何か表している、
存在のリアリティ
今宵、
ごみ箱 在り
本棚 在り
鍋 在り
時計 在り
それら、それら
ナニカ表しナニカ現し
在ること、
この冷たさ 熱さ
....
水晶の毛玉、
ことほぐように
赤や黄の花、山ぶき梅
点々と華やぐ色彩耀かし
青い青い大空に揺動する
地に風に水に炎に
埋もれ沈んでいた
水晶の毛玉、
この凍結の冬の時に
春の接近 ....
限定された平面に
色とりどりの円、
生み出され
無数に交わり合い
無数に映り合い
無数に響き合い
一箇所に集合し
時々に踊り拡がり
反復し繰り返し、
無限に交わり合い ....
こんなにどろり
くずれて
こんなにまっしろ
のびひろがり
こんなにゆったり
たゆたい
こんなにひっそり
たたずみ
こんなにしっかり
りんかくたもち
あなたが生きていた現実と
....
この世界という残酷、
覚悟するともなく受け容れ
この世界という美、
戯れ楽しみ深みで観じて
抱きしめ突き放し また抱き締め
「、」や「。」のように
あわあわとしんしんと
果し ....
鋼の振動、
水色の空、
荒涼 一斉に立ち上がる
力動 一斉に押し寄せる
神様が観ているよ、
向こうの岸辺で
柔らかな湾曲に踊り
透明な静かさに憩い
白い三角、接触する 黒い ....
なにも ない
ただ しずかさだけ
在る、
醜さも美しさもひっくるめ
遠く凍り付き近く熱を帯び
老いた人をみた
諦め切るように
美しい人をみた
輝き出るように
街通りに ....
夜闇に沈もうとする
この白壁の小部屋に
忍び込む肢体 柔らか
球形の乳房、貫く直線
撓り揺れる音響の激化
わたしは知らない、
窓辺に匂い立つ深紅の薔薇
夜闇に浸されゆく
この白 ....
真っ直ぐ進む
時間の陥没、
力動 垂直に
裂け目入れ
一瞬のマバタキ、永遠の開示
すべて、掴み取られ
時間は瞬間の延長
響き放つ形象の乱舞
広々と、ひろがりのびゆき
....
ぱらぱらと
はらはらと
剥げ落ちていく
すべての意味が
あさひ、あさひ
まぶしく あびて
その熱、
ひたひた
感じながら
剥き身の私 今、此処に生きて
奇妙な輪郭が重なる、
年老いた額の皺
若々しい筋肉の隆起
青年と老人のアンドロギュノス、
世界を観察し叫びを上げる
世界を観察し歌をうたう声
銀色のアルペジオ
打ち下ろ ....
安易な正義に乗れるほど
わたしは
知識はないし
自信もないし
時間はないし
興味もないし
強くはないし
弱くもないし
正しくないし
安易な正義に乗れないので
今日もわたしは
....
一点を眼差す おまえの瞳、
黒い三角が積み重なり空色になる
分離不可能な神界と感覚界の切断
青く輝く円 おまえの瞳孔、
夢見の意識から覚醒の意識へ
アーリマンとルシファーの真ん中で
....
夕焼けにたゆたいまどろむ
色づき響き始める世界、
響き 私を
取り巻く
私を 響き
響き 私を
取り巻く
いつしか、
私 響きのなか
響き 私のなか
響きの ....
しゃもじ コップに入れられすっくと在る
グラス 今さっき氷盛られまな板の上に在る
白いまな板の 白 の 浮遊
空間に
訳なく私の 意識、凝集し
わたしそれらのなかに入いり
....
白雲 ひとつ
流れる
青
あれが私の
未知、遠い空
収束するもの
きっぱり引き裂く
対角線
ジャンプする力動に
たましい、躍る
瞬間に甦る
失われた時、
雨降りの
....
対角線、貫き通り
黒々と円、くるくる廻る
様々な意匠、内包し
輝き増しながら
ツラヌキ裂ける憧憬、
力動 確かに
こんこん こんこん
唸るように叫ぶように
わきつづけ湧き続け ....
凍てついた青、しろがねの空
放たれる声はふるえ
「おっかぁ、雪がふってきた」*
哀しみ、
この世界という残酷
引き受けた覚悟の前に
透過され澄み
静謐な思考という ....
のっしのっし
あくまで青い
世界を歩く
大気に透過し
冷気に凝集し
接吻する
あなた
なんにもない
なんでもない
もはやただ
のっしのっし
あくまであおい
せかいをある ....
ぽたり ぽたり
雨滴、落ちる
軒先から
時、穿たれ
一瞬 一瞬
風、
一吹き
震え
木葉
時、揺らぎ
漲る 時、
瞬間 裂開し
貫く力動
頂きに達し
また頂き
....
伸びゆく曲線
岩峰に架かり
直線 虹を貫き
時の根元枯らし、
貫かれた虹の袂
二つの三角の塊
黒々と撓み
間隔空け並び
シンメトリカル
裂開した時
優雅に旋回し、
....
ざわざわざわ
しんしんしん
おどりませう
今宵、
ふかくふかく
あさくあさく
すくって
すくって
あゝハジマッタ
意味 失ってく
あるものたち
しっかり
それぞれの ....
光の感覚
思い出のように
余韻 響かせる時、
赤 青 黄
三原色の
鮮やか輝き
騒ぎ出し、
白い未知ゆく白衣の人を陽気に踊らせながら
光のオーラに弾み震え
ぽっかり白月浮 ....
朝陽の照り返し、
アスファルト道は銀の黄金の輝き
人は行く、
今日の命の営みに
無常の中に永遠を掴み
人は生く、ひとはいく
やわらかな毛布にくるまり
天井に響くヘリコプターの爆音
次第に遠退いて行くのを聴いていた
ずる休みした日に、
学校にたまぁに
どうしようもなく行きたくなくなって
畳の小部屋 ....
荒涼とした原野 広がる
灼熱の太陽の降下、
大河に崩落する氷河の轟音、
旅人は進む 遥か遠い地へ
花咲く丘には柔らかな陽射し、
終わりなき時流に降り注ぐ小糠雨、
巨大な漆黒 ....
野を駆けていく
冷たい狂気が
天空に貼り付く太陽に向かって叫ぶ
白く凍てついた舌を揺らめかせ
壮大な世界を予感して、直観の次元に触れて
極彩色のパノラマがひらけ
高らかな笑い声 ....
信じること、
力を与えられ
識ること、
自由になり
人、世界に開けていく
薄い赤、濃い赤の上
遥か三角揺れている
絵筆の動き響き渡り
肉の刻印、魂の力動
感触し感受する
名 ....
三角が揺れている、
陽の光
火の熱
直線が貫き入る、
造形の湾曲
遠さの感覚
ねばってねってこねくりまわし
造形力動し隆起し流動し木霊し
濃密な茫漠、茫漠の密度
....
あるもの
ただ、
在るもの
この、
沈黙の取り留め無さ
名付け以前の異様な密度
ソレは、
ナニカに触れて
ナニカを浮かび上がらせ
保ちつつ、
あるも ....
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