[やあ]
[なんだ?]

森はもう
こんなに涼やかに
静まり返っていたのか

[なあ]
[なんだ?]

此処に来ると、
君たち樹木の我慢強い無言の意識を感じるんだよ
僕の脳裡に ....
こころを
からっぽにする
意識して
からっぽにする
悩んだり
こだわったりしないで
こころを
からっぽにして
無心になる
弓で的を射るように
ひとかけらの
邪念もない
ただ
 ....
あのう すいません
悲しみって燃える塵ですか
それとも燃えない塵ですか

どちらでもないですよ
悲しみは塵じゃありません
悲しみは壁を越えていく力の父です
そしてひとと世界への想いやりの ....
恋割れた 悲しい夜は
ひとふたり つみによごす
このむねの 黒さがいやで
牛乳を むねにこぼすの

牛乳を よるのむからさ
かまわずに 消えてほしいの
かいわない 冬の静か ....
欠けているものを持っていた
人より過分に持っていた

幸福のレベルゲージが
あがらないのはそのせいかな

欠けている月の明かりに
夜が浮かび上がる

夜中に目を覚ましてしまうのは
 ....
道端に彼岸花が咲いている
家の近くの細い道に

道端に曼珠沙華が花を咲かせている
家の近くの畑と畑に挟まれながら通り抜けてく農道に
車一台やっと通れる道に

工場の屋根の煙突が
白い煙 ....
最高気温が随分と下がったのに
まだエアコンは点けっぱなしのまま

温度が高いのが苦手なのではない
湿度が高いのが苦手なのだ
ある種の人間と同じように
青と緑、光と影
空に突き上げ梢が揺れる
照り映えながら、翳りながら
青と緑、光と影
ゆったりと時流に貫かれ
今日という日を進みます。
乳歯が抜けて、AQCが生えました。
Aから始まってるので、品質は良さそうです。
今晩はメンチカツとかぼちゃの煮物

腎臓の弱いあなたのために
塩分に気をつかって調理した
いつかのメンチカツとかぼちゃの煮物

思いっきり味の濃い
今晩のメンチカツとかぼちゃの煮物

 ....
俺の家から歩ける範囲には
コンビニ スーパーマーケット
俺の家から歩ける範囲には
学校 郵便局
等がある

なのにどうして
俺の家から歩ける範囲に
天国と地獄がないんだよ

何を寝 ....
楽園への切符をかった
でも誰も待っていないだろうとおもった

楽園への切符を売って
一冊の本を手にいれた

普遍性への手引きという
ちょっと手擦れのある素敵な本だ

ぼくたちのちいさ ....
西の空が
赤銅色に燃え残り
薄暮が辺りを包む頃
俺は拳を握りしめ
一心不乱に進んでいく
腹の底に蟠る
抑えがたい不安感に
鼓動激しく息を継ぎ
夕闇の道を進んでいく

西の空が
漆 ....
五円玉に麻紐を通したペンダント。
母に馬鹿にされ、小さな家出、幼き夕方。
どぶ川に浮かんで漂う人間のクズ
何処かで殺害されてから深夜に運ばれて川に投げ込まれた
と推察された
男には相応しい死に様だった 誰からも同情されないだろう
寧ろ犯人は称賛されるに違いなかった
 ....
不在にだって好奇心はありますよ
「植物たちの呼吸が羨ましい」
はじまりはその程度だったと思います

その程度のはじまりから
この身体にはひとりでに不在に返る約束が
しっかりとあるのです
 ....
大地に濡れ
人を買った経済よ
お前はただ無限に略取されればいい
海の押し寄せる血管に
人の声は明け渡され
法規の群れが押し寄せる窓辺に
季節はその最後の一塊を溶かす
ほろ、ほろと
耕さ ....
行き方を聞いても
なかなか辿り着けないくらい
街の入り組んだ場所にある

何十年も前からこの場所で
良い香りを漂わせている

初めて来た時
何度も道に迷ってしまい
通りすがりの人に聞 ....
オーケストラの調律は
音程の不安定なオーボエが担うという
理由はただオーボエの音が大きいからだ

その440HzのAの音によって
オーケストラのすべての楽器は調律されるが
そのAの音が正確 ....
呑み込もうとする強風に生きてきた今までが夕闇の中へ広がって胸に湧く蛆虫が首筋を通り冷えていく死体の裂いた腹の中にマッチを差し入れて今朝クーラーボックスの中で俺と握手をして別れた 月の夜にはからすが舞う
かけたままの心には蟋蟀が鳴いている
無垢な地図帳には地番がない

条件は
いつだって
みたされないものだ

要件は大概なおざりにされ

描き続けること
想 ....
お互いが同じ快楽共有す

凸と凹男と女の関係は

失敗を何度か重ね性交し

テクはないただがむしゃらにいたすだけ

営みがいとなまれる夜雨も降り

人だって発情期には会うたびに
 ....
自殺を図った午前四時
私はいよいよとうとう死ぬのである

遠のいていく意識の中
私は私の叫びを聞く

私は必死に呼吸を続けていた
脈は、心臓の鼓動は、
確かに続いていた

私はなお ....
ありがとう。

むきだしになって。

きみはだれかをまもっている。

ありがとう。

こころにかわって。

きみがかわりにうけてくれている。


紅葉は、紅くなるんじゃない ....
松川の
駅に到着した方の
きらめく白刃陽光を受け

変わらない
昔を思い出す癖は
スプーンを使って流し込むだけ

次の人
捜す力も気もなくて
悪人だと知るただれる月夜 ....
ああ、窓ガラス越し
物凄い空の青が広がって
自分が何処に居るのか
わからなくなる
地球、いや宇宙
そうだ、此処は地球という
宇宙に浮かぶ場所なんだ
まぁるく回る星なんだ

それにして ....
天空を白雲が流れていく
非常な速度で陽を受けて

地上では彼岸花が鮮やかに
赤く揺れて咲いている

一輪、二輪、三輪と
用水路沿いに咲いている

人々は歩いていく
いつもと変わらず ....
頑張って冗談を言うから笑ってよ。
右上5番の銀歯、僕に見つかっちゃいなよ。
いつか消える
いつか消える

そのいつかが果てしなく
遠いと思われて

早く消えたい
と うたってみた

月日は流れ
そのいつかが
もうすぐそこにまで
迫っていると感じる時
 ....
窓ガラスを伝う雨
樹木は滲み油絵のよう
秘密を漏らすまいと
ずぶ濡れで走り続けた
若き日のあなた
尖った顎
靴の中の砂粒を取る間も惜しみ
聞えない声を聴くために
人々から遠ざかり
た ....
ナンモナイデスさんのおすすめリスト(3381)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
樹木の声〇森の思考(改訂)- ひだかた ...自由詩519-10-10
- あおいみ ...自由詩419-10-10
分別塵- HAL自由詩9*19-10-9
牛乳を__むねにこぼすの- 秋葉竹自由詩1119-10-9
夜中に目を覚まして- こたきひ ...自由詩319-10-9
ぜんぜん面白くない- こたきひ ...自由詩1019-10-3
苦手- HAL自由詩6*19-10-1
帆船- ひだかた ...自由詩519-10-1
AQC- クーヘン自由詩7*19-10-1
メンチカツとかぼちゃの煮物- 印あかり自由詩1019-9-30
感情の昂り- こたきひ ...自由詩519-9-30
楽園への手引き- 梅昆布茶自由詩1019-9-30
闇の推移(改訂)- ひだかた ...自由詩519-9-30
家出- クーヘン自由詩5*19-9-28
私は私には私とは- こたきひ ...自由詩419-9-28
不在- ぽりせつ自由詩319-9-28
律動- 葉leaf自由詩219-9-28
古いカフェ- 夏川ゆう自由詩219-9-28
調律- HAL自由詩3*19-9-24
クーラーボックスの中で- 奥畑 梨 ...自由詩219-9-24
月夜には- 梅昆布茶自由詩14+19-9-24
自由律- こたきひ ...俳句119-9-23
尊厳死- TwoRivers自由詩1*19-9-23
秋の痛み- 函館ドラ ...自由詩419-9-23
ただれる月夜- 秋葉竹短歌419-9-23
地球に座る- ひだかた ...自由詩1219-9-23
光景- ひだかた ...自由詩419-9-23
銀歯- クーヘン自由詩2*19-9-23
いつか消える- Lucy自由詩7*19-9-23
感傷――観賞のための- ただのみ ...自由詩5*19-9-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113