イスラエルで扉が閉まる
イスラエルで風呂蓋が閉まる
全ては南からやって来た(時には西からも)
ガンダムの閉める扉や風呂蓋が
ゴミをまき散らしていた
イスラエルのガンダムだった
癌で死んでも ....
音楽が辺りを小刻みに震わせる時
からだが先に踊り出す人
静かなうねり 心地よい慣性
グラスの中のブランデーのように
心は 甘く揺らめいて


音楽が辺りを小刻みに震わせる時
暗い片隅に ....
目の前にグラスが在る
グラスは透明な水で満たされている
私は喉が渇いていたので
そのグラスの水を一気に飲み干す

空のグラスが残る
ずんぐりとした円柱状の
空のグラスが在る
すぐ眼前に ....
空がまだらに光っている
飛び去った雨の記憶が
まだ薄っすらとかかっている
まだらにかかっている

空に穴を開ける
輪郭の正しい きれな穴を
縁が黒くナイーブに切り落とされて
小さな丸い ....
あの頃島に響くアーハ
エムティーヴイとあの頃
エムティー馬とは何だ?
テイエムを冠した馬なら
ぽたたあと垂れていたよね

彼は統合失調症で
私は統合失調症では
ありません
彼は悩んで ....
静かだなあ
今夜はなんとも静かだ
昨夜からの疼痛が
今は嘘のように収まって
気持ちも
まぁるく落ち着いて
こうして詩の言葉を綴る自分が居る
ちらっと記憶の奥を覗いてみたり
火照る身体を ....
大歓喜せよ

単なる歓喜ではまるで足りない

そうだ

パッパッパッパッ、パッパッパッパッ、パッパッパッパッ、パアッーパアッー、

大歓喜せよ

浅い息

あぶら汗

目を ....
誰かの
妻ちょっと奢り
カンジンカナメ
宵のくちづけ逢われ
マッコリに酔い
星はウツクシですか?
我忘れ鶴橋の駅に
私たちは流され
カラダの温かさになる
汚れた流星群になる
笑い声は好きじゃない
怒鳴り声も号泣も
演説も告発も
講壇やテーブルをガンガン叩くのも

古い写真の笑った顔が好きだ
どこかの いつかの 誰かさん

笑い声は好きじゃない
だけど幼子 ....
ウッドデッキの
木と木の間の細い隙間に
花びらがすすっと入っていくのを見た
少し離れたところから
目を凝らすと虫が抱えていたようだ
蟻にしては大きかった
ごく小さめの細身の黒っぽい蜂の ....
海は水平線を
鋭利なナイフのように突きつけてくる
想い出は残照の別称であり
水のように浸る憂愁である

夏が去り
海岸には打ち上げ花火の残骸が
寄せ来る波間に漂っている
{ルビ流離=さ ....
夏の空、玄関口
立ち尽くす己
庭木の揺れ、うねる大気

ああ世界が広がっていた!
己とは無関係に
何処までも眩しい異郷よ

五歳の時のその体験を私は決して忘れない
じぶんとは全く無関 ....
さびしいというのは

状態としてはべつに悪いことではない

それに起因して

やがて悪い状態になるかもしれないというだけのことだ

だからさびしいということを

悲観的にとらえるこ ....
ガラス管のなかに生身をむりやりねじ込まれるみたいな感覚が長いこと続いていた、閉塞感なんて月並みな言葉で話しても良かったがいつだってそんなものに真実を語る力などない…そこら中をうろついてる、在りもののイ .... 未知へ
タクラマカン砂漠を越えて
間氷期のほそい水系が
稀有のしばりとなるあたり

雪豹の瞳 罅割れて凍る水晶体
天山山脈から崑崙山脈へと
迂回するいのちの循環 
毟り取られた緑の草原 ....
今日の午前三時
痛む肉を携えて
部屋の暗闇に沈んだまま
私はひたすら夜明けを待っていた

その時また
意識のふわりと広がり始め
頭上から垂直に響く
無数の秘やかな息遣いに
じぶんの息 ....
五十も近くなって

懺悔の意味がわかりはじめた

世の中は夢まぼろし

そこにとらわれていたら

真実と同居できない


夢まぼろしにとらわれてごめんなさい

真実と同居して ....
放っておける人は、愛が深い人だと
昔聞いたわたしが、ひどく取り乱したのを
今のわたしは、ぼんやりおもいます

なにもかもひとの心も軽く流してしまうかのような
さわやかで清々しい風が
カーテ ....
塞がれた傷なら
新しいほど
ほの明るい

命と呼ぶには薄すぎる
生まれたばかりの緑の雲母は
はかなげに震える風の欠片

アスファルトに跳ね返る
光の刃が
明日には切り刻むだろう
 ....
八月に入って
夏の子が孵化した
春の子はカラスにやられて
しばらく空き家になっていたキジバトの巣
避暑に出かけたカラスがいない間に
夏の子はすくすくと育った
キジバトの巣は我が家のケヤキの ....
なにも見えない
いいとこなんて見てない
そんなとこ見なかった
葉月。の海月から、棘言葉を聞いた。


雨水が海面を打ちつける、
飛び込み方、を間違えれば、打身。

そんな海原をみてい ....
木々が襟を立てて拒む間
風は歌わない
先を案じてざわざわと
意味のないお喋りを始めるのは木
いつしか言葉も枯れ果てて
幻のように消えてしまう
すっかり裸になると
しなやかに 風は切られて ....
あれは化石の街だった
すべてが固まって
ぼくは言葉を失ってしまった
ある漁師は寡黙に作業をしている
ラーメンを啜りながら
海辺の波をみたら
視界は空を広げ
腕の血管のボルトを力いっぱい絞 ....
口の中で消された言葉を想像してみて
私が貪り食ったホットドッグの
無味乾燥さを自分のせいにして
ドロリと、横たわる布団の上

死にたいって、嘯く詩人の戯れ
私は、
私は結局それだけを拠り ....
響きが立つ
 色が立つ
  輪郭が立つ
   知覚が立つ
広がる意識 何処までも

壁が近い
浮き上がり
近い壁
くっきりと
像を結ぶ
わたしは喜びに満たされ
壁の響きを聴く
 ....
風呂のジャーが爆発する
扉が爆発して
物置が爆発する
戦場だった南側
ガジュマルを観賞した後だった
手帖を読んで居ると
宇宙の田圃でエンジンが鳴る
宇宙から見る那覇市が美しい
笑まい、 ....
りーりー
りりり と
鳴いている

耳を澄ますと
少しずつ違う音色で
合奏している

パソコンの中から
聞こえるようで

二階の窓から
見てみると
明るい夜空に
透明な羽根 ....
理事に選出された
ボーデンはアイスばかり食べて
何もやらない
集いに誘っても
フレーフレーとチアガールの真似ばかりで
ドウ(お菓子)に成って仕舞った

その時リベリアンガールが
駆け寄 ....
逆さまになって
ぶっ倒れ
気付くと
天を仰いでいた


濃密な青
漆黒の宇宙空間に
そのまま接続していく
濃密な青

標高三千メートルのアイスバーン
アイゼンの爪先が食い込ん ....
薄曇りの空を浴び
錆びたトタンが発色する
剥げかけた というよりも
薄い金属の表面を
浸食している赤ペンキ

腐蝕しながら
守るべきものを阻害していく

かつては輝きそのものであり
 ....
ナンモナイデスさんのおすすめリスト(3429)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
名探偵江南(こうなん)- 間村長自由詩5*17-9-23
音楽が辺りを- ただのみ ...自由詩12*17-9-23
空のグラス- ひだかた ...自由詩6*17-9-23
雨上がりの玄関に腰をおろして空を見ている- オイタル自由詩7+17-9-23
魔法- tem8744自由詩2*17-9-22
ありがとう- ひだかた ...自由詩16*17-9-22
大歓喜行進曲- 吉岡ペペ ...自由詩517-9-21
汚れた流星群- tem8744自由詩1*17-9-21
好き嫌い- ただのみ ...自由詩12*17-9-20
ウッドデッキの細い隙間に- Lucy自由詩17*17-9-19
海そして残照- 白島真自由詩16*17-9-19
ある夏の光景- ひだかた ...自由詩8*17-9-19
悪党のうた- 吉岡ペペ ...自由詩417-9-19
あらかじめなにかが窒息している- ホロウ・ ...自由詩3*17-9-19
水系- 白島真自由詩13*17-9-18
息遣い- ひだかた ...自由詩9*17-9-16
懺悔- 吉岡ペペ ...自由詩917-9-16
さわやかにわらう- 水菜自由詩317-9-15
草蜻蛉に- Lucy自由詩11*17-9-15
朝の日記_2017夏- たま自由詩15*17-9-14
最強。な雑魚- 水戸 う ...自由詩8*17-9-12
風の痛点- ただのみ ...自由詩18*17-9-6
海路- レタス自由詩317-9-6
希望- 日々野い ...自由詩717-9-6
開く宇宙- ひだかた ...自由詩517-9-5
宇宙船の爆発を防げなかった- 間村長自由詩6*17-9-5
りーりー- Lucy自由詩10*17-9-2
スト- 間村長自由詩617-8-31
滑落- ひだかた ...自由詩8*17-8-31
ページ- Lucy自由詩10*17-8-31

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