今はまだ、ぽっかりと空いたボトルが海を漂い
手垢のついたじかんが終わりを迎える

真新しい窓を覆うひかりは
星の空をはだかで漂う不確かさで
黒く塗りつぶした本にときを刻みはじめ
風吹が ....
生まれてきて
その時に寿命を告られ
生きてゆく
それは秋の日に感じること

冬が来る前に
毎年告げられる言葉

来年も生きていられるのか
誰も知りはしない

もうすぐ正月がきて
 ....
白い声の頬杖つき
浮遊する無数の魂を
青い宙天で愛でている

[冬ノ雷鳴ハ未だカ 、 冬ノ雷鳴ハ ]

白く輝く乳房の波打ち
巨大な眼球回転する天に
聳える石垣の隙間の住家で
夏の青 ....
           

 あなたは夏をみる人だ
 うつむいたレースのカーテン越しに
 あなたは白い夏をみるひとだ
 窓辺にもたれながら、口をすこし閉じて

 
 花模様のレースの ....
          161103
そこに
あったはずのものが
見あたらない
そんなことが続いて
数十年
子どもから大人に
そして老境を迎え
あの世に戻るのだと
人はいう
横町を挟ん ....
ハトが二羽歩いている
なにもない場所で
なにか啄みながら
啄まずにはいられない
生きるために
地べたを歩きまわらずにいられない


うまく歩きまわるには
首をふり続けずにはいられない ....
リビングに置いてあるピアノから
旋律が空間に流れる時
時空への旅はどこに到達しているのだろう

思い起こせば何時も青春が首を擡げ
現実に起きていることと
過去に起きたことの記憶が
脳の中 ....
眠りの
夢の
底割れ
目覚めるモノ
輝く尖塔を壊し
ジクザクに走る力線
煌めく城壁を創り
スイチョクに走る力線
開いた瞳から触手伸び
掴み取る掴み取る
掠め潜り込む無数の影を
ソ ....
「その炎は陰影でしかない」
そう言って私の指先を吹き消した
あなたこそが、明かりを灯したというのに
たおやかさは無機の温もりを織り上げて
巻糸は摩擦熱を怯えて逃げ惑う

潮流の回遊に永劫の ....
大人になると嘘つきになると
思っていた

正直に生きようとして
棘だらけのつる薔薇みたいに
剥き出しの自我を絡めあい
傷つけあった

あなたとわたしは同類

どうしようもなく我儘で ....
物々交換していた頃ひとは相手がなにを望んでいるかを考え、自らが欲しているものを手にいれていた

相手が望むもの、自らが望むもの

それをジョイントさせていた

貨幣が発明されるとそれは分断 ....
声 、層成シ聳える時 、
暗闇流れる水音の絶えず
[コレハ ナンダ?]
夢底ノ割れ白く問っても
無言ノ響き、只、、木霊重ね
[アナタハシンデ スベテミタ]
[スベテミタ アナタハシンデ]
 ....
風切り鳥の巣は、美しものの世の通り門なんです。
風切り鳥が鳴くとき、誰かは何かを思って
守られて、衣帰りをします。
選ぶことで誰かを守ることがあるってことです。
ラベンダー畑でふっと空を見上げ ....
また始まった一日に少しムラついて右手を下着の中に忍ばせる
こんな乱暴な動画じゃ気持ち良くなれなくて、それでも濡れた中指をティッシュで拭き取る
電線したタイツは誰も見ないから履いても暖かい
歯石で ....
           161030

あじさいと呼ばれれば紫陽花と答える
山の谺は律儀者
口笛吹いて
小道を行けば
サザンカの赤い花
冬の花だと君は言う
秋の花だと僕は答える
枯れた ....
 
浮いている
{ルビ圧=の}しかかる重力
月は平衡する
走る遠景を
雨の滴で回避して


狂っている
歩行する緑の
あらがう能役者が噂する
平成の{ルビ螺子=ネジ}
とまらな ....
うーん、とっ

斜めに傾いたような
だらっと弛んだ
秋の空はキライなんだ
アタシ

冷たい鉛色の
真冬の空の方がまだ心地いいな
冷気もキーンと引き締まってさ

落ちるんだか落ちな ....
待っているのは死
生まれては死に
また生まれかわるる
輪廻をどれだけ繰り返したら幸せになれるのか

知ったかぶりの森羅万象を
静かに受け入られるのは何時の日か

嗚呼 時計だけが秒針を ....
あなたの微笑み
落ち葉を踏みしだく音のよう

深まるほどに
冷たくなって

高くポプラの梢を揺らす風
渡らなかった深くない川のせせらぎ

なにかが去って往く
色鮮やかな痛みを灯して ....
ヒビキ音塊トナッテハ解体サレ
捻られ屈曲し伸びる音
歌い出す語り出す
踊りながら
飛び跳ねながら
黒光りする縁をナゾリ
時の窪みを穿ちエグリ
耳壁を突き破る
五感の縛り突き破る
燃え ....
眠れなくて

眠れなくて彷徨う廊下を
深海魚のように
喫煙室で夜が明けるのを待ち
ぬるい珈琲を啜りながら
紫煙を燻らせ
刹那の夢に溺れては
覚醒の痛みを繰り返す

孤独という麻薬は ....
あらかじめ充たされた{ルビ紅葉=こうよう}の場所は
ただ ここに ある
風に吹かれていることにとらわれず
枯れ葉になることにとらわれず
ただ ここに ある

蛇口をひねれば水がでる
その ....
深い
深い水底に
白骨と化した彼は
舵輪を握り締め
遠くを見据えながら佇んでいた

時折深海魚が目の前をゆらゆらと通り過ぎ
彼の頭蓋骨が優しく頬笑む

艦長は静かに椅子に座り
今は ....
空が教えてくれるはず
いのち本来のあり方を
だからこんな穏やかな秋の日には
青く輝くひかりの空へと
いっそ身投げしてみたい
わたしはそう、思うのです
秋の蛇口をひねると
空虚がぽとりと落ちてくる
管は水平に都市の闇を這い
水源地は{ルビ紅葉=こうよう}で充たされている


空虚で顔を洗うと
頬がすこし紅くなる
正直な肉の反応に
つ ....
誰かを探す
竹林の静謐に
池袋の喧騒に

アラワレナイ
現れはしない
のか、
もう二度と
洗われたいんだ
その見守る微笑みに
ホッと ホッとして
冷気に目醒て息しながら

な ....
 あかい傘ななめに濡れた路をながれ
 雨音のつめたさに背中を欹てながら
 遠景へ漕ぎ出して傍の違和をぼかす
 迷い鳩に差し伸べた手の仕草の嘘を
 街路樹の間から無言のまま見つめる
 おんなの ....
夜の帳おり
扉が開いていく
次々と開いていく
が、
何もない
真っ白な虚、真っ白な虚
みっしり充満するばかりだ
俺は恐怖に襲われ
恐慌の際の際で
時の矢となり
疾駆疾走しながら
 ....
雲は汲む

雲は汲み溜める

雲は零す

晴レル。

雲だから汲む

雲だから汲み溜める

雲だからか?零す

晴レル。

そして雲が汲んだ
 ....
鼻毛というものは
不思議なものだ
どんな美人でもイケメンでも
鼻毛一本で幻滅してしまう
みんな鼻毛だけは
気をつけないといけない
ナンモナイデスさんのおすすめリスト(3429)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_再生_- 小林螢太自由詩6*16-11-5
晩秋- レタス自由詩416-11-4
フルサト- ひだかた ...自由詩516-11-4
夏をみる人_- 白島真自由詩22*16-11-4
みあたらない- あおば自由詩15*16-11-3
歩けや歩け- ただのみ ...自由詩14*16-11-2
旋律- 鷲田自由詩416-11-1
共鳴意志ノ界- ひだかた ...自由詩416-11-1
◎救済の作法- 由木名緒 ...自由詩6*16-10-31
同類- Lucy自由詩13*16-10-30
物々交換の亡者- 吉岡ペペ ...自由詩416-10-30
覚醒夢- ひだかた ...自由詩4*16-10-30
美しものの- 水菜自由詩6*16-10-30
コーヒー- 不思議な ...自由詩216-10-30
枯葉紫陽花冬乃白瀬- あおば自由詩5*16-10-30
斜視のくだる翡翠- 白島真自由詩18*16-10-30
秋とゲジゲジ- まいこプ ...自由詩6*16-10-30
死書- レタス自由詩3+*16-10-29
センチメンタル- ただのみ ...自由詩7*16-10-29
続.造形未知- ひだかた ...自由詩4*16-10-28
深夜病棟- レタス自由詩416-10-28
続_秋の蛇口- 白島真自由詩13*16-10-27
水底のアダージョ- レタス自由詩316-10-26
ひかりの空へ- もっぷ自由詩316-10-25
秋の蛇口- 白島真自由詩13*16-10-25
どうかどうか- ひだかた ...自由詩516-10-24
芝居- ただのみ ...自由詩8*16-10-22
底抜け舞台- ひだかた ...自由詩416-10-22
晴レル嫌- 幽霊自由詩116-10-22
鼻毛- ホカチャ ...自由詩116-10-22

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