道ばたに
若いビジネスマンが
うずくまっている

心配して声をかけると
苦しそうな顔をして
ほとんど象になりかけていた

大丈夫です
と、忙しそうに立ち上がり
がんばっ ....
いい夫婦の日に別れている  むかし、ぼくが田舎で少年をやっていたころ、野性の動物が家の周りを彷徨いていた。畦を通れば、蛇が逃げ、イタチやムジナに出会うことも、珍しくはなかった。イノシシは畑の作物を喰い荒らしていた。雪の日には山 .... 海で眠っていれば
起こされるんだよ

水平線が
空にあるのは
海が
銀河に流れていくから

船の上で
そう思ったとき

ぼくは
信号機の音を
聞いた
Objectの先端を
 愛していた

だれ\よりも好きだったと
思えたものは
 本当だろうか?

Objectの窓には
硝子色をした
 カーテンが
硝子色の
 空を映している ....
ある聖夜ふと訪ひし教会に
聖誕のミサいかしくも
執り行へり鐘や鳴りつつ
我は信徒にあらねども
珍しければ連なりて
慣れぬ祈祷にしばし参じぬ
司祭は儀式進めたり
謝祷交はして会堂の
時説 ....
電話はだいたい突然だけど休日をアクティブにだらだらしようと思っていたら突然モエモエからランチに呼び出されて駅前の定食屋で待ち合わせた。酢豚定食をたのみ、どうしたのと聞くとやっぱり好きな男のことで、やっ .... 【人間】
初めてのアルバイトは中学1年の冬休みだった。
親戚の雑貨店でのレジ打ちの仕事だった。
年末のある日、事件は起きた。
その日の昼食後、レジに戻ろうとしたら、おばあさんが
お茶碗を買い ....
吸えないタバコ 吸うフリして
煙に隠れて 涙する
いつも一人で 泣いていた
路地の裏の 小さな空き地
マンホールの蓋には ぺんぺん草が
天を仰いで 風にそよぐ
いつでも 一人僕が
見上げ ....
 許してほしい  白すぎることを

 闇を美しく舞いたかっただけ


 許してほしい 寂かすぎることを

 ただ降り積もる思いばかりだっただけ


 許してほしい 冷たすぎることも ....
夏の夕方に訪れるあの湿った憂鬱は何なのだろう。世界がいつもと異なった網の目に組み替えられるような、あの憂鬱は。目を楽しませてくれていた植物も奇怪で滑稽なものに思えるし、耳を楽しませてくれていた蝉の .... 太いマジックで小さい夢を書いた 入社一年に満たない
まだ未成年の君が
機械に上半身を突っ込んで
型替えを行っている姿を見ていて思う
もう一人前のオペレーターなんだ

ちょっと前までは怪我しないか
とても心配だったけ ....
影と影は
こんなにもたやすく
ひとつになれる

犬とわたし
樹とわたし
電信柱とわたし
あなたとわたし

昼に束ねられていた
よそよそしさは
夜がくれば
溶け
すべての影と影 ....
 だいすきなひとが 体調を崩したので
 差し入れだけこっそり 置いてきました

 受け取ってくれるとは 思ってたけど
 メール来るまで どきどきしたよ

 ついでに言うと
 あなたの ....
最後に会えたのは
もう3週間も前

電話もメールも
全然してくれないから
あたしはこの日を
指おり数えて待ってったっていうのに

あなたはなんだか
へっちゃらな顔

することがお ....
きみは前日の失敗をかかえ、氷上に立った
その日のきみは前日とちがっていた
蹉跌はきみのなかでいくどもいくども燃やされ、灰燼に帰していた
きみはシンボルのジャンプをきめ
きみのフィギュア人生のす ....
初めまして、こんばんは。



或る死神の話



えーと、踏み台にロープ。まあ、もう梁に通してらっしゃる。
先端わっかにして。まあまあ、首吊り自殺ですか。
ここ最近多いんです ....
 今日も だいすきです
 だけど 今日も 片想い

 一か月前に会ったひととは
 さて いつ 会えるでしょう

 『待ってたら いつか 会える?
  それとも 正直 会う気ない?』
 ....
彼にすべてを委ねつつ
掴んだ栄光何故悪い
あの時交わした約束を
信じた私が馬鹿なのね

日陰歩んだ人生を
一か八かでやり直す
みんな優しくしてくれた
嬉しかったの死ぬほどに

さむ ....
あの夜のことはあんまり覚えていない。

ぐらんと城が揺れて、母上様が庭に伏したと思ったら急に明るくなって花畑は火の海になった。
じいやが早口で何かを捲し立てて、僕は非常時の為の地下シェルターに ....
あたし初めて
彼氏のを見たんだけど
すごくびっくりしちゃった
だって小さい頃お風呂で見た
お父さんのは
先っちょがボールペンみたいで可愛いらしかったって
記憶があるのに
彼氏のはおっきい ....
みんな

ちゃんと

みとめられて

みんな

いいひとで

いいことをして

みんな

きもちよく

生きてゆければ


不意に訪れるのは

悲しみか

 ....
何だかわからないけど不安だ
夜あまり眠れない
食欲がない
性欲がない
何にも興味が持てない
生きる気力が湧かない
とお嘆きのあなた
そんなあなたに朗報です
飲むあるいは射つあるいは炙る ....
私は十三年間
薄暗い工場の中で
機械の一部になって働いてきました
小さな子どもを連れて離婚した
若くもない女には3Kの仕事しかなかった
子どもを保育園に預けて働いた

毎日々
ベルトコ ....
図書館の臨時休館雨水かな Vの発音 Vの発音 Vの発音 Vの発音
言語聴覚士に何度も発音を矯正される
だけどまだできない
標準的なVの発音

ボールを投げて キャッチして
ボールを投げて キャッチして
作業療法士 ....
冷奴のかけら

先細りな箸ですくおうと
したら

もっと小さなかけらに
なって
皿の中に落っこちた


そのかけらを
すくおうとしたら

もっともっと小さな
かけら ....
わたしを生んだ
女をわたしは知らない

影も匂いも
どんな音を発するのかも
なにひとつ知らない



わたしを抱いて
わたしを褒めて

わたしを叱って
わたしを守って
 ....
【透明なマグマ】


あれからというもの踏切が 透明なマグマだ
車を走らせていて
次第に車を減速させ
遮断機が ゆっくりと降りている
車と車の隙間を ゆっくりと歩いていた猫が  ....
由木名緒美さんのおすすめリスト(3334)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
象さん- 小川 葉自由詩814-2-28
いい夫婦の日に別れている- 北大路京 ...自由詩314-2-28
掌編「悪夢」- イナエ散文(批評 ...8*14-2-28
- 佐藤伊織自由詩514-2-27
Object- 佐藤伊織自由詩114-2-27
聖誕祭- 織部桐二 ...自由詩3*14-2-27
よせて_あげて_はさまれて- 末下りょ ...散文(批評 ...4*14-2-26
アルバイトの備忘録- ichirou自由詩19*14-2-25
泣きたい日の味- 武富諒太自由詩414-2-25
__雪- ハァモニ ...自由詩1*14-2-25
- 葉leaf自由詩514-2-25
太いマジックで小さい夢を書いた- 北大路京 ...自由詩614-2-24
まっすぐ伸びていく- ichirou自由詩8*14-2-24
影と影- そらの珊 ...自由詩14*14-2-24
だいすきなひと- はるこ自由詩1*14-2-23
ばいばい- 弓夜自由詩5*14-2-23
氷上に咲いた一輪の青い花に- 寅午自由詩114-2-23
或る死神の話- 愛心自由詩414-2-23
完璧な片想い- はるこ自由詩2*14-2-23
さむらごうちの唄- 花形新次自由詩3*14-2-22
孤独な王子とヒトクイバナ- 愛心自由詩1*14-2-22
お父さんのと違う- 花形新次自由詩114-2-22
生きる- 吉岡ペペ ...自由詩314-2-22
テレビショッピング- 花形新次自由詩414-2-21
【_私の履歴書_】- 泡沫恋歌自由詩37*14-2-21
図書館の臨時休館雨水かな- 北大路京 ...俳句314-2-21
矯正- 夏美かを ...自由詩31*14-2-21
冷奴- くうに自由詩114-2-20
雪月花- 千波 一 ...自由詩714-2-20
【紫】ほかならぬむらさき_オムニバス三編- るるりら自由詩24*14-2-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112