万年筆の血液が乾いてしまったようだ
無理もない
数年うっかりと放っておいたのだから
いちにち、はとても長いくせに
すうねん、は
あっという間に感じるのはなぜだろう
風、が通り過ぎていく
 ....
          草葉に風の足音
夏の光の深い底で焼かれる虫たち
夜に置き忘れられた
艶やかな目に乾いた夢が映り込む
生と死の歯車が柔らかく噛み合って
素早く回転する
  濃厚で豊満な匂 ....
ボロボロになった身体を引きずりながら
ぼくはどの方角へ向かうのだろう
食べられなくて
何も食べられなくて
週末には点滴が待っている

楽しみなのは大相撲中継だけで
週末の入院を待っている ....
本当に行きたい道を往く人は
この世の中になかなかいない。

人の目を気にして
敷かれたレールに乗ることで
平均台の上
両腕を翼にして…一歩を、進める
あの醍醐味を、久しく僕は忘れていた。 ....
キャベツ千切りサクサクサクサク鳴りませら
したら意識、
奥まってゆく、 だんだんと
深まってゆく、 ゆっくりと
開いてゆく闇、 漆黒の
隙間隙間に優しい顔顔顔光り輝く
から
いっそも一度 ....
世界のどこかで
猫が丸まって眠っている
その背中を撫でてみたとき
自分が誰かわかる気がする
どうしてあんなに
夕焼けが燃えていただろう
どうしてあのとき
泣いたりはしなかったろう
レモ ....
   太陽の匂いが漂うんです
   懐かしいあの土手沿いの道の一画に


   両手から
   はみだしてしまう大きさの
   おおきな亀裂のあるトマト
   とうさんが  ....
あの鳥には羽があって
ぼくの頭上をとんでいる

根っこの生えた僕には
縁のないこと
手を伸ばしても
羽がない

あの鳥には夢があって
君の横をかすめていく

苔むした僕には
縁 ....
きえねばならない思いをかかえて
心の溝を覗くとき

淵に足をすくわれそうな闇を前にして
問うてみる
闇は誰のため
誰の物でもない
とてつもなく広がる
だれそれのたそが ....
牛が不思議に騒ぐ夜があるの。
台風の夜でもないし地震の前触れでもない。
乳に血が混じったりもしない。
虫が多いわけでもない。
まあ牛舎なんてのはいつも虫だらけだけど。

夜なのにもぐもぐ反 ....
大海原に浮かぶ月
足元の砂に
ちりちり打ち寄せる
光の欠片

溶液になった
クラゲの悲しみ

強いひとにも
朗らかなひとにも
悲しみはある

それは弱さでも
やま ....
  中央署の傍 ながい
  みちを吠えた舌の葉に
  砂の月がやっつ、
   しろい やわこい
    まるい  あわい
  夜 銀 カセットテープ
  リールを、まわすように
 ....
神話が語らない
占いの及ばない
誰の願いも届かない
遥か遠く
暗く冷たい空白に
在って
在るからこそ放出する
己の核から外へ外へと溢れ
続け 続けて
やがて尽き果てた
非在の残像
 ....
残業を撲滅したら困ります
収入が減ってボクの自由が撲滅します
自由に使える時間よりも
自由に使えるお金が大切です
ボクは残業依存症なのです

残業を撲滅したら困ります
ストレスが溜まって ....
日本の国民服が海外で作られ
日本の国民服が海外でも売れている
それは個性的なのに低価格であること
しかも低価格なのに高品質であること
これはアクロバットなことで
それをユニクロバットと呼んで ....
人間が1時間前の過去へタイムトラベルすると、2人となりますが、
人間ならその意志でここでやめることができます(因果律がリセット
されるので)。ところが、物質や素粒子やエネルギーの場合、やめる
こ ....
おも舵イッパーイ!
帆を揚げろ!
波高し
ヨ―ソロー

樽を開けラムを飲め
飲み食い歌え
お前たちの目指すのはエルドラドだ

サルガッソーを越えて往け
溢れる黄金を手にしろ!
怖 ....
わたしの死角をひとひらの蝶が往きつ戻りつしていた
目の前に広がる森の少し分け入った辺り木漏れ日にあ
やされながら成熟した木々の裾に纏わるつややかな若
木の葉は森の外観とは対照的で光を透かして淡く ....
ほおずきをぶら下げて

ぼくは萎れたオレンジをぶら下げて

お寺の門にひろがる空を見る

勇気を与えよう

安心を与えよう

不穏なことに慣れ親しもう

そしてみんなで自民党に ....
情熱の赤い薔薇より

悲し気なくちなしの花の方が

さまになるわ

燃える太陽よりも

白い月の方が

さまになるわ

喜びよりも

悲しみが

希望よりも

絶望 ....
くっきりと
光と影
鳥がくぐる
風の小窓
暑くなる予感

離れてそよぐ木と木 
その根が見えないところで
触れあって
幼い蝉のまどろみ
光の夢の歌声を聞いている

木はそ知らぬ ....
鬩ぎあう
調べと琥珀の液体に酔いながら
明日を占い
夜の帳に沈んでゆく

漆黒の陰から
死神が頬笑んでいるのを直感した

それでも
恐ろしさは微塵もなくて
親近さを感じ
彼と酒で ....
   梅雨の隙間のヘドロから
      カルマがしみでる
         にじみでる  
そのとき 救急車のサイレンが
         渦をまいて
         たちのぼる
 ....
25XX年 過去へのタイムマシンに 乗ろうとしている
宇宙ひもを利用した       ロケットだ

過去へいくのは         未来と違い
法律の規制がある        たとえば
過去 ....
わたしに
猫の眠りをください

おもては雨が降っていて
いきものがあまやどり

どんな希望も絶望も
持ちたくはないのです
いまは

どうか
猫の眠りをください

長靴みたいな ....
君がお星さまになって10ヶ月
もう私の中で君は過去になってしまった
君がお星さまになる最後の数日だけが
君との記憶になったようで
思い出す姿は痩せた小さい君。
だけど不思議と
あの時の君は ....
君とぼくの
関係はとてもブルーで
誰も寄せ付けない
サファイアのようでいて
実はとても崩れやすい
硬度のバランスに生きている

ルビー色のカメリアが咲いたら
少しは暖かくなるかも知れな ....
ママは戦火の中で僕を生んだ
戦闘機の轟音が子守唄だった
気がつけばママは居なかった
僕は人殺しの道具で遊び
何時もお腹をすかしてた

僕等は戦争しか知らない子供達さ
平和なんて言葉も意味 ....
神経網が
少しずれて
自己は混沌の
なかに居た

可笑しなことが
次つぎ起こる
時間の前後さえ
あやふやに

脳信号の変電
神経系の情報処理の
あり方による
世界の在 ....
見慣れないスカーフを胸に
少女になり
出て行こう

テーブルの上には、昨日までの私への さようなら
きっかけは
太陽と星とがイーブンなのよ
テニスの試合でいうなら いままさに 
ラブ  ....
由木名緒美さんのおすすめリスト(3324)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふたたびの夏- そらの珊 ...自由詩15+*16-7-21
火葬詩転生- ただのみ ...自由詩14*16-7-20
時計- レタス自由詩616-7-19
人の翼- 服部 剛自由詩116-7-19
夜景- ひだかた ...自由詩5*16-7-18
猫背- やまうち ...自由詩6*16-7-18
真赤な太陽- るるりら自由詩20*16-7-18
「_AMETHYST_」- jude planet自由詩216-7-17
消える- るるりら自由詩9*16-7-17
ちあらのはし- 佐々宝砂自由詩516-7-15
水母- Lucy自由詩13*16-7-14
柳夜のリール- 草野春心自由詩116-7-13
星は美しく滅ぶ- ただのみ ...自由詩11*16-7-13
残業依存症- イオン自由詩2*16-7-11
ユニクロバット- イオン自由詩1*16-7-11
ビッグバン新理論・ゆらぎの過去へのタイムトラベル- st散文(批評 ...1*16-7-11
黄金郷- レタス自由詩316-7-10
入口・・- ただのみ ...自由詩5*16-7-10
純粋なひとびとが- 吉岡ペペ ...自由詩516-7-10
詩言葉- 星丘涙自由詩3*16-7-10
入口・- ただのみ ...自由詩9*16-7-9
アニバーサリー- レタス自由詩516-7-9
蘭月(二)- 信天翁自由詩216-7-9
過去へのタイムマシン- st自由詩1*16-7-9
猫の眠り- やまうち ...自由詩316-7-8
レオ_2- 自由詩2*16-7-8
- レタス自由詩116-7-7
戦争しか知らない子供たち- 星丘涙自由詩6*16-7-7
七年目の命- シホ.N自由詩2*16-7-7
渇く- るるりら自由詩8*16-7-7

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