二人寄り添い
昇った坂道
橙色に染まる
夕暮れに
奥まる時間を
二人して
ぐんぐんぐんぐん
遡行した

果ての果てに
開けた緑の
湧水大地に二人座す
静かに手と手を
握り合い ....
突き抜けていく、突き抜けていく
独りの個の限定された
知覚を感情を世界観を

声 響き渡る、声 突破する
混沌とした音響のなかを
この世界という音響のなかを

私という存在に真っ直ぐ突 ....
軽やかに
紡ぐ
内から
沸き上がる
思考の糸は
生まれたての
子供のように
普遍の宇宙を
舞いながら
世界の響きを
掴み取る

沈み込む望みの無さは
苦痛の肉体と共に
忍耐 ....
地球が一廻りして朝が来た
雨降りの朝、風が吹く
疼痛は収まり、意識はクリア
道行く人は目的を持ち
僕は温かな喜びに包まれ
今在ることを抱擁する

いつ崩れるともしれないこの覚醒に
ゆっ ....
くるくる廻って空の青
開けて明るみ輝き
白雲の流れ急速に
呑まれいく呑まれいく

世界はただ泰然と美しい
在ることの驚きは神秘は
退屈な日常に転がりながら
私たちはいつも見逃す

 ....
この白い小部屋の空間に

鋭く浮かぶ氷塊に

貫かれていく肉体は

明日を安楽死させることはできず

ひたすら今この瞬間に
苦痛を増幅させる

ああ おれの脳髄はおれの神経は
 ....
踊っている、躍っている
リズムが旋律が響きが
不思議な渦を巻きながら

迫って来る声、
沸き上がる直観が情動が
自由なイメージへと昇華されて
イメージは限りなく広がり
発声する、歌い語 ....
なんでもない一日が
なんでもなく過ぎようとして
でもわたしはやっぱりたましいの
不思議な深みにはまってしまい
途方に暮れる

押し寄せる苦痛
沈み込む哀しみ
息をつめて覗き込む

 ....
みんみん蝉が鳴いている
曇天空に、ただ一匹

細かい雨が降っている

みんみん蝉は鳴き続ける
それは私の心に木霊する
抑え難い生命の高まりが
溢れ続ける生への執着が
私の魂を掻き立て ....
余命半年の神様が背中に憑いている
あなたは上等な木の椅子を買ってきて
部屋の窓辺に置く
神様は名残惜しげにあなたの背を降りて
椅子に座り深くお辞儀する
昼間はいつも窓の外を見ていた
夜 ....
熱気籠るこの夜に
雨が降る、静かに
世界を透明に染め
私の魂を奥底に沈め
五感の縛りを解いて

広がる大洋は
この世界の最中に在り
私の内底から溢れ出る

精神の響きは踊る直観が捉 ....
闇の中に
雨が降る
慈愛の雨が
私を濡らす
遥か計り知れない高みから


怒りは在る
哀しみは在る
取り壊された
我が家の
更地に


疼痛のさなか
ジョン・レノンの
 ....
脳髄に激痛が走る

手足が震える

街の景色が歪んで見える

当たり前だ

世界は私の認識の中にしか現れないのだから

私の知覚肉体器官が故障していれば
内なる直観的思考が弱って ....
生々しい
孤独な個の声の残響が
痕跡として
後から後から押し寄せる
この脳髄を爆破して
この孤独な個としての
私の魂に
突き刺さる

怒り、
哀しみ、
歓び、
沸き立つ感情が
 ....
花が開く
心が震える
舞い上がり、落ち続ける

限りなく

うねる大洋
無限の宇宙
貴女の微笑み

私たちは踊る、私たちは踊る
会話を必要としない
ただモーションだけの
コミ ....
闇に没して
自称詩人、自称詩人と
つまらない悪態ばかりついている
くそったれだ、キサマは

わたしは歌い叫ぶ
この世の地平を突き破り
独りになって、独りに戻って
限界ギリギリまで
内 ....
夏の空、玄関口
立ち尽くす我
庭木の揺れ、うねる大気

ああ世界が広がっていた!
己とは無関係に
何処までも眩しい異郷が

五歳の時のその体験を私は決して忘れない
じぶんとは全く無関 ....
木々の枝葉が微かに揺れている

風が吹いているのだな

濃緑の群れが青空に美しく浮き出すように

さわさわ さわさわ 揺れ動く

熱い微風が風景をかき混ぜ

世界は光景となり立ち現 ....
感覚と感覚は響き合っても
感情と感情は響き合っても
魂と魂は響き合わない

あなたは笑う
とっても素敵な笑顔
近況や村上春樹について語り合い
あなたはうつむき考え込む
とっても素敵な仕 ....
黄昏時は
哀しみと共
認識への衝動を
連れて来る
死を覚悟し
死に準備し
意識は覚醒する

わたしは知りたい
私が在ることの神秘を
不安と恐怖と怒りと歓喜と
内底深く渦を巻く
 ....
音楽、
それは自由な魂の響き
広がりゆく光の木霊

すべては変わっていく
気付くとあなたはもう此処にいない
闇を抱えたまま宇宙へと還り
未完成のまま波に呑まれ

内底から
寄せる宇 ....
深く、
深く息を継ぐ朝
眼前を歩き過ぎる人々の
一人、一人の輪郭が
鮮やかに浮き上がる

健やかな人、病んだ人
若い人、老いた人
すべての人を
内から包む光と闇
朝はそれらを浮き彫 ....
窓を開け
夏のうねる熱気を
浴びる
病んだ肉体が求める外気を

やがて闇に沈む
魂は果てしなく
内界を探る
沸き上がる感情と意志
直観に導かれ

戦う必要はない
ただ光に眼を向 ....
熱く生動する思考が
知覚されたものを捉える
それは例えば
樹木という概念の元に統一され
生々しいこの樹木という存在が立ち上がる

樹木の記憶像、表象は意識のなかで
再現された存在に過ぎな ....
小さな手、
小さな手を差し出して
二人、手を繋ぎ行く川沿いの道

あれはとても乾いた夏の日、
おまえは水が飲みたいと言った
おれは川の水を両手のひらに掬い
おまえの口許に持っていった
 ....
この哀しみは誰のもの
其処で泣いてる子供が言う
目を閉じれば消えてしまう世界
街角では老婆が荷車を押す

お日様は雲ってどこにもいない

クモの巣が縁の下で揺れている
みんなどこかへ行 ....
夕闇の静けさと共にやって来る
孤独が
病んだ肉体を忘れさせる
僕は学びながら
僕は体験しながら
此処に留まる
孤立ではなく孤独に沈潜し
他者に限りなく開かれて

青い水平線の向こうに ....
薄い絹糸が伸びて来る
夕べ
美しい音の調べのなか
天使たちが踊る

銀の照り返し
迫り来る闇
君のトラウマなんて
みたくない

天使たちが歌う
広がる宇宙
ひとりぼっちの砂浜
 ....
意識、冴え渡る朝
太陽の慈愛は深く
私と世界を隔てる壁は
瞬時にして溶解する

私たちは自然から生まれ
精神として対立した
観念は独自に表象世界を構築し
自然はナマの世界は物自体と幻と ....
明るんで
目醒めていく
柔らかな泥に横たわり
安らいで
残照の輝きを見つめている

意識の底に潜むモノが
どんなにおぞましいものだろうが
僕らは自由になる
魂が放つ直観に導かれ
豊 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
坂道- ひだかた ...自由詩422-9-4
- ひだかた ...自由詩4*22-9-3
とうめいに_すみわたる- ひだかた ...自由詩3*22-9-2
覚醒の朝- ひだかた ...自由詩5*22-9-2
空の青~世界と私たち- ひだかた ...自由詩522-9-1
リアル- ひだかた ...自由詩3*22-8-31
個体の歌- ひだかた ...自由詩422-8-30
白昼夢- ひだかた ...自由詩6*22-8-29
みんみん蝉が鳴いている- ひだかた ...自由詩7*22-8-28
wod- mizunomadoka自由詩822-8-26
貴女- ひだかた ...自由詩622-8-26
五行歌・夜闇の熱の奥に- ひだかた ...自由詩6*22-8-25
認識への意志- ひだかた ...自由詩2*22-8-25
ユートピアの地平- ひだかた ...自由詩222-8-24
アヴァロン- ひだかた ...自由詩422-8-23
SHOUT- ひだかた ...自由詩6*22-8-22
記憶の夏- ひだかた ...自由詩422-8-22
祝福の瞬間と君- ひだかた ...自由詩522-8-21
友達- ひだかた ...自由詩222-8-21
ひとつの内面の物語- ひだかた ...自由詩3*22-8-20
音楽- ひだかた ...自由詩6*22-8-19
朝の予感- ひだかた ...自由詩422-8-19
夏の思索- ひだかた ...自由詩7*22-8-18
生動する思考- ひだかた ...散文(批評 ...322-8-17
乾いた夏の日- ひだかた ...自由詩622-8-16
風景- ひだかた ...自由詩522-8-16
孤独と思考- ひだかた ...自由詩322-8-15
夕べの歌- ひだかた ...自由詩4*22-8-14
朝の覚醒- ひだかた ...自由詩422-8-14
自由のイメージ- ひだかた ...自由詩3*22-8-13

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