夕闇迫る川沿いの道、
君と並んで歩いた道、
一人は一人を置き去りにして
一人は一人で立ち止まり
今頃裏庭に降り積もる
雪を静かに眺めている

)孤独なのはわかっていたさ
)どんなに身を ....
女の温もりも
家族の団欒も
過ぎてすっかり独りである

風が吹き
途方に暮れて
確かな予感を持ち独りである

遠くの森のざわめきが
夜空に木霊し未知を紡ぐとき
私はひたすら独りで存 ....
ふわふわ漂い
ゆっくり落ちる
金の花びら、
わたしは貴女を知らなかった

[磯の香 、 零れる光滴 、 白波の残響]

あの青い青い宇宙の大海原を
貴女は幾人もの従者を連れ
喉を震わ ....
四国の方へ行って来ると
昔の君は言いました

僕は不安で尋ねました
いつまで行って来るのと尋ねました

すると君は言いました
ずっと行って来ると言いました

僕は淋しくなりました
 ....
名指され得ぬモノ
今刻々と
降っている降っている

 *

獣の声、
響いていた
死者の声、
響いていた
師走も遂に走り出し
怒涛の静けさ霊園墓地に
ほのかやわらか木霊した、
 ....
陽の照る日、日は冬日、あかるい日に、

日の陽の光の広がって
あたりいちめん純白の原
ときはとけてうずをまき
めくるめく永遠の瞬間を
垂直に切り開いていく

陽の照る日、日は冬日、あか ....
春画の夜を覗きたければ、まずは中指をじゅぽっとシャブリナヨ。
襖障子の処女膜に、優しく、優しくね、中指の先でアナアケナヨ。
みんなが笑っている
みんなが怒っている
みんなが泣いている

朝に 昼に 夜に

やるせなくて
どうしようもなくやるせなくて

夢は終わっていく
人生は続いていく

地球が廻り ....
とっくに
日が暮れてしまった
今、正に
俺はこの白い部屋で孤独を貪る
完璧な自由

完全な孤独
冷える今宵に
エアコン壊れ
ますます真っ白に
ナッテイク

行き場なし

 ....
かなしみの
青が降る
透明、
ただ透明に
なっていく
己の体
幾億もの幾兆もの者達が通った道
途、未知、溢れ
枯れ果て、移行する
光の奥の
ふるふる震え揺れ
時の間隙縫い
開く ....
ちりちりと
肌刺す冷気に
包まれて
詩を書く、詩を打つ
この夜陰
街には霧雨
降り続け
終わることない
哀しみが
記憶の糸を
濡らしてゆく

(糸はすぐに冷え切って
逗留すべ ....
黄昏時に
夢見る子供のように
今一度
両眼を見開き
身体中で
風を
感じる、感じている
気圏の底から湧き起こる
あの聖破璃の風を
追いかけ吸い込み広げては
開ける世界のパノラマに
 ....
月見草
銀に揺れている
透明な水流になびき
引き寄せられ
傷んだ身体
俺は引きずっていく
引きずられていく
寒風吹き荒ぶなか

青、蒼、碧

陽光余りに眩しいこの真昼

俺の ....
黄金の虫
炎に包まれ
檻の中から
飛び立った

見学していた
子供達の間から
歓声が上がった

黄金の虫
ドーム状の
天井近くまで
炎に包まれ
舞い上がり
ふらふら堪え揺れ ....
空間に
手を差し出し
ゆっくりと
上下左右に掻き混ぜる 
けれども
存在する
はずのグラスは
見つからない
空間は
次第に重く澱んでいき
だらんと開いた手のひらに
粘りつくように ....
重力
塵埃へのやさしさ

文節の捻挫
ベルヌーイの包帯

飛躍とは
極性
S極でもN極でも

痛点
必要の居候

風景は無芯だと
水彩の目

風下は風上でもあり
 ....
切通しを歩いていった
母と二人で

縁切り寺もあった
夢の鎌倉で

屋台では
地球駒が不思議な同心円を描き廻っていた

眠り駒……

わたしはその時、
じぶんが自分であることに ....
張り込みには、つぶあんよりも、こしあんのあんパンで!
こしてある分、きめ細やかに、些細な動向をも見逃さぬ!
あゝ風が吹く と
風を浴びる名無し人は
気流の鳴る音を聴きながら
ひたすら途方に暮れて
あゝ風が吹く と
もがいて水面から顔を出す
ように息をするかろうじて
ポジティブ思考
が大事です
足首に錘
つけられても
まだ笑えます
夢も見れます
今日一日を楽しみに
起き上がります
階段をおりて ....
無私の愛が
魂の病を癒し
肉の病すら和らげる
のなら

この冷える夜陰の静謐に
天使たちは降りて来るのだろうか
自愛に充ち病んで倒れる己の許に

あの遠い日の海の夜明け
靄と波の戯 ....
月は夜空に煌々と
波は浜辺に打ち寄せて
酔いどれ共が歌っていく
銀の夜道に眩めきながら
酔いどれ共が歌っていく

波は白波
満月の
光に照らされ
行くあてなく
土塊と化した酔いどれ ....
眼下の川では子供たちが裸ではしゃぎ
遠く茶褐色の岩峰が冷たい灰色の空を背景に連なっている

僕はゆらゆら揺れる色褪せた肌色の廃棄バスの屋根の上
何とかバランスを取りながら何度も落ちかけ
終に ....
彼の人がああ言えば
彼の人もこう言う
輪廻転生
無限の水掛け
既の所で一服すれば
微々たる事よと

御主が情どぅ頼まりる


茜差す
一之宮
茜差す
向こう岸

明日へ明 ....
今日歩む道、暖かく
急な変化に神経乱れ
沸き起こる不安感に
吐き気を覚えながら
垂直に見上げる空の青
半球描き何処までも
遠い遠い記憶の余韻、
胸奥から懐かしく響き
私は進む、
前へ ....
お経が唱え続けられている
畳の広間に敷き詰められた純白の布団に寝ている人達
は皆、死んでいる

お経が唱え続けられている
畳の広間に敷き詰められた純白の布団に起きているのは
私独りだ

 ....
過ぎ行く街並みは
コバルトブルーに浮遊して
薄暮を迎え
風はもう絶えず吹き
透き通っていく、透き通っていく
外へ外へと向かいながら

夢のなか、外に出るのは久し振り
その夕暮れ時の光景 ....
闇の重みがぐんにゃりと
魂に激しく切迫し
私の意識は朦朧として
呻きながら覚醒する

真夜中の小部屋にただ独り
呻きながら覚醒する

ハッと息を呑むこの瞬間、
孤独が生きて立ち上がり ....
巨人の吐息
甍の黄金

聖玻璃の風吹き
僕は行く

巨人が眼差す
夢の突端

輝き始める黄金の矢を
掴み取ろうと

僕は行く
荒れ狂っている
闇が光のなか
光が闇のなか
灼熱の上昇
灼熱の下降
闇が光のなか
光が闇のなか
荒れ狂っている

燃え盛る壊ノ力、、受け容れ飛び込む己、、
せめぎ合い切り刻まれては ....
ナンモナイデスさんのおすすめリスト(3429)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一人は一人で- ひだかた ...自由詩620-12-8
独りである(改訂)- ひだかた ...自由詩220-12-7
金の花びら- ひだかた ...自由詩520-12-7
夢の寒夜- ひだかた ...自由詩420-12-5
コトバ、無音の_夜に打つ- ひだかた ...自由詩420-12-4
冬日- ひだかた ...自由詩520-12-4
ナヨ- クーヘン自由詩3*20-12-4
このまぁるい地球の上で- ひだかた ...自由詩920-12-3
白い部屋にて(改訂)- ひだかた ...自由詩420-12-2
ハレル- ひだかた ...自由詩920-12-2
冷夜- ひだかた ...自由詩620-12-1
- ひだかた ...自由詩420-11-30
魂の深淵- ひだかた ...自由詩1020-11-29
黄金の虫(改訂)- ひだかた ...自由詩520-11-28
白い、宵の口- ひだかた ...自由詩420-11-28
塵のデッサン- 道草次郎自由詩220-11-28
三歳の夢- ひだかた ...自由詩420-11-27
あんパン- クーヘン自由詩4*20-11-26
名無し人- ひだかた ...自由詩620-11-25
発信- Lucy自由詩11*20-11-25
降臨- ひだかた ...自由詩520-11-24
酔いどれ共の歌- ひだかた ...自由詩820-11-23
無垢と大地- ひだかた ...自由詩920-11-22
あいわず_4- AB(な ...自由詩320-11-21
今日という日に- ひだかた ...自由詩620-11-19
解離- ひだかた ...自由詩520-11-18
夢のなか- ひだかた ...自由詩520-11-17
闇の孤独- ひだかた ...自由詩420-11-17
黄金の矢- ひだかた ...自由詩520-11-16
壊ノ力、宇ノ声- ひだかた ...自由詩520-11-15

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115