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飛んでいる
飛んでいる
     はげしいビートだ
     もう世界もおわりだから
                走ってゆくしかないのだ
                酸性雨が ....
市電のレールは暁に根負けし
夏のそれとは違って
鰈のように臥している
遠くまで伸びる 秋色
同じ窓から、庭先の蘭も
肩を落としているのが見えた。
あぁ、
そんなこと忘れるくらい
片 ....
目がさめると
遮光カーテンのすそから
光がななめにすべりこんでいた
朝が
きたのだろう


ダイニングの白はつめたく
まぶたはひとりでにふるえる
カップを2つならべ
コーヒーマシン ....
正月中の 夜行列車は満席
故郷から 帰郷帰りの人々

暗い駅から ひとり 
座れないので
戸口のすぐ前に陣どる
会社は あさってから

荷物はひとつ
一晩中 立つのか
 ....
立ち並ぶビル群の幽霊
ビル風が吹き抜けると
敷かれゆく風の線路の上
滑らかに空中列車は行き交う

乗客は皆視線を落とし
日常に見つからぬ出口を
携帯電話の画面に封じ込める

 「 ....
おとうさんが
とてもおおきなつぼをもらってきた
かぞくぜんいんで
おおさわぎしながらいえにはこびこんで
りびんぐのすみっこをかたづけて
なんとかおくことにせいこうした
きれいなもようが ....
わたしたちは「生きている」
のでは、なく
わたしたちは「生かされている」
のです

と、駅に向かう途中にある
十字架が屋根にのった
幼稚園の
せんせいは、言った

意味はわからなか ....
*
目覚めると音のない世界
カーテンの隙間から灰色の光が射している
明けていくカーテン越しの光のなかで
青磁の肌が鈍く輝く

この部屋はこんなふうに朝を迎えるんだね。
僕は君を置き去りに ....
ふき消して 

かんづめの
まるいぎざぎざ に
暗闇 うつす

切り続け やめた場所
ぱくりと 走り去った
鈍い 刃

なんだって
かまわない
元気かときかれれば
元気だ ....
少ししんちょうに
歩いている
あまりちゅういしすぎると
信号につかまって私
からだこなごなの
散弾になるよう
だからもうすこし
つまさきをあまり
感じすぎては行けないわたしの通りに
 ....
公園の真ん中に
ぽつんとジャングル
あの
お人よしの頂上に
登ってみたら
気がすむのかな
それとも
もっと複雑な
迷路だったらよかったのかな
そこは
夕陽の沈むのが
ほんのちょっ ....
ブラジルサントスの珈琲は飲む人の注意力を増し
キリマンジャロだかブルマンだかは飲む人をリラックスさせるのだそうで
でもそんなことどうでもいいなカフェインが欲しいだけだよと
夜九時半の駅前ローソン ....
数々の試練と黙殺の流体とドシャ崩れの中をミズコはただ直線に歩いてきた。歩いてきた。眼をしかと開けと父のどこか暗い部屋からの通信を傍受しながら。直線とは全く架空の任意の点を結んだものだから、彼女は生きて .... ちょうどいい
ぐらいの悲しみをちょうだい
とんがりすぎてない
痛みをちょうだい

そしたら
きっと 幸せだから

笑ってばかりは 哀しいし
泣いてばかりも 可笑しいでしょう?

 ....
ひとはみな
愛の途上でおわる
どうせいつか 
消える身なので
大差ないが
若い死にふれると
おめおめ
夭折もせずに生きのびて
うしろめたい石である
わたしの
古傷がしめやかに疼く
 ....
まず
弱いヒトを見つける

弱いヒトは
遠巻きに見ているのですぐわかる

弱いヒトを
包み込むように
それでいて
背中を見せながら
ことばを

ことばは水のようにアナタを包む
 ....
夜更けに
タンタンとタイヤを鳴らし
鉄の階段を降りて
僕の自転車が
外へと出掛けて行きます
(ほんとうは僕の自転車ではない
 きみから借りたままのもの)

マウンテンバイクだから
 ....
雨音で目をさますと
玄関のドアを網戸にして
ベランダも網戸にして
家中開け放す
雨の空気を
家中に蔓延させる


   雨日儀式


内外の境界を曖昧にする
こうす ....
電車に駆け込む、37℃の平熱
昨日の夜食は暴力のオブラート包み揚げ、
鼻つまんだら食べられるけど、おいしくない。

電車の中はオンザステージ、ヒットパレード
ファンクにきめる少女たちを讃えろ ....
ひめや こはく
ゆう まつ ひ

あらがう ねね
つらつつ おく

とかそ やえせ
ちさら まろの
こそこそと
チャットに入る
そこに
見知った名前があるから

こんにちわ

私は言う
あのう、あの作品
よかったですね
好きです

ほんと?
ありがとう!

私が
伝 ....
もういいだろう



コーヒーカップを片付けようとした
コーヒーがコーヒーではなくて
モーイーだった
モーイーなんて
くだらなすぎる
だじゃれにもならない
飲み乾してやった
 ....
*************

=月に晩酌=

さらりと抜ける秋空に
思い出すはあなたの温もり

闇夜に続く寂しさは
ほろ苦い珈琲の温もりを
杯にかえることのできない痛み

 ....
                  「メリーゴーラウンド」 9

  砂

砂が全部落ちてしまっても
ひっくり返せば
また最初から始まる
のがとても魅力的だった
いくつも窓ぎわにな ....
あなたは知っていましたか
すべての細胞は 
自殺するということを

遺伝子の片すみに 
小さな時計が隠れてて
もういいよってささやくと

それきり細胞は 
すべての作業を放棄して
 ....
最近どうも
君の胸に鍵をさすことができない

手にした鍵を
むりに入れてもしっくりせずに
疑心暗鬼な手つきで
がちゃがちゃと
右や左にひねっては
君の表情を曇らせてばかり

だ ....
二十年ぶりに訪れたその町は
すっかり変わり果てていた
とはいえ
うるおぼえながらに車を走らせる
と道路沿いに赤い自販機が目にとまる
そういえば喉が渇いた
車をとめて自販機の前に立つ
する ....
ずっとそばにいるよ

耳たぶをふるわす
午後のビーチでは
ねそべる
しらないオンナノコと
たのしくおしゃべりしてた
ただ
それだけの
あなたがささやく
フロリダの夕べ


 ....
今夜は 
無性に 胸のあたりが苦しいので
闇の中
家の裏山に ドラえもんを探しに行く

おそらく
好物のどら焼きをえさに 
すずめを捕るような仕掛けで
竹篭を逆さにしておけばよい よう ....
マジックの話をしよう、と「み」はいう。
床の上に毛布を敷いただけの寝床で、腹ばいのまま、
三枚のなかから、必ずお前が選ぶコインをあててみせよう、と。
そういいながらとても愉快そうに背を波打た ....
チアーヌさんの自由詩おすすめリスト(1482)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
パラダイム変換- 天野茂典自由詩304-10-5
処分- 湾鶴自由詩604-10-5
たたずむ、朝- 望月 ゆ ...自由詩204-10-4
ずうずうしかったような- 砂木自由詩11*04-10-3
空中列車- 服部 剛自由詩25*04-10-3
つぼ- アンテ自由詩9*04-10-3
生かされる、自由- 望月 ゆ ...自由詩204-10-2
ANOTHER_GREEN_WORLD- カワグチ ...自由詩50*04-10-1
ゆびきった- 砂木自由詩8*04-10-1
_- 石川和広自由詩4*04-10-1
さよならジャングル・ジム- umineko自由詩504-10-1
ブラジルサントスの珈琲は- 佐々宝砂自由詩404-9-30
ミズコに捧げ- 石川和広自由詩3*04-9-29
たぶん- さち自由詩5*04-9-29
ひとはみな- みつべえ自由詩1104-9-29
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踊りましょうか- k o u j i * ...自由詩604-9-29
十五夜_野- 砂木自由詩7*04-9-29
夜の閉じ方- umineko自由詩304-9-28
モーイーカフェ- バンブー ...自由詩404-9-28
=月に晩酌=- 自由詩304-9-28
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穴違い- 服部 剛自由詩8*04-9-27
忘れられた女- 望月 ゆ ...自由詩1*04-9-27
ダーリン、孤独にならないで- 望月 ゆ ...自由詩404-9-27
もしもボックス- 月音自由詩1204-9-26
千里眼と、赤い花- 六一介自由詩8*04-9-26

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