知っている
アンバランスな風の生き様が
わたしの場合、震えを呼ぶ
ナイトメアみたいに

寝息の可愛い君の
強い正義を守る目が好き

ウソみたい
古い港町の風の歌声が
わたしの場 ....
白雲の流れ
蒼穹の遥か
気圏を抜けて
光の銀河が渦巻くところ、
君の在り処がきっとある
僕の在り処がきっとある

今宵、河童や亡霊が
西の川から遊びに来る
水滴らせ遊びに来る
それ ....
石と薔薇、石と薔薇

逃れ去る永遠は
石に薔薇を刻み込み
無数の棘で肉を打つ

失われた日々よ、〃無限の〃想い出よ
過去さえ突き抜けて行く痕跡よ

)異国の人が通り過ぎ
)記憶が一 ....
常識という固形物を刷り込み過ぎて 生きて来たのかもしれない
時代が真っ二つに割れそうで 揺らいでリズムを刻んでいる
流れるものの不動さを額に握りしめて 呟きの馨りを出す
昆虫のように

私の ....
立てた脚立の上に立ち、ひとり、初夏の風を待っている。
廃校舎の屋上にそんな生徒を見かけたら、それは僕の幻です。
最後に泣いたのいつだったかな
思い出せないくらい
泣いてないな

赤ん坊は泣くのが商売
大人はやすやす泣いちゃいけない
男は人前でおろおろ泣いたら笑われる

最後に泣いた日忘れたな
 ....
ギター弾きが曲線のボディーを抱きながら
少し酔ったような眼で女を見ている

虚ろな瞳を漂わせて 少し狂ったビートで
弦をかき鳴らして
エロティックに悶え酔っている

それは魅せているだけ ....
 
月夜にしか会わないこと

愛してるとは言わないこと


そして、キスすること


 
軍服を着た義手の乞食、
商店街の一隅に座り
通り掛かった幼児の眼差しに
モノクロームの世界を投げ掛ける

義手は銀色、楕円の大きな豆を繋げた様
アコーディオンが哀しげなメロディーを奏で
 ....
誰だって気が触れる可能性を持っている

たとえば目の前で我が子が轢き殺されたり
たとえば
愛する女が
たとえば
愛する男が他の誰かに奪われたりしたら
誰だって冷静じゃいられなくなるだろう ....
南の窓から陽の光が燦燦と降り注いでいるとでも書いておこうか
その住人の暮らしとか思いはどうでもいい
ただ陽の光が温かい
それが良いことなのか悪いことなのかも分からない
表面的な解釈は容易にでき ....
君の顔が懐かしくなる
静謐な冬の午後三時
僕は最寄りのコンビニで
アイスコーヒーを飲んでいる

誰も居ないイートインに
西陽が優しく射し込んで
無数の影が踊っている
自分の影もその内に ....
てくてく歩くのに疲れたら、くてくて歩けばいいさ。
道中に見つけた酒場で、ぐでんぐでんになっちまおうぜ。
結婚式の披露宴なら違和感ないけど
いくら自宅葬とは言え葬儀の模様をビデオ撮影するなんて、常識から外れた行為だ

確かに母親の最期を映像に残して後に鑑賞しながら故人の思い出に浸りたい気持ちは理解で ....
れんこんは
穴があるからサクサクと
音たてて
食べられるんだと思うんだ

わたしなら
すぐ暗くなるのに表情筋を
鍛えてない
手抜きがダメだと思うんだ

サーカスは
いちばんじょう ....
灰色の街道沿いの
深く暗い井戸の底、
白く円かな女の顔が
微細に揺れ動きながら
切れ長の目を閉じ
浮かんでいる

死んでしまった死んでしまった!
わたしは戦慄のうちそう悟り
隣で無表 ....
夕闇迫る川沿いの道、
君と並んで歩いた道、
一人は一人を置き去りにして
一人は一人で立ち去って
今頃裏庭に降り積もる
雪を静かに眺めている

)孤独なのはわかっていたさ
)どんなに身を ....
西の空が
赤銅色に燃え残り
薄暮が辺りを包む頃
俺は拳を握りしめ
一心不乱に進んでいく
胸の辺りに蟠る
抑えがたい不安感に
鼓動激しく息を継ぎ
夕闇の道を進んでいく

西の空が
 ....
私が喫茶店の一隅に座ると
非人称の意識が渦を巻き始めた

)眼前のアイスコーヒーはシャリシャリ音を立てて波打ち
)ガラス張りの向こうは久々の晴天で
)遠くで笑う老人の顔はとても幸せそうだ
 ....
めまぐるしく生成する
ふてぶてしく存在する

世界を威嚇して
こんもりと丸まった猫

安普請の家作には
いつか花が咲くだろう

ただいま越冬中につき
Don’t disturb  ....
阿修羅が僕を柘榴のように切り裂く

ばらばらで
ばらばらに
己が部分と成る

「ああ生きていた」

液体が滴る
滴りながら
廻って
我が還っていく
きっと
誰かが
気づくと思って
僕は
足下に夜空を描いた

本物の夜空は
見上げれば見えるけど
1

毎年この日の夜には
上原君の星が話しかけてくるはずなのに
今年は何も聞こえてこなくて

見上げても光が揺れることもなく
なあ、もう忘れちゃうよ
と、小さく嘘をついてみた ....
ぱらぱら毛布にくるまって
はらはら伝わる母の熱
雪降る街は寝静まり
時を白く染め上げて
束の間君を母とする

ぱらぱら毛布にくるまって
はらはら伝わる君の熱
雪降る街は寝静まり
時を ....
 
 
墜落した紙飛行機が海に沈む
無人の自転車が男を追い越していく、と
男は置いてきた遺書の誤字に気づき
慌てて家族の待つ家へと帰る
妻は夜更けまで
サマーセーターを編んでいることだろ ....
どれだけ着込んでも
どれだけ暖房を強くしても
寒さを凌ぐ方法をぼくはまだ知らない

寒いのは冬だからじゃない
寒いのは一人だからじゃない
氷点下を感じているのは
身体ではなくぼくの心
 ....
森の向こうに空があり
私の思考が漂っている

地水火風はその中で
好き勝手に踊っている

私の感情の底に哀しみ溜まり
虚脱の寒気はいや増すばかり

自壊か決壊か知らないが
私の思考 ....
産まれる前に付けられた値札
遺伝子かも知れない

産まれた時に渡された番号札
列に並んで順番を待たなければならない

成長は言い換えれば劣化に過ぎない
生きると死ぬは紙一重

天気予 ....
 
雪がふらないから

雪だるまにさえなれず

春になっても、とけることができません


 
シャッターの降りた渋谷駅
俺たちはいっときの往生に浮かれ騒いでいた
生きることがあまりに長すぎて

なのに
なんの気まぐれか
俺はひとりになった

真夜中の交差点

ひとり撥ねら ....
ナンモナイデスさんのおすすめリスト(3381)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
生きてるだけでいいのです- 立見春香自由詩520-2-8
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想い出- ひだかた ...自由詩220-2-8
宇宙の斧- 朝焼彩茜 ...自由詩320-2-4
- クーヘン自由詩2*20-2-4
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ギターがうまく弾けなかった- あおいみ ...自由詩4*20-2-3
三つの約束- 殿上 童自由詩7*20-2-2
昭和三十八年、ある街の光景- ひだかた ...自由詩320-2-2
無題に- こたきひ ...自由詩220-2-2
良くわからない- あおいみ ...自由詩320-2-2
傾斜(改訂)- ひだかた ...自由詩920-2-1
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メモリーボックス- こたきひ ...自由詩220-2-1
笑顔の練習- 立見春香自由詩320-1-31
疎隔(改訂再録)- ひだかた ...自由詩320-1-30
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残照- ひだかた ...自由詩420-1-30
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越冬猫- 梅昆布茶自由詩420-1-29
喰らわれた- 秋也自由詩1*20-1-28
足下の夜空- 千幸自由詩1*20-1-28
Astronomy_club- AB(な ...自由詩10*20-1-27
ぱらぱら毛布- ひだかた ...自由詩320-1-27
夏のコラージュ1- たもつ自由詩420-1-27
氷点下- HAL自由詩9*20-1-27
逃出- ひだかた ...自由詩220-1-27
天気予報では- こたきひ ...自由詩320-1-27
雪がふらないから- 殿上 童自由詩4*20-1-27
夢追いびと・年負いびと- 存ゑくべ ...自由詩220-1-27

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