乳歯は永久歯にとってかわる

はずもなく


血まみれの口の中に

ぐらつく歯二十本


諦めないという

愚かな行為の因果


歯肉に癒着した歯

私の強い意志
 ....
なにも恐れず、ひょいと逆上がり。
宇宙飛行士になる夢、ひょいと叶う瞬間。
何処かの公衆トイレの壁にされた

落書きみたいに

俺の体の中から卑猥な文字が消えないんだ

でも
男だって女だって誰だって
それは自然だろ

それにしても
女は化粧するし
丈 ....
変わらないと思っていても
変わりゆく故郷の景色

帰省のたびに
何処かが変わって
昔のままではない

町の雰囲気も少しずつ変化する
畑や田んぼが減っていく

川は相変わらず綺麗
 ....
緑、揺れている
ゆうらりゆらら
梢の向こうに青い空

昨日はこの宇宙の片隅で
街を驟雨が濡らしていき
青紫に染めたんだ
ピカリと光り響きながら
青紫に染めたんだ

緑、揺れている
 ....
人の息と
息の間で
僕は
息をした

僕の息と
人の息の間で
君は息をした

僕の息と
君の息の間に
朝はあった
毎朝
朝があった

生きていれば良いこともあるさ ....
恐竜は
飢えて死に絶えたのではなく
進化して鳥になったのだそうだ

絶滅危惧種のマナティに
沖縄で会ってきた
大きなからだには決して広いとは言えない水槽で
くるくる
楽しそうに回転して ....
季節は流れ詩は座礁して
はるか太平洋の真ん中の島に流れ着くだろう

いきることが何かの証明ならば
返す言葉がつまづいたままでいきてゆこう

あるいは人生に返す言葉を紡ぎながら

座興だ ....
光溢れる
今日という日を
歩いていく、人人人
何の目的もなく
何の行先もなく
ただ新しい出逢いを求めて
一回限りの生を燃焼させて

そうだったらいいのになあ
そうだったら素敵なのにな ....
「わたしのたわし、タワーにたわわに実ったわ。」
君のたわいないたわごとに、僕はわたわたしたわ。
夜中
外がやけに騒がしい
雨が降りやがる
風が追い討ちをかけてくる

ウルサイ
うるさくて眠れねぇ
台風のヤロー
いい加減おとなしくしねぇと
ただじゃおかねぇぞ

さっさとどっか ....
スキップは出来なくてもいい。
三途の川は歩いて渡るし。
高齢者の運転は危険だよって
母から車のキーを取り上げた
買い物に行けなくなっても
母は文句ひとつ言わない
ただ
バッテリーが弱るから
エンジンだけはかけてやってと
小さな声で頼まれた
 ....
肩が痛い
もうずっと以前から痛かったような気もするし
肩が特に痛いことを日記に書き留めておこうと思った時ぐらいからは
丸一か月は過ぎた

色々対策を試みてみた
少し良くなった時もあり
悪 ....
去っていく夏が感じられた今日、
斜光が大地を均一に照らし出し
涼しい微風が絶えず吹いて
僕は独り
夏の後ろ姿と入れ替えに
やって来る秋の姿を受け止めた

何もかもが遠く浮き立ち鮮やかにな ....
人間の3つの美徳を挙げるならば
柔和 誠実 ほほえみ

人間に3つの悪徳があるとしたら
傲慢 打算 ぼくみたいな飲兵衛

偶数が好き
奇数は不安定だから

きみもぼくも奇数月 ....
どうしても
無欲には
なれない
なれる訳がない

それどころか
この心も体も欲望が満載で
特に体は
時には自制がきかない

選ばれた一握りの人間にはなれなかった

俺は
満載 ....
色んなひとと出会ってきた
少なくはない恋もしてきた
でもこの埋められない空白は何だろう

寝苦しいひとりの夜
寒さで目覚める未明
僕はその隙間の正体を知る

淋しさが僕を飼い慣らそうと ....
今日の月は電気みたいにピカピカ
お月様ははね 宇宙なんだ

君が言うから見上げてみる

眩しいなあ
今日の月
光が丸におさまりきれないよ

そうかぁ
ピンホールカメラなんだ
 ....
イオンタウンはいつでも涼しい
冷えた野菜の匂い
乾いた人混みの匂い

駐車場には警備員さんが
汗流し車両整理に精を出している
まるで神さまみたい

むかし、ふたりで
買い物してた ....
詩の言葉を置くことは
一つの救い
わたしがあなたが
不安に恐怖に脅えていても
詩はわたしをあなたを守ってくれる
その細やかな細やかな律動で
二度と反復され得ない
真新しいビートを刻んで
 ....
頭の中のくすり棚に
そなえておく言葉のかずは
足りないと思うくらいでちょうどいい

からっぽの引き出しを開け
ない言葉に黙するとき
僕はひっそりと真新しいひとつに返る
望遠鏡の死骸
市街地に散乱
錯乱する警官
痙攣的発砲
こめかみを貫かれた売女は
突っ伏して死後硬直

うす汚れた銅像の見る夢
ハイウェイバスの疲労
ミルキーウェイの素っ気なさ
 ....
ポケットに
風のシールを
しのばせて
使い途など
無いほうがいい

けどそこの
あなたとあなた
そのすきま
何もないより
吹かせましょう

風の色
見えないはずの
赤、青、 ....
串カツ屋の前で飲む
アイスコーヒーの苦さが
口腔内に不穏に広がっていき
遅れて串カツの濃厚なタレの
甘酸っぱい匂いが五臓六腑に染み渡っていく

そーす、そーす
そーす!そーす

大声 ....
広島の駅前開発ただ進む立ち退き交渉時間かかった

様変わり昔の姿もう無くて新しい街違和感はない

次々とスマホは進化繰り返すマナーの悪い人増やしながら

年末の冷たい風と忙しさ落ち着きのな ....
 
          révisé et réaffiché



 極夜の{ルビ惑星=ほし}

 地を這う花々

 争う蝶たち



 眠る海

 砂丘の{ルビ焚書= ....
命、光輝く
命を生け贄として
幸せ、花開く
不幸せを養いとして

どんなに喜びの深い海にも
一粒の涙が
溶けていないということはない










*谷川俊太 ....
ファスナーが馬鹿になった。
昨日までは天才だったのかもしれない。
蛾がおびただしく舞う
古い白熱電球のもとに
私はうずくまり
鉛の玉を抱えていたのだった

来たる冬はすでに失踪し
魚眼のように現実を見つめている
そして体内に大発生した虫
幼虫の尖 ....
ナンモナイデスさんのおすすめリスト(3429)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
永久歯- TwoRivers自由詩1*19-9-15
ひょいと- クーヘン自由詩5*19-9-14
何処かの公衆トイレ- こたきひ ...自由詩719-9-14
故郷の景色- 夏川ゆう自由詩319-9-14
ブラックコーヒー- ひだかた ...自由詩9*19-9-13
毎朝- たもつ自由詩14+19-9-13
絶滅- Lucy自由詩5*19-9-13
オニヤンマ- 梅昆布茶自由詩1219-9-12
光溢れる人人人- ひだかた ...自由詩5*19-9-9
たわ- クーヘン自由詩6*19-9-9
台風が許せない- こたきひ ...自由詩719-9-9
スキップ- クーヘン自由詩3*19-9-4
錆行く声- ガト自由詩11*19-9-4
平穏- Lucy自由詩4*19-9-3
到来- ひだかた ...自由詩6*19-9-1
反照- 梅昆布茶自由詩1619-9-1
昼と夜が交互に繰り返されている- こたきひ ...自由詩919-9-1
肉食獣- HAL自由詩3*19-9-1
満月- 鵜飼千代 ...自由詩16*19-8-31
静かな世界- 秋葉竹自由詩1319-8-31
詩を書くということ(改訂)- ひだかた ...自由詩819-8-30
薬棚- ぽりせつ自由詩12*19-8-30
いつだってそれは過去形で語られるものだろう- ホロウ・ ...自由詩3*19-8-29
風のシール- AB(な ...自由詩619-8-29
飽食(アイスコーヒーVS串カツ)- ひだかた ...自由詩419-8-28
進化- 夏川ゆう短歌419-8-27
旅行紀- 墨晶自由詩4*19-8-26
命、輝いて*- ひだかた ...自由詩9+*19-8-26
ファスナー- クーヘン自由詩6*19-8-26
野紺菊- 山人自由詩4*19-8-26

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