銀の銛が突き刺さり
青と金でできた腹から
ひまわり 硝子 晴れの日の雨
街の入口の門に散らばる


砕けひろがるものの先に
ちぎれた鉄や鉛があり
多眼の宝石の角度から
言 ....
バカに遭うと世の中を正したくなる

悪い癖だ

こんなのがのさばっていることが許せなくなる

ろくでもない青春だ


偏差値のひくい真面目な連中がいて

彼らは小中高大とエスカレ ....
空の青さが濃くなる日
木の葉も緑を濃くしていた

さくらこぶしりらこでまりなど白っぽい花が終わり

赤いサルビアが揺れる頃

濃い血の色をしたワインを飲み干し
ラベンダーの香りが漂う
 ....
   1

水のせせらぎのかぼそく落ちてゆく音の
さらさらとそよぐ 細い川が立っている
あるいは川面に映る 黒髪のなびく樹木の体幹
水面を揺らす風の冷ややかさでつるりと象られた
細ながい球 ....
「母」


「家庭に光を灯して共に」
煽り文句は便利なコトバ
その言葉をバーゲンセールで買った母

巨大な塔を一つ、造ってみないか、と
安請け合いした黒い声が
赤く点り、 ....
動物ばかりの世界では
美しい声で誘われる
私の唇に触れてみて
愛の温度がわかるでしょう

不確かが可能となり
私は心を杖にする

ずっと歩いてばかり
勇敢な戦士に背中を押されたから
 ....
その美の真中に隠された荒野に
どうか 花ひとつ
植えるだけの土地を譲ってくれませんか

血の滲んだ足を隠して走り続ける旅路のどこか
ほんの一歩か二歩
見守る場所を許してほしいのです

 ....
マスターに会った
仕事帰りの立ち寄った100円ショップ
たまたま見かけて追っ掛けてきてくれたようだ

グリーンのパジェロミニ
助手席にはkさん
マスターと一緒に
お店を切り盛りしてきた
 ....
波の苦しみに喘いでいると
右耳の周囲にごみの磁場が形成されて
私は間も無くて
ひとたまりもなくテーブルに前歯をぶつけて
少し?かけてしまう(自慰ではないよ)
位相空間がシルクロードに出来てい ....
かなしみが沈殿している朝に
パンを焼いた
手紙を書くふりをして
貝を
捨てました

散乱しているおびただしい私の破片
混乱の果てに
肉体の死が訪れたら
今度は
何を捨てたらよいです ....
雨が降る
紫陽花濡らし
雨が降る

時は刻々と移り進み
季節は淡々と入れ代わり
命は生まれ育ち輝き枯れて
人は何かに導かれつつ自らを更新し

雨が降る
紫陽花青々と
雨が降る
二日前に会った誰かと
あのニュースを話題にする
滑りやすい床を歩く時
使わないギターでも背負ってれば

無敵不老不死
叶わない夢は夜見る
甘い水を汲みに行く
昼間はずっと叶った夢を ....
黒い
ただ黒い
街灯りを塗りつぶし
漆黒の闇が広がる
欲望が
絶望が渦巻いている
烏が黒い翼を広げ
希望の光を覆う
闇はただ深い
悲しみの酒場に
独りの男
部屋には
たどり着け ....
ふたつの盃が並べられていた
そのひとつには、なみなみと酒が注がれ
もうひとつは、空のままだった

そのそばで男は働き、女は子を生した
男は働き続け、女は育て、子はすくすくと育ち
そうし ....
生と死は
哲学者か
年を取った詩人が考えればよくて
若者はただ謳歌するべし
と指導される
この生と死
ここに否定されたのは

あ、ぽかりと浮かんだ
ああ、ぷわりと沈んだ

ただそ ....
繰り返される日々の中で
身も心もすり減ってゆく
紫陽花が咲く坂道を駆け下りる
雨色の風が頬を撫でる

ここまで生きてきた
どこまで行くのか
わからぬまま
歩く

蛍火はなつかしく揺 ....
静けさという音が
降ってきて
{引用=それは
大人に盛られた
眠り薬}
影という影が
今という現実の
いたづらな写し絵になる


いつまでも暮れてゆかない夜があった
小さな公 ....
町明かりで星がみえない

町明かりで星がみえない

真夜中ハッとして目が覚める

そういう暗闇もあるのだ

そういう暗闇もあるのだ


半身が

痺れるほどの

あやまち ....
ばあちゃんよ

あなたの息子であり
わたしの叔父の命を
どこかに連れ去って言ったオートバイに
わたしが好きで乗っていると思わないで

「昭和ヒトケタ生まれの女は嫉妬深い」
あなたはいつ ....
気持のいい青嵐、目を閉じる。

湿度がいない隙に
溢れたしょっぱい水を絞りだした、


要らない物は捨てて
新たな柔らかい風を入れよう


ひけらかしたいの大好きな人の
宝もの
 ....
                

夕日が地平に没しても
なお 街々の西の空が
かすかに明るみをおびている
足を止めて
やや赤みがかった
仄白いものを
見ていると
無性に泣きたくなっ ....
休みの日の朝
ガスコンロとトイレを掃除することにしている
付着した汚れが気になる
私は一言多いから

言わなければよかったと
何度も思うのに
沈黙に耐えられず
また余計なことを言う
 ....
言葉でも
抱擁でも 違わなかった
はず

薔薇に囲まれた
木製のベンチでも
暖炉の前の 刺繍の施された
英国製のクッションでも
違いはなかった
はず


禁断の欲情を交わすには ....
すべてを話せるのなら
詩なんて書かなかった
人の間に立ち
場に即した言葉を選んでいるうち
いつしか僕らは機械のように
必要最小限しか話さなくなった
これを話せば秘密が漏れる
これ ....
大きなスーパーには時々奇声をあげながら働いている青年を見かける。
新しくできた大型のドラッグストアはいつも人手が足りない様子だ。
それでも二週間ぶりに行ってみると店員の数が増えていたりする。
 ....
時おり
俺は何だって
ごああ、と
唸りたくなる
池袋の土曜の夜

醤油をたらし
出汁巻卵を
箸で突っついてる  
 山の麓の小さな村に今年も初夏がやってくる。
 黄昏時の老人が野菜を背中にしょっている。
 雁の群れが西の空に飛んでゆくのを目で追うと、
 彼方の空には一番星が瞬いている。

 憧れの初 ....
制御のない朝の起動
太陽はいつまでも膨らみ
乱雑な鳥の鳴き声に光は拡散していく
二つの皿の擦れる音が
寝ぼけ眼の時間を砕き割り
名のない闘牛を歓声の輪の中に運ぶ

朝はこうして夜 ....
       
凍るような闇に
おおわれている
もう先が見えなくなっている
わたしは手さぐりで
広い歩道にでるが
そこには夜はない

誰もいない路上
灰色の靴音を
ききながら歩 ....
【時鳥】

ある一時 
保育園のときのセリフは  小鳥の役柄だった 
「ニュースだよ ニュースだよ たろうさんのお宅に あかちゃんができたよ」 
小鳥役の私が 時空のかなたからやってきて ....
ナンモナイデスさんのおすすめリスト(3429)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
瓦礫_またたき- 木立 悟自由詩317-6-17
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- 黒髪自由詩6*17-6-15
花ひとつ分の土地- ただのみ ...自由詩13*17-6-14
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よく似た朝- 伊藤 大 ...自由詩317-6-13
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子よ、おまえに歌を教えてあげよう- ホロウ・ ...自由詩2*17-6-12
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きつねつき- そらの珊 ...自由詩18*17-6-12
無明- 吉岡ペペ ...自由詩117-6-12
ばあちゃん- 一 二自由詩117-6-12
負け戦に挑む_おかしな人だ- 水戸 う ...自由詩5*17-6-12
かなしみ- 前田ふむ ...自由詩7*17-6-12
つぐない- 朧月自由詩317-6-11
和音- Lucy自由詩5*17-6-11
無口ゆえに- 葉leaf自由詩1117-6-11
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酒場にて- 服部 剛自由詩117-6-10
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時鳥- るるりら自由詩13*17-6-5

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