時間は止まらない
止めてから
後に戻せない

だから
後悔が生まれるんだ

時間はなくならない

人それぞれに与えられた時間が
日々目減りしてはいくけれど

足らない
足らな ....
見えていないから指先に触れて
輪郭を描く
知りえないものを
自明と思い込み
書き足さなければならない線など
もうないと
絵の具を塗る
好きな色
みなさんにお馴染みの色
私だけに
見 ....
 
愛ゆえに

あなたを、許さない

そんなわたしを、許して


 
現代ならば夜行列車ではなく、
夜行バスに乗っていく。
でも誰も、
銀河バスなんていう奇妙なものは思いつかない。
(あ、毛糸で編むのを忘れた)
(あれはあなたのための毛糸だったのに)
車窓に ....
赤は一番派手な色
身体の内をめぐる色
目立たぬように歩みを運んでも
一皮むけば飛び散る血潮
命の滾る熱の色

だから、
冷たい振りなどするな
表情を捨てた仮面を被るな
撫でれば悶え、 ....
女子の 体だけならお金で買える
体だけでいい
心はいらない

男子の 体だって買えない事はない
体だけでいい
心はいらない

結婚と言う契約には経済が重要な役目を果たしている

結 ....
暗闇に蒼白い河原の
小石夥しく静まり返り
流れ動き澄む川は無音
黒く光る水面の異様
恐るべき氾濫を孕み
奥まった沈黙を保つ

決して終わらない不安は
この沈黙という深い謎に
剥き出し ....
{引用=モデル}
マネキンのようにスラリとして
颯爽と 人前を歩く
絵画や彫刻の面持ちで
料理を盛る皿よりも大切な役目を担う

 これを着たら
    あなたもわたしのよう

美は憧 ....
しろい朝が明けた

雨粒は身をくねらせ少し困りながら
わたしにアイサインを送った

気がつくと雨粒は雪にかわっていた

てのひらに舞い降りる華 花 はな 雪の花

象形文字のような氷 ....
あの時計は今はもう札幌あたりに
転がっているだろうか

砂浜のボタンがまだ鳥取の近辺で
埋没しているみたいな世紀末

そういえば《少女》を革命するアニメが
20年以上前に流行ったけれ ....
知らない街の
知らない家で
殺人事件が起きた

知らない間に
知らない家族が
知らない殺人者に
惨殺された

凶器は知らない
動機は知らない

命は盗まれたが
他にも何か盗ま ....
底冷えする
夜に横たわり
祈っている
迫る闇が咆哮し
幾つもの夢が朽ちるとき、
心の奥処の祭壇に
火を絶やすことなく
灯して、灯して

)不眠の夜を透過する
)純白の雪を待ちながら ....
今朝、朝がマンションの屋上から飛び降りた。
朝の落ちた辺りに、朝日の日溜まりの血溜まり。
大抵の事は
いつか笑い話になる事である

但しそうはならない事があるのは
常々肝に命じておかなければならない
また夜になり
今日という日をカウントする

)お隣さんは明日で四十一、だという
)いただきます、いただきます
)白壁越しにやり取りして

カウントする先から
磨り減っていく肉身に
明 ....
魚は空を泳ぎつかれ 月のサンゴで身をくねらせ鱗を星にかえす

蒼いムードとブルージーンズ 青春の風は皐月の風のように吹きぬけた

うるさいだけのコマーシャルが流れる都会の雑踏に思慮のある小娘の ....
逃げ水を追いかける僕を追いかける夕暮れ。
逃げ水は僕から逃げ切り、僕は夕暮れに捕まる。
いつものように歩いていたのに
いつものように犬と散歩していた夜に
いつもは足を止めもしない場所で

足が歩みを止めて犬が不思議そうに
足のまわりをくるくると回っている

線路下の細い道が ....
大淀の 桜桜と 待ちきれず

江田の森 一位の赤も 待ちきれず

たらちねは うつむかんでと 言ひ残し

その花も 春待ちきれず 待ちきれず
 お別れ

回遊する魚達、
渦を巻いて
泳ぐ泳ぐ
舞い狂う雪の中
純白の視界を切り裂き
蒼く蒼く透き通り


 出会い

寄り添う
肉身の二つ、
交わり激しく
夜を埋め
 ....
駄々をこねて発酵させてオーブンで焼いて食べた。
君は呆れて家を出ていったから、一人で黙々と食べた。
新しい仕事に馴染めそうになく
ハッタリを言ったり健康食品をやったり
錠剤2錠と常在菌
電卓で桁外れな数値を叩き出したり
結婚式を病気の治療だと信じて
彼女に渡されたゼクシィをじっくり読んだり ....
これからは人生のアディショナルタイムだと
そう思って最後のチャンスを全速力で駆け抜けましょう
ゴール直前で息絶えようとも
悔いることのないように
そんな文面の年賀状が届いた
ただ空回りして浪 ....
31
そのときはじめて
おじいの顔つき変わって
おかえりいいうた気がした


32
なあんお前
それぐらいのボルト交換もでけへんのか
飯は喰ったんかいな


3 ....
あたたかい色の
太陽の
朝、

心臓は
針金で
編んだ
さみしさの色をしている。


すっかり
青ざめた
希望は、
真実の蛇の姿を晒して
ゆらゆらと怯えながら揺 ....
坂道に
水の流れ、
大量に 
夜の透明、
車は行き交い
飛び込んでいく
人、人、人

君はスマホの
中に居て
綺麗な声で
歌っている
聴いたことのない
異国の歌を
夢見心地 ....
空が握手をした
昼と夜の歴史的和解

世界が呼吸を始めたのは
忘れ物を思い出した君が
今笑ったから

天候曇り
雲量は十

尊重すべき
涙を踏みとどまる自由

もう一人で大丈 ....
不思議と不可思議とでは不可思議の方が不思議度数は高いです。
こんな嘘を堂々と言い切ってしまう僕の神経が何よりも不思議です。
東京の場末の酒場でボックス席に座った。
俺は未成年だったが、社会勉強のいっかんだった。
そこへ連れて来てくれたのは俺の雇い主だった。

まだ何も知らない若造に「遊びのいろは」を教えるつもりだっ ....
わたしの瞳は小さい

つまりはそういうことで
人の気持ちがわからないから
優しい人からも、恨まれたりしていそう

静かな冬のお寺に
昔よく遊んだお地蔵さまがおひとり
孤独を怖れない、石 ....
ナンモナイデスさんのおすすめリスト(3429)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時間が足らない- こたきひ ...自由詩520-1-20
着色- Lucy自由詩8*20-1-19
愛ゆえに- 殿上 童自由詩5*20-1-19
無題- おぼろん自由詩13*20-1-19
熱の色- まーつん自由詩120-1-19
世界はすでに終わってる- こたきひ ...自由詩220-1-19
露呈(改訂)- ひだかた ...自由詩420-1-18
点の誘い・線の思惑_ニ- ただのみ ...自由詩7*20-1-18
雨と雪のストーリー- あおいみ ...自由詩320-1-18
瞳の行方- 秋葉竹自由詩820-1-18
知らない街の- こたきひ ...自由詩220-1-18
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- クーヘン自由詩2+*20-1-17
大抵の事- HAL自由詩7*20-1-17
カウント- ひだかた ...自由詩4+20-1-16
クェッション- あおいみ ...自由詩3*20-1-14
夕暮れ- クーヘン自由詩3*20-1-14
来訪者- 帆場蔵人自由詩9*20-1-14
待ちきれず- AB(な ...俳句3*20-1-13
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駄々- クーヘン自由詩5*20-1-13
アップルパイ、俺は一人で食べるから- 奥畑 梨 ...自由詩420-1-13
年賀状- Lucy自由詩2*20-1-13
フラグメンツ_カタログNo.31~60- AB(な ...自由詩6*20-1-13
いさぎよい色づかいの蛇- 秋葉竹自由詩920-1-13
迷子- ひだかた ...自由詩620-1-12
曇天の星- TwoRivers自由詩9*20-1-12
不思議- クーヘン自由詩2*20-1-12
詩にうつつを抜かしてなかったから- こたきひ ...自由詩220-1-12
- 立見春香自由詩520-1-12

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