(記憶の夜空に浮かぶ
(過去の星星は
(幾億光年という長い歳月を経た
(客観性の強い光を帯びて――


つい先日 北海道全域が地震と停電に襲われた
ぼくの住むこの赤い夕陽の市(まち)でさ ....
羽が落ちている
本体は見当たらないから
誰かが食べてしまったんだろう
羽は食べてもおいしくないだろうし
さしたる栄養もなさそうな
だけど
錆ひとつない
無垢な部品

ない、みたいに軽 ....
はげしい地震のあと
まるでなにもなかったかのように
がれきの上にひろがる青空

すさまじい台風のあと
まるでなにもなかったかのように
倒壊した建物の上にひろがる青空

自然とは
なん ....
明けない朝、雨音が体中にしみこみ、体内に落とし込まれている
体内にピカリピカリと衛星が動き
コーヒーの苦い液体が少しづつ私を現実の世界へと導いていく
ありったけの負の感情と、希望の無い労働のため ....
うねる雲を見ていたら
わたしは私でなくなっていた
わたしは流出して溶けてしまい
涼風とともに雲をかき混ぜていた
いつの間にか落ち込んで、本棚の隅に引っかかっていた文庫本を見
つけた。手に取って頁の目地に溜まった埃を払う。

金沢市片町1-1-23 07**−61−7950

古い住所のその ....
むごい位置にゴム印が
落ちて居た
押すと五重塔が現れて
今を更新する
ケーキが食べたい願望を
不自然に抑圧するのも
不健康だから
五重塔のてっぺんのカラスを
目指して昇って行けば
柿 ....
涼やかな風が吹いている
寂しげな曇天に包まれて
秋の気配が漂っている

僕は相変わらず臥せっていて
君の姿は遠くある
遠く響く君の声
僕は抱きしめ此処に居る

君、ぼくたちはどこから ....
やさしいかぜがふいている
たのしいおんがくもながれている
ぼくはどこへゆくのだろう

せいしんろんがきらいで
むぎのほのようにじゅうじつして
それは夏の嵐の夜であったが
積乱雲の割れ目から
夜目にも鮮やかな新星が見えた / 見えた気がした


暗い湿気た空気の中を
零れ落ちて 光の粒よ


光の粒には質量があって
重さが ....
転がり落ちる球を見ていると
途中で坂を下っているのか
坂を登っているのか
見ていて分からなくなった


見上げると
秋の光があって
黄色い光が踊っていた
自分の人生を想う


 ....
胃にげんき出してもらえば
夏バテなんかも退散するか

いとしい
あのこに
レモン水

ガラスのようなハイウェイ
秋をふくんだ夕日のひかり

いとしい
あのこに
レモン水

 ....
お義母さま
あきの こごえです
朝風に 精霊バッタの羽音が
そっと 雫を 天に すくいあげています

何が終わったのでしょう
もう はじまりはじめの空
むかしむかしの反対のはじまりのはじ ....
基準は一(はじめ)
石川啄木の本名だ
稲穂が風に揺れて
餓鬼道に落ちぬ為
私は歌を歌う早朝
オフを楽しめない
私はウルトラマンレオの
再放送しか楽しめない
保育園に通うと
芭蕉の木が ....
宇宙の武勇伝に気をとられて
鰻と共に忘れる何か
稲穂を渡り行く風
極暑が緩んだ夕暮れ
遠花火の記憶の重なり
ジミーでも思い出せない
ルーチンワーク
差の女がつい視界に入る
レジは半ズボ ....
少しはましになってきた
入れ食いもある
消滅の魔法は封じ込められたが
詩魔法は健在で
腕に予審判事が絡みついて来ても
泡で撃退できる
治る目途は立ったのだ
白い巨塔が私にクスノキを切らせ ....
台風が過ぎ
半開きにされた窓の外から
みんみん蝉の鳴き声
沸き起こっては
濁音となり溶けていく
熱射の夏、時の沈黙
銀河系の旋回する音が聴こえる
ベッドの上で 日がな一日過ごしては

 ....
微睡みの午後、
熱風吹き
草木を濡らしていく天気雨
永久なる太陽の爆発を
束の間ベールに包む
時は始まりに向け終わりを紡ぎ
終点から反り返ってくる混沌の威容
この微睡みの午後に
発火し ....
服従は自由の敗北ではないときみは言う
何も考えなくていい
何も決めなくていい
それは重荷をひとつ減らすことだときみは言う

支配されることも同じだ
言われるままに動けばいい
逆らうことな ....
同心円をえがいて僕らはまわる
軌道上の夏はいつもただしく狂ってゆく

微調整のきかないままに歴史は確定してゆき
人生は大概は傾斜しているものなんだって気づく

僕らはいつも延着して船荷 ....
視覚を失った思考、
わたしのなかで解放される
盲目となったわたしに、
異郷の光景、生き生きと立ち上がり

凍結した大雪原
輝く満天の星達の
巨大な光の眼また眼が
明滅し爆発し流れ渦巻き ....
生き物たちはいつも

これから冷えていこうとするような温度と湿りで

ぼくを癒してくれた


その宇宙のからくりは

既視感

タイムスリップ

こころ

最後登場人物が ....
美しい桜は子供たちだ
しかしカメラのメモリーには
扉ばかりが写って居て
警察を呆れさせる
俺の胸の皮膚が突き破られたのだ
二回も破談になるお見合いに
猫もあきれたのだ
昔とは違う
たっ ....
アップデートに本体が耐えるかどうかが心配なんだが
そんなに最新のVer.でいきてゆける訳ではないんだ

情報格差とは素敵すぎる造語で仕掛けられた欺瞞なんだろう
いつも調整しながら生きている老体 ....
利き手が庭を襲う
利き手の猛威が教室を吹き荒れて
先生をなぎ倒す
飛行機の旋回も許さない
利き手の猛威
ダリの絵を飾って終息を願った
飽きるほど梅酒を飲むと
エンジン音が鳴るだけで
利 ....
友よ、
夏の朝は蝉の羽に描かれた透明な街路図
すべては透明に満ち足りている
夏の灼熱の陽光は
まるで新鮮な水かなにかのように拡がってゆく
辺りの建物の窓や街路樹の緑 色濃い花々に
輝きと潤 ....
ルーズにこんがらがって
筆箱は本棚の二段目
トローチはテレビの下のラック
レターセットは引き出しに
昨日の夢は枕カバーと
洗濯籠のなかで眠っている
「明日も雨」と天気予報
家を揺らす ....
とても天気が良くて
気持ちいい風が吹いて
少し眼を細める光が射して

心を許せる友だちが数人いて
いつ聴いても飽きない音楽があって
偏見の目で見られても胸がときめくひとがいて

からだ ....
ああ地球の青さよ揺れる草木よ
いつしか此処が異郷となるまで
おれはずっと微睡んでいる
静かに静かに息を継ぎ
夏の朝を泳いでいる
ぱたんぱたんと街並みが
倒れ出すその時まで
あれは誰が考えているのだろう。

いや、編集者だというのはわかるが。

まさかあれだけ外注とかもあるまい。

もしかしたら、新人編集者の登竜門的な仕事なのか?

あれを最初にやろうと言 ....
ナンモナイデスさんのおすすめリスト(3381)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星星- 本田憲嵩自由詩418-9-19
ひとひらの落とし物- そらの珊 ...自由詩16*18-9-18
自然とは- st自由詩318-9-18
山道へ- 山人自由詩5*18-9-18
わたし- ひだかた ...自由詩1218-9-17
片町書店へ__/__悪戯電話をして- beebee自由詩11*18-9-16
ケーキ- 間村長自由詩10*18-9-15
エコー- ひだかた ...自由詩10*18-9-11
- 梅昆布茶自由詩1418-9-11
強く放たれて来た光の粒よ_/_放たれていること- beebee自由詩11*18-9-9
転がり落ちる球を見ていた__/___立ち止まっていました- beebee自由詩13*18-9-3
レモン水- ペペロ自由詩218-9-3
ラ・ラ・ラ族- るるりら自由詩22*18-8-30
本名は一(はじめ)- 間村長自由詩7*18-8-29
いっぱいだった- 間村長自由詩9*18-8-20
クーラー- 間村長自由詩518-7-31
入院生活- ひだかた ...自由詩818-7-31
収束- ひだかた ...自由詩518-7-25
満月の夜でなくても- HAL自由詩6*18-7-23
インディアンサマー- 梅昆布茶自由詩1218-7-23
思考の眼(改訂)- ひだかた ...自由詩418-7-23
生き物たちの温度- ペペロ自由詩118-7-23
飲み明かす- 間村長自由詩10*18-7-23
アップデート- 梅昆布茶自由詩14*18-7-17
利き手- 間村長自由詩12*18-7-8
蝉時雨- 本田憲嵩自由詩1218-7-8
冗長な雨のリズムとだらしない詩情のジャム- ホロウ・ ...自由詩6*18-7-6
幸福への歌- HAL自由詩16*18-7-3
夏の朝- ひだかた ...自由詩418-7-3
グラビアページの端にあるポエム- 赤猫永宜自由詩2*18-7-3

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