すべてのおすすめ
一生懸命がいいと
祖母は言うけど
結果がすべてだと上司は言うんだよ

今がんばれと先生は言うけど
夢をみなさいと校長は言うんだよ

愛し合ったはずの
父と母は別れ
憎み合うはずの
 ....
自由になりたい
そう思う私の部屋には
檻にいれられたハムスターがいる

飼っている
私が

檻は私を見ている

その中のハムスターは
ときおり私に立ち向かう
本気で怒ることがない
自分がだんだん薄くなっている

どうせ
と毎日言う

おいしくなくても食べるごはんみたいに
いちいちいいわけをする

おふろで
だれもみていないのにうつむく
 ....
お母さんとはなすとき
うめられた地雷をときどきふむ

お母さんを怒らせると
いつまでもかなしい

お母さんはいいな
お母さんは自由で
ずっとずっとそうおもってきたんだよ

それがち ....
みんなおんなじ人間だ
といってみたり

おなじ人間なんていないんだよ
なんていってみたり

結局どうしたいんだよ

わからないことって
なんでこんなにこわいんだろうね

咲いてい ....
足の裏をみたら無愛想だった
私自身あまり話しかけたこともない
思ったより冷たいやつだとおもった
彼もまた

固くて冷たい彼に触れるうち
いろんなものを踏みつけてきた昨日をおもった

ど ....
ロケットみたいに
まっすぐとびます

余計なものをきりはなして
もっとうえへ

あしもとが
ぼうぼうもえて
それでもたかく

地面が恋しくなっても
たかくたかく

だって
 ....
私はトマトじゃないのに
さかさまにしても私だ

栄養も毒もあるよ
たぶん

あなたの1日も
私の1日も
同じ長さなのに
たぶん
長かったな 今日

また夜がきた
今日も死にま ....
ともだちってどういうことか
今日すこしわかった

ともだちってずっとそばにいること
からだの距離はとおくても
こころのどこかがくっついてること

あなたのことはほんとうは
ちょっぴりき ....
絵本をかくひとの
胸のなかで
小さな女の子と男の子が
住んでいるとおもう

絵本をよんだひとの胸のなかでも
小さな女の子と男の子がうまれてゆくんだとおもう

そして
そのひとがしんで ....
あなたにあえないのと
もういないのとはちがう

そんな簡単なことに
今さらきづく
叔母の悲報をきいて
しぬってそういうことなんだね
うわのそらで君のこえをきいた

ふいにふれたくなっ ....
ともだちってなんだろうな

やたらと気になるし
いいことがあるのをみるとうらやましい
正直ねたんでしまう

でも
悲しんでいるのをみるとなんとなく
自分の肌がちくちくする

強引に ....
だれかのせいにしたい

自分がつらいのも
世界が平和じゃないのも
平和って言葉でくくりたい私の想いも

だれかって
そこには自分は絶対含めないで
だれかのせいにしたい

そのだれか ....
ともだちってやっかいだ
きらわれたくないから
うそもいう
ふみこみすぎるから
ざわざわする

陰口いってごめんね
だって言えないんだもの
すきだから

もう言わないよ
そうおもっ ....
いつもなにか足りないまま
また生まれた日をむかえる

どんな意思でうまれたかも
もうどうでもいい気がする

とにかく生きると決めてから
ただしんでいないだけという瞬間も含めて
やっぱり ....
つばめのこはへびにたべられてしまった
もうすぐ
もうすぐとべるねと
にんげんが親鳥が見守る中
すきをねらったへびが
一羽のこらずたべてしまった

巣の中には
むしられた雛の羽が
あち ....
こどもを抱いている
おかあさんの腕は太くて
しょうもないやつなんか
はりたおしてしまいそう

なのに
言えないことばかりらしい
不思議だな

すれ違う
抱かれたこどもと目があった
 ....
母がいたから私がいる
父がいたから私がいる

今日は言えないけど
やっぱりありがとうかもしれない

カーネーションの赤いギザギザが
忘れられなくて
今年もつばめがやってきた

帰ってきた
と言う

うちで生まれたつばめや
と言う

小さいな
よく動くな
と話す
話し合う

家族
という言葉を
改めて感じる
春の我が ....
夜になると眠くなる
おばあちゃんは言う
ちょっとうらやましいと思う

詩にくいつく
がっつりとだきつく
心の中で顆粒みたいにとけた

わかったような気持ちで
ほろほろと指を動かす
 ....
母親がきらいです
大きな声でいってはいけないと
おもうから文字にしています
かくれて

あの日それを母にみつかった
母のさめた目が忘れられません

母親が
母親であるからきらいだと
 ....
釣り堀で釣りをするのがすきだ
どこへもいけない水の底で
大きな魚がひそんでいる

敵は慣れたもので
エサが沈んできてもあわてない
口先でふれては
はねかえる糸がエサを落とすのを待って
 ....
道をほると
どんどんとほると
一体なにがあるのかとのぞきこんだ
黒々とした土の中に
なにがあるのかと期待した

ユンボでかきだされる黒い土は
内臓のようにみせてやっぱり土だった

そ ....
だいっきらいな人にであった

大嫌いだったから
もしあったら無視しようとおもっていた
長い時間をかけて薄めてきたおもいが
きっと爆発するとおもったから
無視しようとおもっていた

笑っ ....
今日も正月
ぜんざいに餅をいれる

あずきをみている顔で
家族をみる

決まった日に
決まったものを食べて
定位置に
なにもかも座る

あたしの
おなかん中も
かわりなく腹黒 ....
ほんとうのこと
それは大抵が言ってはいけない

どんなに親しくなっても
むしろ親しいからこそ言えない

私が真っ黒なこころの持ち主で
ほんとうのことはいつだって真っ黒だから

もしだ ....
正しくありたい
そのときどきに
間違いなら間違いの中で
正しくありたい

他と違う
そんな風でなく
まったくおなじように
正しくありたい

いつでも
違っているから
自分が だ ....
車の前を
カラスとっとっとと横切る十二月
二本足で
黒い姿がひかってる

そのもっと後ろ
まっかな山
急いでいるのは私だけかな午後

カラスの地についた二本の足が
私の目をもってっ ....
眠ることがすきだ
だが眠れば明日がくる

夜になると眠るのが惜しくなる
きっと明日が近付くのがこわいんだ

夜中になくのは弱いものだけじゃないだろ
強いからなく
夜になにかを決意してな ....
彼岸花が
目から胸へと突き刺さり
赤い秋が
まっすぐにある

背中にある罪悪感は
この風には重いのだろう

まだとべないこの身の
清め先を
また探す道
イナエさんの朧月さんおすすめリスト(47)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 朧月自由詩516-3-28
檻の中のわたし- 朧月自由詩216-1-27
あえない人を想う夜- 朧月自由詩315-8-27
お母さんと地雷- 朧月自由詩615-8-10
紫の花- 朧月自由詩415-5-19
足の裏側- 朧月自由詩615-5-11
とぶということ- 朧月自由詩515-4-7
たぶん- 朧月自由詩615-3-30
ともだち- 朧月自由詩115-3-16
子宝- 朧月自由詩815-3-10
さようならもつたえなかった- 朧月自由詩314-10-1
となりのあんた- 朧月自由詩514-9-15
ヒーローの仮面- 朧月自由詩214-9-13
ともだち- 朧月自由詩314-8-22
生まれなおす日- 朧月自由詩814-8-20
とべない鳥- 朧月自由詩214-7-16
おかあさんのだっこ- 朧月自由詩214-6-4
柔らかなギザギザ- 朧月自由詩414-5-11
春の家- 朧月自由詩1014-4-4
ねむり薬- 朧月自由詩314-3-12
ははおや- 朧月自由詩414-2-23
泳げない魚- 朧月自由詩714-2-20
ちきゅうの内臓- 朧月自由詩1014-2-19
透明な笑顔- 朧月自由詩214-2-5
めでたいおなか- 朧月自由詩214-1-15
黒い心- 朧月自由詩314-1-12
正しくないひと- 朧月自由詩1014-1-10
地についたカラス- 朧月自由詩413-12-2
夜になく鳥- 朧月自由詩613-10-20
赤い道- 朧月自由詩813-9-25

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