流れていく
灰色の雲
ゆらゆら揺れる電線の向こう、
流れていく
ゆっくりたしかに
流れていく

そうして着実に時は過ぎ
百万年が過ぎていき
私も君も彼も彼女も
居なくなる

只 ....
一条の光、
緑の木立に射し込む
それは静かな正午過ぎ
私は独り、イートインで
アイスコーヒーを啜っている

)ゆっくりゆっくり流れる時間が
)いつしかゆるゆる止まり始め
)魂はまたうっ ....
雨のなかの白を追い
ふたつの午後が終わってしまう
雨の後も白はひろがり
宙に音を描きつづけている


鳥が一羽
白をついばみ
描かれた音に
音をこぼす


金と ....
この春日に躍り出て
僕らは軽快な会話を交わす

〉快晴ですね
青い光が降って来る!

〉そうですね
実に素敵な日ですね!

僕らはそうして手を繋ぎ
光のなかを進んで行く

もう ....
さいごの さくらが さよふけて
まんげつ まんまん みちている
ほおづきのような ともしびを
つなげて うたを うたいましよう

去ってしまいそうな 桜のいろを
きえてしまいそうな かおり ....
 
幻視は摂理を誘導する

ピンクの海で

帽子を積み重ねる

生命は奇妙だ

架空の歪み

跡絶えない辺獄

夜 玉葱は世界を隠す

ロフトに戻る

月が落ちている ....
あの時の夕陽は真っ赤な嘘でした


たんぽぽのきいろい歓声陽の光


青空を雲がいっぴき歩いてく
口を裂かれても言えない事はある
もし
口が裂けたら言える筈はないのだが

時間はさかのぼる
空間は移動した

時代は戦争に飲み込まれていた
侵略と略奪
無慈悲な殺戮と暴力

殺さ ....
君が今さっきまで居た
空間に
光射し込み
無数の影、ゆらゆらの揺れ
わたしの脳裡に鮮やかに
真白い面にピンクの頬、
浮き立ち余韻を
響かせる
何かが流れ出て
わたしが生まれ
太古のヒカリ
夜の底から
力を貰い
未来のヒカリ
わたしから流れ出る

捧げられ 捧げる 全ては捧げもの
まばゆさに目をとじれば
暗闇となった世界に浮かんだ
円が燃え上がる
そんな遊びを繰り返していた

あれはぶらっくほーる
宇宙への入り口か出口だった

だれもかれもみんなおとなになってし ....
やあ
十五年前の君
予想できるかい?
ひとつだけ、教えてあげよう

{ルビ面白=おもしろ}苦しい、面苦しい、日々の果てに
君は手にいれる
ひとつの温かい宝を

自由だとか、幸いだとか ....
牛になって

風にふかれながら

草原を食べていたい



できれば

あなたとふたりきりがいい
丸い小窓を抜けたなら
まぁるい形になるだろか
四角い小窓を抜けたなら
しかくい形になるだろか

まぁるくしかくくなりながら
眠る赤児のくちをぬければ
どんな形になるだろか

そこにい ....
鼠が地面に落ちた
餌を食べる 午前〇時の新宿

家の無いおじさんは
幸せそうな笑みを浮かべ
北風に凍える僕の傍らを通り過ぎ
バケツの残飯を探す臭覚のままに
繁華街の路地へと
消えていっ ....
見渡す限りの地平線
垂直に立ち、歩む人
何処までも何処までも
肉を携え魂を生かし
意志の命ずるそのままに
今在る不思議に打ち震え
この深夜、
独り在ることに寛いで
宇宙の時流に乗っていく
すっと孤独に留まりながら
この隙間だらけのあばら家に
雷鳴が轟くのを待っている

境界の門が開く、その時を
冬の立ち込める並木道は
身を縮めて、息をひそめて
葉ずれや雲を流す空の息吹きを
まとい、深い憂いに口を閉ざし
軽々に言葉を弄さない

冬よ、あなたは何を思うのか
その白き顔(かんばせ)に ....
洗面器の中に
水を張って
浮かべた夜空は
もうひとつの庭

駆け回りながら
届かないと
諦めてしまった

心に集まる
大地の音感

聴き返す時間を
貰えるのなら
門限は破ら ....
誰もがそれとわかるように
名前をつけてみましょうか

花と名前をつけます
蜂と名前をつけます
光と名前をつけます

だけれど君がそれを指さすとき
花と戯れる蜂や蜂と戯れる花を
輝かせ ....
夢の中となりに座ったあなたと話すことが出来なかった
夢でもいいから会いたいと願ったあなたがすぐ横にいて
あなたはもはやあなたではなくわたしの心の影法師なのに
あなたを知りあなたの心を慮ることで虚 ....
山の稜線が静かに燃えている
白々と、諸人の魂や神々が
頂きへと登りゆく夕まぐれ

誰もがすれ違いながら
互いに頷きあう、それも無意識に
生命が燃えている、あの山の頂きへ
向かうときではな ....
流れてゆく
流れてゆく
二度と無い今日が
流れてゆく

僕は今夜ここで
(小さな舞台で朗読する
 新宿ゴールデン街の老舗「ひしょう」で)
何を待とうか

星の無い夜空を仰ぎ
あて ....
左側の
下から二本目には
幼い過ちが
絡みついている

右側の
上から四本目には
小狡い鳥が
棲みついている

左側の
上から三本目に
温かい実を
結びつけてくれた人
 ....
【1】
 黎明の森に緑がさらさらと揺れている。
 心の奥であぶくが湧いている。
 しまい忘れた情熱が青く光っている。
 誰かの夢と同じように。

【2】
 闇の中を蠢いていた不安は、 ....
あゝ、わたしの枕元に
瑞々しい橙を置いたのはだれでしょう
橙の一つ分、ちょうど掌に一つ分の匂いが
わたしを空に誘います

いつかの夕陽からこぼれ落ちた
橙が
たわわになった
樹々の間を ....
ごぅごぅと言う風と戯れながら
花たちが散り舞いゆくのです

種子は風や鳥や虫に運ばれ
あの町で咲きこの街で咲き
それを見た人たちの心にも
花が咲き乱れ赤、青、黄、
赤、青、黄、花が咲き乱 ....
マスクに包んだ
内緒話で
毒抜きをしてる
唇に何故
チューリップ色の
花が咲くのか

這い上がれ
地上で黙する者よ

線路の外側を
守ってるから
命は雪崩を
起こさなくなる
 ....
長坂の
途を巻いて
舞い降りた天使は、
寄せ波引き波に気を合わせ
光の響きを七色の虹に変えて
足早に石灰岩の舞台に水を打ち
消え逝く人々の祈りを聴き取る。

 独り独りの限界と可能性、 ....
ドアを開くと
幾十年も変わらぬ空気の
Piano Bar Lyon

カウンターに腰を下ろした僕は
ピンク色のグラスを傾ける

ピアノの周囲には
いくつかのアコーディオン達が
寂れた ....
由木名緒美さんのおすすめリスト(3305)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
流れていく(改訂)- ひだかた ...自由詩419-4-24
独り、イートインで- ひだかた ...自由詩8*19-4-23
夜_羽織る夜- 木立 悟自由詩319-4-21
walk・on_16- ひだかた ...自由詩619-4-20
それとはなしに- るるりら自由詩8*19-4-20
in_other_words,- 墨晶自由詩2*19-4-18
生きる色- 水宮うみ俳句2*19-4-16
口外しては- こたきひ ...自由詩319-4-16
君の(改訂)- ひだかた ...自由詩5*19-4-15
流出(改訂)- ひだかた ...自由詩519-4-12
ぶらっくほーる遊び- そらの珊 ...自由詩1919-4-11
十五年前の君へ- 服部 剛自由詩519-4-3
戦争- ねむのき自由詩1519-3-31
風、風、風よ- 帆場蔵人自由詩12*19-3-30
新宿駅・午前〇時- 服部 剛自由詩219-3-5
walk・on3- ひだかた ...自由詩619-2-19
すっと孤独に留まりながら- ひだかた ...自由詩1219-2-16
白き顔- 帆場蔵人自由詩319-2-15
踏み絵- ミナト ...自由詩319-2-14
沈黙のなかで- 帆場蔵人自由詩18*19-2-14
あなたの夢をはじめて見た- ただのみ ...自由詩16*19-2-11
稜線- 帆場蔵人自由詩319-2-11
この夜が明けたら- 服部 剛自由詩319-2-9
肋骨- nonya自由詩17*19-2-9
小詩- メープル ...自由詩3*19-2-9
- 帆場蔵人自由詩519-2-9
春想歌曲- 帆場蔵人自由詩419-2-9
揺れる- ミナト ...自由詩5*19-2-8
使命(改訂)- ひだかた ...自由詩419-2-6
Lyonにて- 服部 剛自由詩119-1-30

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