薄日の差し込む朝に
解放する、
深い夢から目覚めて
根無しの不安と歓喜を

うっとりと溶けていきながら
うっすらと薄い膜を張りながら
大地から切り離されていたタマシイが
朝に新たに覚醒スル

妙な浮遊感、
冷たい大洋に浮かぶ裸木のよう
(そして耳許に残るサウンドに陶然として)
長い一日という荒野に戻っていく

全部ア ....
白昼夢のように
雪の舞う青空を
光のなかへ還っていく

冷えた街角に散乱する屍
延々と続く葬列は蒼白く微笑んで
遠くから駆けて来る少女を優しく包み込む

ー死が生に内包され
美しい悲 ....
なにより寒いおひよりで
しんしんと雪降る街道を
ひとり揺れて参ります



なんのためにか日々彩り
なんのためにか日々頑張り
なんのためにか日々生きる
がんぜない幼子のように
途方 ....
暗鬱としたコード進行が
延々ループしながら続く
僕らは没頭しながら従う
次々開ける光景は白昼夢
明るんだり暗んだり
いずれもそこは極北の地
いずれもそこは極楽浄土
君は泳ぎだし
僕を導 ....
気怠い声を
突き刺さる声を
遥かな地平に放ち
失われた故郷からの応答を待つ

懐かしい高曇りの大気の匂いに誘われ
剥き出される異邦の孤独が
両手を広げ帰っていく場所

振り絞るように ....
光の午後は渦巻いて
わたしの心は虚脱して
青い青い大空を
のっそりのそり渡っていく

残りの時間の切迫に
わたしはやがて覚悟決め
断崖を滑落する自分を見る

(人生の椅子は失われ
 ....
欲望が溢れ出る
果実を丸ごと搾るように
広がる原野、聳える岩峰
足元は見えない
失われた足跡
粉々に散らばる
声の断片

不機嫌な実存が夢見る夕べ
終わりから逆算される日々が
冷え ....
昨夜アフリカの夢をみた
大地に根付き踊る人々
わたしはひとりはじかれて
途方に暮れて大地をさ迷い

この曇天の裏光り
遠く太鼓の音響く
イートインの静寂に
駆け出す子供をぼうと見る
 ....
警報機が波打つように鳴り響き

降りしきる雨、立ち尽くす人

遠くを追いかけ少年が走っていく

雨に濡れて



焦ることは少しもない、
すべて終わっていくのだから
すべて始ま ....
光り溢れる
午後のうちに
うっとり横たわり
記憶に遊ぶ

(お母様と手を繋ぎ
畑の野菊を見つめていた
ただそれだけの光景が
震えるように懐かしく)

光り溢れる
午後のうちに
 ....
神様が
気層の底で笑っている
朝未だ早き夢の中
光すきとほる道筋に
遥かな希望が舞っていた

死の断崖が近付いている
残された時間が切迫する
信じることだけ許されて

生きている
 ....
異郷の地に立って
根こそぎにされ 
もう何も残っていない
荒涼としたノスタルジア
魂の奥底から滲み出て
北の国より吹く風になびき
遥かコバルトの海底に沈む

日を追うごとに
紋様はこ ....
こうべをあげて
青い空が広がって
静けさが辺りを包んでいく

昨夜の恐怖と奈落の底と
窮地を脱して迎えた朝に
廻る球体は光りを投げ掛け
今日の救いを差し伸べる

静けさが満ちるこの朝 ....
雨が降る
計り知れない空の高みから


ちいさな明かりがともる
いつもの夕べの向かいの家に


憂鬱な時、寄り添う不安
わたしの夜は一層深く


そして物語は続く
団欒の賑わ ....
ハロー、ハロー
青い旗が揺れている
燦々と降り注ぐ光のなか
どてら姿のおじいさんが過ぎ
わたしはイートインでコーヒーを啜る
長閑な午後の一時です

雪の吹雪く北の国
寒風吹き荒ぶ東の国 ....
抜けるような
美しさを保ったまま
時が経過する
微かに
彼女の息遣い
振る舞われる
原色の舞い
忘れさられて
過ぎ越して
上昇する
下降する
もう一つの世界
もう一つの夜
も ....
また白痴な顔を晒し
振り返る君の孤独はやるせない
冬の大空に羽ばたいて
青い大気を吸い込んで
静かに呼吸を繰り返す
君の無垢は無限の広がり
いつかの不在を先取りし
果てなくラアラア唄って ....
雨の一滴が右手の甲に 落ちた
ズシリと 重たかった
ミシリと 胸の空洞が鳴った

私は慌てて滴を振るい落とした
軋む胸が一瞬、
張り裂けそうになって
荒れた大地を掘り起こせ
大地に刻まれたその痕跡を

黄色い犬が吠え立てる
此処は腐った野ばらの戦場だ

無数無数の狂人たち
戦い吠える瞳が美しい

いずれ沃野に帰るだろう 
異次元 ....
雨滴は絶えず穴穿ち
佇む神々の声は木霊して
わたしのひとりが
目覚めるとき
大地を覆う涙は枯れ

帰っていく
帰っていく
たましいのふるさとへ
ひとりにもどり
帰っていく 
 ....
あおいそらの
動かず
足跡を辿る
神々の
こうべ上げ
何処までも続く青

不安を突き抜け、恐怖を突き抜け

見晴るかすかぎりの彼岸の野辺に
硬直した自我、遊ばせて
わたしの孤独は ....
瞬く
無数の星が
渦を巻き降って来る

哀しみ剥き出され
眩む意識を抉られ

永遠の雨、永遠の流星群
たましいは冷え
にくみは凍え
いのちは震え
 
行き着くところまで
わだ ....
雪が舞っている
街の電飾に輝き 

通りの向こうから駆けてくる
子供は身を躍らせ

向かいのコンビニで手を振る
老婆の萎びた顔が切なくて

手のひらに収めた雪を投げ入れる
白い空間 ....
曇天の
陽射しなき寒さ
震えている
雪ももうすぐ降るらしい

白く冴え渡るわたしの意識の
行く末を見届ける者はいない
突き破る、一月の低気圧
のっそりと爆弾抱え
明日は雪
ぽかんとひとり
動かない青空を 見ている
わけもなくしんどくて
ベッドに沈んだままの休日
気だるく甘美な死を思う

(緑の芝生にいつしか立って
思い思いに踊っている 
私たちはたださみしいのだ)

ふるさとを遠く後にして
毎 ....
西の空に日は落ちて
仄かに明るむ茜色
富士は勇姿を際立たせ
沈む地平に黒々と
聳える巨大なシルエット

すべて静寂に包まれて
遥かな距離を落ちていく

わたしもあなたも別々に
この ....
メッセンジャーが駆けて来て
身の置き場を探す
冷えきった朝
荘厳な音楽が鳴り響き
いずれ復讐される
そんな予感に浸され
一心不乱にステップを踏む

乾いた打擲音
連打されるスネア
 ....
青空が広がり
底無しの彼方が口を開く

眩暈する、
シンギュラリティが地平に

(ああ、右手の老婆と左手の子供
ハンドルをどちらかに切らなければならないとしたら?)

海百合が揺れ
 ....
ナンモナイデスさんのおすすめリスト(3426)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
モーニング・ベル- ひだかた ...自由詩522-1-31
この朝に- ひだかた ...自由詩522-1-31
還っていく- ひだかた ...自由詩522-1-30
雪の街道- ひだかた ...自由詩422-1-29
サウンド&ヴィジョン- ひだかた ...自由詩922-1-27
- ひだかた ...自由詩822-1-25
光の午後は渦巻いて- ひだかた ...自由詩1022-1-24
夢の朝- ひだかた ...自由詩4*22-1-23
イートインにて- ひだかた ...自由詩422-1-23
東京の今晩は_- ひだかた ...自由詩422-1-21
遠い空- ひだかた ...自由詩522-1-21
マボロシ- ひだかた ...自由詩822-1-19
ノスタルジア- ひだかた ...自由詩822-1-18
この朝に- ひだかた ...自由詩722-1-17
そして物語は- ひだかた ...自由詩522-1-15
み空のうた- ひだかた ...自由詩1422-1-14
ひとり- ひだかた ...自由詩822-1-13
無垢の人- ひだかた ...自由詩6*22-1-12
冬の雨(改訂)- ひだかた ...自由詩522-1-11
終わりなき戦い- ひだかた ...自由詩322-1-10
帰っていく- ひだかた ...自由詩9*22-1-9
孤独の断章- ひだかた ...自由詩322-1-8
遥か、君と- ひだかた ...自由詩622-1-7
雪は静かに降り積もる- ひだかた ...自由詩1022-1-6
曇天の- ひだかた ...自由詩422-1-6
一月の低気圧- ひだかた ...自由詩622-1-5
そうして世界は- ひだかた ...自由詩622-1-4
滑走- ひだかた ...自由詩522-1-3
メッセンジャーの朝- ひだかた ...自由詩622-1-2
謹賀新年、おめでとう(一つの見取り図)- ひだかた ...自由詩10*22-1-1

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