月の光 白銀
垂直に落ち伸び
形態と色彩、
この上なく曖昧に
なりながら
境界 保たれ
在るもの、
輪郭浮き立ち
深みの畔にて
自在に移動し
飛び立つ様に
在る者と在る者、
....
凝集の一点、
新緑の照り返し
忍び寄る青い闇に
天真爛漫を失わず、
光を眼差し深みに沈む
おかえりなさい おかえりなさい
旅先から帰って来たばかりの僕に
いきなり届く声の響、
おかえりなさい
おかえりなさい
夕に傾き燃え上がった太陽が
一日の最後を焼き尽くし
暗紫 ....
涼やかな夜風、
網戸から流れ来て
私は病んだ肉体の苦、
抱え耐えながら
己を委ね預ける
流れ来て触れ包む、
風の優しさに精霊に
内なる魂 ふと目醒め燃え立ち
道端の草が
不思議に綺麗な花、
咲かせたよ
白くて卵形の
小さな花 無数
僕は思わず立ち止まり
見入ってしまったんだ、
不思議に綺麗な花の群れ
なんて謎に満ちた存在だろう
....
天空の
青い湖面から
堕ちて来た、
あの破裂する
黒い円の中の街、
これはその頂き
なぜ逢えなかったのだろう
あなたに
なぜ言えなかったのだろう
好きだと
....
夕暮れ
時 やわらぎ
広大な大地
ぽつんと独り
取り残され
失うもの
もはや
何ひとつ無く
ひたすら自由に
懐いていたもの解き放つ
抱いていたもの解き放つ
)わたしはあな ....
心に雛菊を抱き
淡い光のなか遊ぶ
静けさと均衡保ち
その時を待っている、
記憶のさらに奥から
現れ出る瞬間の光景
肉体から離れ出た魂
というリアル、
意味は枯れていき
永遠の ....
豆腐は木綿の方が好きだ。同時に、現政権は嫌いだ。
微塵切りにした葱をのせ、ポン酢を垂らす。
降ってくるのは雨。
湿った土。
子どもの頃も子どもなりに世間と折り合いをつけてきたが、
生 ....
路面に まぼろ 降る雨の、
激しく執拗に叩き付け
灰の雲、次々巨大に
意志持ち流れ動いて
輪を広げる窪みの水溜まり
いくつも、いくつにも
忙しく遠去かり近づき
急ぎ歩く人、また人
....
広がる夜闇に
明かり灯り
立ち上がる
白い人影
荒れ狂う魂
シラケる魂
そっと触れ
この永遠の刹那、
切り裂いた瞬間
酷い死の未明に
己へと覚醒させ
到来する初めの言 ....
ゆっくり立ち上がりながら
色彩の溶解、広がる波紋
静かさ 脈打ち
輪郭 保たれ
合一する、
ゆっくり燃え尽きながら
聖なる宇宙に、
荒ぶる風吹き。
熱いよ、肉体
熱 私を支え
ロック鼓動、
意識クリア
残された時にて覚醒しろ
努めて
意味という言語、
越え抉り
今宵月明かり鮮やか
躍る魂
ジャイアントコーン
噛み砕き ....
青い青い空が広がった
完璧な圧倒的な青だ
コンビニの旗がはためいて
涼風が吹き抜け躍動する
歩き始めたばかりの幼子、
風によろけて道に倒れ泣いている
溢れる涙は銀に輝く陽光の糧 ....
哀しみの刻印、
誰の声?
夢見がちに
辿る旋律、
病んだ苦痛の
肉の彼方の故郷
覚醒しながら
意識保ちながら
垂直の次元に
泳ぎ出す
溢れ出る力、
制御し
刻印され ....
静かさの内懐に入り
高さの緊張、
感じ取る
燃える太陽の
中に生きて
物質へ感覚へ
傾き過ぎた
この社会で
平衡を真ん中を
取り戻す
ミッキーマウス、
相変わらず笑って ....
圧倒的な晴天に
階段を
上る
ぐんぐんぐんぐん登る
どこまでもどこまでも昇る
すると、
涼やかな風に舞い
純白透明な綿毛
無数、数知れず
飛び交って来る
階段の頂き ....
灯り消え
夜闇に
鎮まる
街、家々
わたしは
独り寝の床、
整え
眠薬服し
蒲団被る
人は毎夜、
深い眠りに
恒星たちの
うた、聴く
という
やがて ....
幾つもの電線、
黒々絡み走る
その先に
曇天、
もっさり灰色雲
重なり
どんより動かず、
青の色彩
いよいよ濃くした
紫陽花、眼前に微か揺れる
梅雨入りの気配、
濃密に漂い出 ....
内部から
いきなり
つぎつぎ
現れ溢れる
言葉たち
色とりどりの
増殖する円の群れ
上方に伸びる大三角形
熱 帯びながら、燃えながら
直観に捉えられ
交わり結び
....
潮騒の岩場に遊んだ日はいつの時か
孤独の壁に気付き響かせたのはいつの日か
病んだこの肉体引き摺り夜闇に紛れ込む
透明な呪いの声に旋律にリズムに耳澄まし
ビート、原初から
打ち鳴ら ....
大きな大きな渦を巻き
光の大洋を進みます
光は掴めないもの
だから、
どこまでも何処までも
進みます
熱、保たれ 熱、燃やし
明日の暁に自殺する誰か居ても
熱、保たれ 熱、燃やし
....
雨垂れ 一滴、また一滴
落ちて 落ちつづけ
あなたはグツグツおでん作って
わたしを待っていた
なんて空漠とした空間、
生活感の一切感じられない部屋で
あなたとわたし、
横並び お皿の ....
しずかうねるように 花、流れ
みちをたどりゆけば 炎、燃え
永久の瞬間、与え去っていくもの
永久の光景、開き消えていくもの
黒い円のなかに 黒い星の輝きに
*
貴女は小 ....
いたるところに花は咲き
いたるところで花は萎み
街行く人の方向はあちこち
空は相変わらず青く青く
俺は歩道橋で破裂する
駅前で少し遅めの「朝定食」を食べる。
ご飯、焼鮭、大根おろし、味噌汁、生卵、漬物という定番だ。
客も少なく静かなテーブルに座り、ゆっくりした朝を過ごした。
バス停がある時代を生きている。僕は ....
突き抜け逸脱していく
響きの渦巻き
木霊する声を聴く
ひたすらしずまり
とおいちかい魂から
あらわれとどけられ
柔らかく逸脱していく
響きの渦巻き
木霊する声を聴き
ながら
....
哀しみのうねり
貫通する力線
波打ち壊れ
時、裂け広がる
明かりが灯る
遠い遠い場所
静か浮き上がり
力動に包まれ
僕はたたずむ
此処が宇宙、
この小部屋が
渦巻く宇 ....
石のように冷えていた
わたしの心 を
貴女は温めてくれる
荒れ狂い 悪魔にも犯された
私の魂、剥き出しにして
貴女に曝す、この瞬間
貴女は何を言うだろう?
貴女は何を歌うだろう?
....
風に吹かれて
永久の風に吹かれて
しずかに
寄り添いながら
時を過ごす二人は
遥か遠くから響いて来る
白く透明な呪いの声、
耳を傾け聴き入り
燃える魂の均衡、
造り上げる
....
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