東から西へ雲の流れ在り
西から東へ雲の流れ在り
やがて合一し南へ南の地平へ
奥まり呑まれゆく雲流れ在り
それぞれがそれぞれの力動
顕しずっとズン奥へ高みへ
合一し呑まれ消え ....
たんとんたんとんあめのふり
ひゃっこいひゃっこいかぜのふく
ステーション前は紫色の人だかり
むんむん蒸れて濡れそぼり
紫に色づく人の群れ
それでも変わらず透明に
たんとんたん ....
ひぃらひぃら
ふぅわふぅわ
舞うの真上に舞うの
おぉいおぉい
とぉいとぉい
響くの微細に響くの
するっするっ
あったかぁい
光に充たされ
ずんずんずんと
....
一陣の風、
吹き抜ける
この初秋
空は青く
何処までも高く
天蓋は涯までまぁるく
円かに外部はなく
凪いで
人々は歩を進める
この地上にて
神々は居られ
その豊穣なる艶姿 ....
沸き起こりながら
奥底から響き立ち襲い来る
このなんとも憂鬱に芳しい
逆巻く熱波更に突き抜けながら
爛熟した強度の破裂に継ぐ破裂に
明度増しゆく意識の視界開きひたすら
私という人格の中 ....
きのうきみがみた夢の光景、
切り株の真っ平らに
座った真っ白な女の
声の朗らかに唱う
なんてあったかく
なんどもそこから
ひたすらひびいて
のびやかひろがり
今日の今のこの瞬間 ....
ぼうっとぽっと
ぽっかりほっと
してます すると するするすべり
よろこぶ ほっと ほらほらほんと
本当に、
無限の地平を行くのだ逝くのだ生きるのだ!
真剣に、
....
ぶらんこぶらんこ
揺れている
風もないのに揺れている
ぶらんこぶらんこ
揺れている
誰も乗らずに揺れている
ぶらんこぶらんこ
ぶらんこぶらんこ
言葉のとおりに揺れている
....
洗濯物は洗濯機が創る。
噂は風が創る。噂話は君が創る。
伝わる。沈黙が伝わる。宇宙は大騒ぎだ。
技術は待っている。手探りを。
呪縛。
人生はproject。Mission。何処に産まれようが ....
このこまやかなひややかな
かんだんなくたえることなく
降る震え 降り注ぐ
響きの 静かに激し
降り注ぎ降る震え
天空から、
こののろいなつかしいこえの
たえることなくかんだ ....
雨が
木の幹を濡らしていく
濃緑の木立は
微かに揺れ 揺れ動き
時の狭間に佇んでいる
この冷える冷える一日に
銀の透明 雨は
間断なく降り続け
街を静かに濡らしていく
....
もさもさとはえてきますな
ふつふつとわいてきますな
なんでしょうな?なんなんでしょうな?
たかぶるたましい包む無限の慈愛 微笑み、
無言の沈黙の のびやか色づき
無機を有機を つ ....
灼熱の慈悲 方位を変えた意識に映り込み
灼熱の許に 一点の曇りなく澄む響き震え
肉体を超え生命体の表象力、
凝縮し
わたしは
生命の息吹きの巨大を生き、
灼熱の慈悲 殻を破りダラ ....
我妻へのラブレター
初恋のデートで訪れた竹下通り
あの日に入った喫茶店は
何処だったのだろうか
季はゆっくりと移り変わり
刹那にもがき苦しむ人達も
入れ替わり立ち替わり
....
切迫する境界の脅迫に
崩れ去った家族の向こう、
虹の七色 鮮やか冷ややか
天空に輝き渡り跳躍する意識、
集め到来する光充ちる視界に委ねる。
太陽の深紅に眩まり
球体の輪郭くっきり定め
無音訪れる滑らかな静かさに
掛け渡す虹の鮮明な意識を歌う
宇宙は今 透明な雨降り
人間は今 哀しい雪降り
真紅に明るむ太陽の
くっ ....
僕のさみしい夢を
獏は食べててくれたのかな
獏のさみしい夢を
僕は食べてたのかな
今日
どうしてここにいるのかな
意識の視界、
限りない
光の熱の広がり
ひろやかやわらか
明けて開けて
輝きの青銅、
蠢いて
ぽっかり空く
漆黒の穴
巨大に
漆黒の穴 巨大に
楔を打ち込む、
....
波は沸き起こり
打ち寄せては
広やかに呑まれ
かえっていく帰っていく
この世の熱を帯び
(聖なる独りに覚醒し)
極北の地に、極北の光に
この世の実り担い
還っていく
明るむ意識の視界、
ヒカリの海
確信の力動にツラヌカレ
私ハ上昇スル
常に動きのなかに在り
欲情を支配し不可知を突き破り
走る閃光の許に前進スルひたすらに
愛に浸されたこの緻密な限り ....
赤紫の巨きな花弁に
雨滴、留まり
艶やかに
膨らむ、煌めきの
球体 二つ、三つ、
繋がりゆきて
浮き立ち映える
灰の空
やがて
涼やか吹く風に
揺られ震え
ふるふる
巨きな ....
遠く奥深し近く
それは
(なんとも言えず只今にヒビキまどろみ
ああ わたしは何処に居る ノダロウ
と意識して居る自分は確かに在るのだ)
垂直次元にて生成し
垂直次元から流出し
....
人はなし、
ターコイズブルーに染まりひろがる空
遥かに遠くうっとりゆっくり遠く遥か
人はなく、
この光景のなつかしあこがれの哀し響き
この世にあの世の重なりあの世のこの世
....
緑濃く漂う用水路沿いを
進むと終点が反り返り
生死の境が噎せ返る
草いきれの香と共
すっと迫り上る
内なる界の日々寄り添い
肉体の限りを日々予感し
カウントダウンの切迫が
歓と恐の ....
永年の王国を冷徹な光の矢が貫く
刃の一閃に天使は光球を掴み
次第に静まり返っていく
小舟の柔らか純白の海を
己真に欲することに導かれ
時の溝掘り時の狭間を渡り行く
(次々溢れ生み ....
のびやかしなり折り重なり
冷たく熱く色づく
この世界という光の帯、
あなたの内懐に響き渡り躍り
孤独という怪物 すきとほります。
心の奥歯で氷を噛み砕きヒタスラ
貴女の声のヒビキ映り染み入る
この能動の意識という舞台に
貴女という根源の実感の何か何物か
(浮き立ち鮮やか漂うこの幾筋ものヒビキヒカリ)
わたし ....
この世界という
無意味を掴んだら
この無意味という
力動に包まれたら
次に行って生きて
欲はあっても執着はない
荒れほど在った
食欲も性欲ももはや囚われず
自由なる大海、恋愛 ....
高く濃くなる秋、きっとすぐ澄んで
晴れ渡るとして、なんともさみしい
夜の都市、煌びやかなネオンサイン
キレイだろうけど、中身はカラッポ
あゝやっぱり突き抜けよう
あゝやっぱり還ってい ....
混沌の渦に力動し
闇から立ち上がり
浮き上がる
変容し続ける光
凝視スル、
それはもう
無邪気じゃない
天然自然では無い
数多くの体験を経て
幾億もの歳月の許に
自らを ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115