いい歳をしてなんですけれど
だれかに抱きしめられたいと
想ったことはありませんか

もちろんだれでもいいって訣じゃないですよ
ほんの少し心の体温が伝わってくる女性(ひと)に
悲しいときも淋 ....
口笛の奏で、目覚めてこの夜
澄んで響く何処から

明るい旋律音色のループ
微妙に低く高く震え魅惑の相

聴き入るうちに潮騒磯の香
漂いザワメキ布団が波打つ

扉開いて弓形の白浜
広 ....
優しいだけの空の青、
広がっている 輝雲は流れ

俺は何処へ行くのだろう?
入退院を繰り返し
燃える紅の冬薔薇に
季節はまた一巡し

優しいだけの空の青、
広がっている 応えはなく
 ....
ぼうっと過ごしている
この午後の一時を

自動車の走行音
黄金に照り輝く瓦
微かに揺れる送電線
何処までも澄み渡る蒼穹

この私が今此処に居ること
息し生きて此処に在ること

) ....
中国などが国家戦略として
莫大な金額を投下して
量子コンピュータを開発している

その狙いは暗号解読だ

暗号解読により
すべての国の重要な
国家情報を盗み見ることができる

その ....
腕に時計したことがない

ダイナマイトの束、体に巻き付けたことがない
腕に時計をするなんて
それに等しいと思ってしまった

放課後の学校の屋上
飛んだことがない
放課後の黄昏は寂しすぎ ....
もうすぐ生えてくるよ。いまにみてろ。
0+1+0=もうすぐだよ。
ふたつあるお釜が重なって大きな鍋になる。
なるわけないじゃない
ひとつとひとつのお鍋が重なって大きな釜になる。
どんだけ ....
花をみつけて
おくれ

水をかけて
あげて

朝になれば
花を

咲かす咲かす
咲かす

花はどこに
いるの

夜の闇で
みえず

罪を知った
世界

眠 ....
不意に
思いもよらず突然に
この胸を満たすワンシーンがよみがえる

なんの前触れもなく 伏線もなく
なにかを思い出すとき
わたしたちはようやく心あたる
それを忘れていたことに
心あ ....
記憶体、
ざっく ザックリと 切り開かれます
映像群、
ぽっか ポッカリと 映し出されます

汽笛、
鳴ります 遠い国

流れる流れる追いつけない

洋上の青 浴びる太陽
溶け合 ....
複雑に入り組む僕の手相、都内の路線図みたい。
拳をぎゅっと握り、東京とやらをぶっ潰そうかな。
否応なく
孤独にならざる得ない暮らしのなかでも
悲しいのは
孤独に慣れてしまう事

そんな風に書かれた本を読んだ事がある
あれはたしか
孤独に暮らしていた
アパートの夜

完璧に幸 ....
かり〜ん
くり〜ん
かりんくりんこりん

イブの乳房で音がする

アダムを殺して
ガタガタ震えてる

金の指輪を捨てなくちゃ

かり〜ん
くり〜ん
かりんくりんこりん ....
凍結した大地
彷徨する雄の白熊 

雌の匂いを頼りに
年に一度の交尾求め

蒼白い氷壁の上
雌雄は獰猛に唸り

出逢い対峙スル
選択の余地はない

生き残って来た自然
彼らの ....
芽生えの春は朧げな記憶
夏の花火は盛んに燃え尽き
北国の秋は儚く散り急ぎ
何度も訪れたはずの冬の中で
別れの痛みに初雪が冷たく積もりました
お風呂場のタイルの柄、初めてちゃんと見た。
名もない小花たち、湯気の向こうに咲いていた。
あとがきのような
夕方に残す
手紙の最後を
迷っているから
インクの匂いが
蜜柑と混ざり
便箋の端を
濡らしてしまう

瞳の色だ

嘘も言い訳も
全て包んで
濁りを煮立てて
 ....
死ぬくらい
体は酷く疲れていた
のに

神経はやたら昂っていた

午前二時を過ぎていた
市営公園の駐車場に停めた車の運転席で
うつらうつらしていた

明日も仕事だ
工場で働く
 ....
かたことと音を立てて、
工具を扱う。

わたしの友人は機械たち、
だから直してあげなければ。

かたことと音を立てて、
工具を扱う。

彼らは眠らずに、
ただ働き続ける。

そ ....
誰より上手く騙したつもり 早くひとりになりたそう


ハンドルネーム手ぬぐい一つ 前を隠さず顔隠す


恥ずかしいのは行為じゃなくて 自分と特定されること


猶予と往くか余裕と往く ....
亀泳ぐ池
そこはパラダイス

亀はただよう
あてどなくただよう

花は季節を待ち
カラスが寂しいと鳴く

亀は変化と進歩の
本当の意味を知っている

亀はただよう
あてどなく ....
誰が作ったのか
何のため作ったのか
何故 贋物と判ったのか

話はつきないのだけれど
人形は人形
そんなに贋物よばわりされても
と照れ笑いをしているようで

  僕らの本物 ....
私の話だ、私は当時、常に空腹で、色のない箱のような街と、その箱の外縁をかじり、
ここから周囲何メートルの、そうした環境で暮らして、暮らした、
ビニールの保護膜、ノートに名前が書けな ....
ザザザザザァ
心に降る雨はそんな風に哭いている

ザラザラに渇いてしまった
私の心だったから
恵みの雨

湿っていく
塗れていく
恥ずかしいくらい

ヒリヒリ痛んでいた
私の体 ....
あなたと一緒に過ごせば
二人だけの空気になる

誰も入り込めない空気
愛が溢れる空間
午後の陽射しが二人を際立たせる

流行の映画よりも
あまり知られていない
ひっそりとした映画を楽 ....
わたし、がんばれ。
ひとまえでなくな、
 ひとりでなけ。
しんぱいさせるな、
 たんめいにさせてしまうから。
おねがいだわたしよ、
 もうすこしたえてくれ。
そのさきになにかが、
 か ....
音もなく
果実が枝から落ちた
アスファルトに広がる無残なそれらは
太陽のように輝いていた
あの果実とは思えない

これは大事件だ
心の中で大声を上げて
誰かを呼んでみた
寄ってくるの ....
)もう紅葉も終わりだね
)そうね、後は散っていくだけ

樹間を鳥が飛び交い
灰白色の空が覗くとき、
貴女は足下の落ち葉を一枚拾い
ゆっくり宙に投げ入れる

まるで冬の初めの儀式のように ....
僕の走馬灯をポニーテールの君は駆けるだろう。
その美しいしっぽを揺らし、君は駆け抜けるだろう。
ワイパックス1錠
ジプレクサ1錠
ランドセン1錠
ベンザリン1錠
ヒルナミン3錠

そしてきみの寝息
ぼくが眠るために必要なもの
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
抱擁- HAL自由詩9*19-12-5
夢夜- ひだかた ...自由詩10*19-12-5
空の青- ひだかた ...自由詩719-12-4
二階の窓(改訂)- ひだかた ...自由詩4*19-12-4
暗号解読の国家戦略・量子コンピュータ- st散文(批評 ...319-12-4
ナイナイ_尽くせない- こたきひ ...自由詩419-12-4
地上最強の人類- アラガイ ...自由詩8*19-12-4
ほら、ここに、いるよ。- 秋葉竹自由詩719-12-3
美しい一滴- 千波 一 ...自由詩119-12-3
この冬晴れの一日に- ひだかた ...自由詩319-12-3
東京- クーヘン自由詩3*19-12-3
命が軋む- こたきひ ...自由詩319-12-3
かり〜ん__くり〜ん__かりんくりんこりん- 秋葉竹自由詩519-12-3
他者- ひだかた ...自由詩4*19-12-2
雪景色- まみ自由詩2*19-12-2
タイル- クーヘン自由詩3*19-12-2
足掻き- ミナト ...自由詩2*19-12-2
思椎の森で化石になってしまった- こたきひ ...自由詩419-12-2
部屋と雨降り人形- おぼろん自由詩8*19-12-1
なにが良いやら悪いやら_【都々逸】- ただのみ ...伝統定型各 ...3*19-11-30
庭園にて- TwoRivers自由詩1*19-11-30
ミシガン・レリックス_3- AB(な ...自由詩10*19-11-30
消去された世界のこと、あるいはすべてイメージの産物- ねことら自由詩219-11-30
女の雨の音は擬音で- こたきひ ...自由詩319-11-30
空気- 夏川ゆう自由詩219-11-30
わたしへ- WataShi自由詩419-11-27
果実投身事件簿- 卯月とわ ...自由詩919-11-27
冬の初めの儀式- ひだかた ...自由詩3*19-11-27
しっぽ- クーヘン自由詩8*19-11-27
睡眠薬- HAL自由詩9*19-11-27

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