしっぽであったような、
 あるいは取り残された者たちの最 ....
ありがとう
空よ
私の至らない部分が
人のこころを傷つけてしまうのは
私が至らないからです。すると
みんなが至らないよ、と
空は
青ざめてくれる
空よ
ありがとう
いくつかの雲は  ....
自称詩人はすべての面で
足りない奴らだが
その中でも最も足りないのは
ユーモアだと思う
クスッとでも人を笑わせるものを
書いてみろ
書けねえんだよ、これが
本人は面白いと思ってるんだろう ....
相手を嫌えば
自分も嫌われる
相手を好きになれば
自分も好かれる
人間関係お互い様
口で言わなくても目でわかる
口に出して言えばもっとわかる
好きな人嫌いな人苦手な人
人はさまざまそれ ....
情報が置換されて
一つの星になったら
運命の日
恐喝するリングドール
八月の革命
双生、パウダー、稲穂

道程の中で触れていた
矛盾の正体がわたしだった
藁を積んだ小屋
非道な支配 ....
何でも無い午後の風と
悲しい思いがする そんな
毎日の中を流れている
公園の前で


何でもない日々にある
今は そんな 感覚と
意識の中で生きている
電子工作の手を止めて


 ....
 早朝散歩を昨日から始めた。昨日も今日も雨。そして今日は寒く、防寒着を着込んで歩いた。たぶん霧の先の見えない山々は白くなっていることだろう。たぶんだが、この寒さを予知してカメムシの越冬隊がおびただしく .... ―あなたはどんな茶葉だったの?
へバりついっチャってたからアタシ
―どこに?
チャんとおぼえてないんだけどタシカ
―湯呑み?
シャンハイ
―チャンハイ?
はい
―どっち?
チャンハイ ....
食べものや飲みものを
私が頂く時に
ご先祖やペットなどの
幽霊が私の肉体を借りて
私といっしょにその食べもの飲みものを
味わってくれていると
すてきだと思いませんか
ああ、
こんなこと ....
 ものうい口づけの時
 真昼のカーテンが そっと身をよじらせ
 触れ合った歯の小さな音をも
 ききのがさない

 ある時
 生命を捜し求め
 悲しい広さを見い出した
 貞操を否定す ....
時には
落ち
着いて
思うということをする
進むためのストップ







同じことを
繰り返し
言う
この思いが
大事だから
由木名緒美さんのおすすめリスト(3305)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
lensflare- 草野春心自由詩823-10-30
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独り言10.29- ホカチャ ...自由詩3*23-10-29
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※五行歌_二首_「ひとりの永遠」- こしごえ自由詩4*23-10-28
desire- ルルカ  ...自由詩3*23-10-28
蒼い話- 日々野い ...自由詩223-10-28
落とす- 花形新次自由詩323-10-27
※五行歌_二首_「放てば満ちる」- こしごえ自由詩5*23-10-26
sayonara.com_11-20- AB(な ...自由詩523-10-26
黒犬の眼球- 中田満帆自由詩823-10-24
失礼します- こしごえ自由詩12*23-10-24
猿之助の手法- 花形新次自由詩223-10-22
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プール、放射、機械- 竜門勇気自由詩3*23-10-22
ある年の日曜日- 番田 自由詩423-10-22
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風の光る日にふと思ったこと- こしごえ自由詩3+*23-10-21
夾竹桃- リリー自由詩6*23-10-21
※五行歌_二首「進むためのストップ」- こしごえ自由詩2*23-10-20

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