すべてのおすすめ
トキくんはバリヤーをつくった
トキくんはあたしのためにバリヤーをつくった
あたしがどんなに危険な目にあっても大丈夫ってバリヤーをつくった
トキくんがつくったバリヤーは ....
眠れない夜の為に
眠れない夜の為に
眠れない夜の為に
眠れない夜の為に
眠れない夜の為に
側にいて欲しいが為に
側にいて欲しいが為に
その為だけに
ただその為だけに
誰かを欲 ....
玉ねぎが自分で自分の皮をむいている
オレハ ドコニイルノダロウ
いくらむいても自分は出てこない
それでも玉ねぎは自分をむき続ける
オレハ イッタイ ドコニイルンダ
その間 ....
野菜の苗を
手に受けて
指から白い
根っこが生えた
「植物の三大栄養素は窒素・燐酸・カリです。
これを8:8:6で配合し、苗を植えつけて行って下さい。」
手に取った苗は
陽の輝き ....
濡れた鉄塔を越えて
そのままの振動で
ゆがんだステンドグラスを割らないように命は膨張する
このふしだらを運転する技師は
都市にいる幼児のみに聞こえる歌を
アドリブで歌う。
朝刊を配 ....
双子の兄弟が天秤の右と左に乗った
同じものを食べ同じものを着ているのに
右にのった弟の方が重かった
弟が髪の毛を数本抜いて
ようやく天秤は釣りあった
天秤から降りると
母親は二人の ....
街の上で
朝を 投げている
小さな 丸い 飛沫が
きらきら ころがりながら
あふれかえる
夜よ
よき 友人よ
くりひろげられる
問いの多くを 吸い取り
泣きな ....
深夜2時僕と君は出会い系のメールで目が覚めた
そんなことではまだまだ怒ったりはしない
精神はもう大人
「そんなこと思う時点で子供っぽいよ」
君の声がちょっとイタイ
なんとなく眠れなく ....
優しい男の子は嫌い
どこまでもずるずると優しくて
決して傷つけようとしないから
優しい男の子は嫌い
いつまでも愛してはくれないのに
どうやってでも手を放そうとはしないから
それでも ....
今日も今日も今日も
買い物かごいっぱいにしなきゃ
心を満たせない
時間をつぶせない
開くカタログ
確認するダイアログ
左右見ながら登る
電波塔
踊る電線と一緒に浮かぶ
エ ....
酔っぱらった僕は
フライパンの真似をして
空に羽ばたいた
一番高いところで
激しく嘔吐したけど
よく見ると
それは言葉だったので
ますます気持ち悪くなった
走り書きした
唇 の 上
冷めないうちに
耳を塞ぐ
儲からない 話
でも
いい の ?
好きな人といちにちじゅう空を見上げながら、空の話をしていたい
ずっと、ずっと、ずっと
はだしでふとんのなか、じゃれあいたい
もっと、もっと、もっと
くだらない夢の話とか、どうでもいい日 ....
聞いたことのない名前の島の
生温かい浅瀬で戯れる半裸の娘たち
その下半身は鱗に覆われていて
しなやかな魚の尾鰭を思わせる
夕日を反射して虹色に輝いている
それを 洗いたての柔らかなタオルで包 ....
「京都へお嫁に行ったら苦労するよ」
関西にいたら一度は聞く
でも君を見ているときは
そんな言葉はどこかへ飛んでた
カマカマカマカマ カマ カメレオン…
私はアホみたい方向オンチやから ....
この夜を
この途方もなく退屈な夜を
新発売の口紅で
プルンプルンの唇を作る口紅で
塗り潰す
安っぽいベイビーピンクで
パールのキラキラと
グロス系のピカピカが
なにもかも
どうでもい ....
椅子を引いたとき
床と
椅子の足
どっちが鳴ったか知らないよね
坂道をのぼるとき
ちょうど追い風だったけど
僕のためにじゃないよね
遅くまで空が明るくて
不思議な色で
急に暗 ....
愛情を持ってことばと向かい合う
簡単なようでむつかしい
誰かの作品を読む
誰かの日記を読む
誰かの声を聞く
誰かの
親しみを込めて私はそこに立つ
私の親しみを
だけどあなたは知らな ....
疲れている
眠ることさえ疎ましく思えるほどに
疲れている
何もする気になれず
ただ
ぼんやりと
椅子に腰掛けている
ダイニングテーブルの下で
犬は
噛むと音のなるオモチャ ....
そこは底だったけれど、回りまわってきたので、よかった。
*
気づいている、息をしていて、横と縦を感じている。音声と重量にとらわれている。風が強いのはなぜだろう、と考 ....
にんしんしたいと言い出せないアタシは
子供に子供を産ませるアナタの苦悩に気付いて
抱き合う背中のうしろでそっと中指たてる
くそったれ
アナタの見てない世界でアタシはいつだってムテキなんだ
....
甘栗むいちゃいました
三点倒立で甘栗むいちゃいました
航空ショーで甘栗むいちゃいました
筋肉ミュージカルで甘栗むいちゃいました
死海で浮かびながら甘栗むいちゃいました
女性専用車両で甘栗むい ....
ルイーズはいつも空っぽだ
ルイーズはいつもとんがっている、山高帽の
だらしない紳士の椎骨あたり
途方もない誘惑の笑み
ガムを噛んでいる
ルイーズは雪の降るのを信じない
雪だってみぞれに ....
髪の毛にエレベーターが刺さっている女の人と
危うくぶつかりそうになって
うっかり乗りそうになりましたが
それよりも階段の方が健康に良いので
大丈夫でした
自動販売機の前では
一匹の ....
四辺曇った硝子窓の奥で
焼女人形が
踝までダンス
燃え縮れた化繊の匂いが
部屋に満ちている
枯れた花の鉢と
灰化したはしごの下で
焼女人形が
踝までダンス
透き見する目に射かけられた ....
終わりの時には
しっかりと眼を開けていたい
そこに見えるすべてを
記憶に焼き付けて行きたいから
おとといの午後
娘と二人で近所のスーパーに行って
お菓子売り場でかれこれ30分近く
ハ ....
アンパンが転がっている
アスファルトに一つ
生きる術が転がっている
下り坂を
そいつは逃げるように加速して
俺も全速力で追っかけて
行く先から車が向かってきて
アンパンはくぐり抜けたが
....
仕事から帰ると
ぼくの部屋からは、なにもかもなくなっていた
電話台の上に電話はなく
テレビ台の上にテレビはなく
洗濯機と冷蔵庫は
黒っぽい埃の四角形だけ残し
スチールのベッドだけはなぜ ....
どこに
どこへ?
見あたらない確かなものって何?
環状線で、きた
絶望のままにか
よれよれのTシャツで
ふらふら歩く
悲惨の影も見当たらない曇り空の遠く
頬がピクピクけいれんす ....
お花畑があって、
あるいはお花畑があることを切にねがって、
分不相応なドレスを身にまとった娘さんが、
いい年こいて錯乱して走り回ってます。
「おほほほ」なんて言ってます。すごいですね。
....
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