すべてのおすすめ
琵琶湖疎水を眺めながら
南禅寺の豆腐を食べる
炬燵に入りながら
ぼくは君にビールを注ぐ
冬の一日
京都までやってきた
もう何回やってきただろ ....
どこにでも
約束は無いとして
真夜中で
月の沈む場所
緩やかな寝息で
どこへ落ちていく私にも
約束できる
ものは無いとして
少し
はぐれる
月の端を狙撃して
落ち ....
おまえはスポンジ
濡れたらドボドボで
乾けばパフパフで
中身なんてない
重みもない
いつでもだらしなく
欲しがってばっかりで
与えても
与えても
与えても
与えても
何の役にも立 ....
つられた 無類の栞
かけられた 風の綱
そこから はなれなさい
かさばって 誰も
助けにはこないの
逃げる足音
深く さとす
色あせた カーテン
抜き打ちの 眩暈
....
遠いめまい
かすむ声
押さえても届かない
痛み
息ができるほどの
苦しさ
穴に吹き込む風
根拠のない寒さ
血のような涙
どれもこれも
あなたを悩ます
無意識に探す
安らぎ
水 ....
さんだるで掃いて
町を踏めば
そりゃあ素敵な
ターミネイターが
生えてくるけど
ここはどこやと
金属の葉をゆらすので
まちな
ちょっと聞いてくるわと
コンビニの店長に
聞くと
....
ピアノジャズにゆれて グラスに色水を注ぐ
彩度を少し落としたセピアの空気を 長い煙が流れ泳ぐ
その小指の高音 鍵盤がはねる
私の気持ちは泡と跳ね ゆっくり細いかかとでリズム
天井のプロペラが ....
遠くから はさみの鳴る音が聞こえる
それはとても正確で 狂いの無いリズムで
冬の雲を切りそろえ 月の出る準備を
飛び散った雲は星に変えよう
はさみの刻む音で 月がくる
光輪のファーを巻き ....
その後は末永く
ぬくぬくと暮らしましたとさ
で寓話は
おしまいです
きっと
ぬくぬくと太って
ぬくぬくと死んだのでしょう
巨大な筆でした
ある男が一生涯をかけた筆でした
これ ....
バスにゆらゆら夢をみたの
バスはぬくぬくだから夢をみたのよ
誰もが幸せで誰もが不幸せ
誰もが幸せでとっても不幸せ
青空一面のジグソーパズル
一生懸命取り組んだけどピースが足りない
ピースが ....
ストーブのヤカンはもうからからでした。
冬とストーブとの狭間で、ゆっくりと考え事はできませんでした。
「これを採るにはこうするんや」
と
口を大きく空に開けて
走り回っている
おとうと
おおきすぎるそれがちょっとこわい
私に
「これ、わたがしの味がするでぇ」
と
たくさんの
....
毎日まいにち
腕を鍛えあげることが大切だって
教わった
常に鍛錬を絶やさず
たくましい腕を持つことができたら
不自由なく生きていけるそうだ
学校は毎日まいにち
腕を鍛える授業ばかりで ....
マンホールの蓋を開けると
ハローページは既にそこまで
ぎっしりと積み上がっていて
でかくて、飲み込めね、でかくて、飲み込めね
ごきゅごきゅ喉をいわせ
頑張っている船長の隣で
僕はタウン ....
やわらかく夜は
わたしと明日のあいだを流れてゆきます
あなたは
向かいあう見知らぬひと、や
すれちがうたいせつなひと、や
ほんの1ミリのすきまでとなりにいる
わたし、
が
ふい ....
右手を軽く握って手首を曲げます
そしてそのまま右耳のそばへ
もしできるなら
左足で首のつけねを掻いてみましょう
気持ちいいです
陽だまりでぐてーっとなって
幸せそうな表情を浮かべま ....
少女は鷹を飼っている
少年は鳩を飼っている
遠くはなれて暮らす二人は
いつの日か偶然に出会い
やがて
熟れた果実が
枝から落ちるように
自然に恋に落ちる
でも
それはまだ
....
気がついたらめちゃくちゃ雪降ってた。まあもともと雪の多いとこで育ってきたんで、ぜーんぜん、ウェルカムなんだけどさ。
ビルの9階から見下ろす街は、おもちゃ箱のようだった。
昔、雪は見上げるも ....
母さん、へその緒を 僕に再接続して下さい。
このままじゃ、無重力の彼方に飛ばされてしまいそうさ。
身体中に 接続をあつめて、
軽薄な この僕を どうか しっかり つないでいて。
臆病な ....
一月の風が過ぎ去った頃
空を迷って辿り着いた木の実が
夜を探していました
まだ
日暮れ前の鳥たちが並んで飛んでいる
公園の歩道には誰かが落としたハンカチが
あと少しで浮こうとしています ....
どんなにひっそり生きてみても
こんなに邪魔な僕はいない
と、思って
せめて自分のにおいを消そうと消臭スプレー
かけてみた
しゅーっと吹くと腕が消えた
なんだ僕はまるでにおいのか ....
ドラッグは要らない
タバコとビールで十分だよ
セックスもほどほどでいい
だけどさ
ロックなんだ
誰が何といおうと
これはロックだ
おれのロックだ
たとえありふれた言葉でも
どんなに使 ....
思い出を消費する
何も残らないように
君が泣く
僕らの時間が
夕暮れる
跡形もないくらい
求めて
海のような
リズムで
どうして
しかられたの
まちがってることを
しちゃったから
なの
どうして
ほめてくれたの
できなかったことが
できたから
なの
なにかのためだとか
きまったことだと ....
指先でつまんで
そのあとどうするの?
まさか捨てたりしないよね
脇役は最後まで残っても
結局脇役で
だけどその場面を彩るのには必要なんだ
パセリ
緑色のアクセント
僕が ....
空に向かって
「さよなら!」って言っても
空はなくならなかった
僕もそのまま
ただ思い出だけが
涙を揺らします
「さよなら」は
いつも寂しい風でした
後頭部のかさぶたかきむしって
かきむしってはじき出したコンテンポラリー都々逸 雷鳴のごときフレーズ
こいつをひっさげ天京ツアー 俺たちの前で
広大なクレーターは激揺れ 無音だ ....
今、入門書が熱い!
という情報を聞きつけ
俺は師走の街をかっ飛び
かっとーび
許されるならすべてを散財し
強弱も忘れずに
強も弱も
俺の大切な兄たちたちが教えてくれたよ
引き連 ....
100000種類が勢揃い。
生鮮食料は色鮮やか。
日用雑貨はきめ細か。
さすがにすごいね。
試食もうまいし。
何でも揃う。
でも、欲しい物無し。
それっておかしい?
ここが?
....
さびついた
すいどうのじゃぐちを
ひろってきてくれたひと
さぁて きせきとやらを
おこしてみようか
ぐるぐるうでをまわしながら
ほんとなんにもないなあ
おしいれやどうぐばこをぶっしょ ....
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