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募集要項(1)
応募資格
高校生歓迎 肺活量に自信があり なるべく息の臭くない方
時間
1台につき 4人(1人6時間程度)のシフト制で働いてもらいます 基本的には24時間ずっと仕事があり ....
うちの窓から
朝日はみえない
きっとどこかの窓からは
朝日がみえる
みえるのだろう
夕べ
流しの三角コーナーに
食べ残したサラダを捨てながら思った
サラダの中の胡瓜が細かくなる前
の ....
うさぎはおおかみの上着を着て
おおかみの上着の上から
うさぎの上着を着て
うさぎの上着の上から
おおかみの上着を着て
ほっと一息ついて
コーヒーショップなんかで
おおかみの上着を脱いで
....
遊びに行かない?
誘ってくれてるの?
そうだよ
あはは
あははじゃない
ありがとう
ありがとうじゃない
だって忙しいもの
....
@鬱五郎はライオンの虫歯を見つけた、と言う。
大きくあくびをする顎を覗き込んで、
鬱五郎はライオンの虫歯に話しかけようとした、けれど
眠たげにゴロゴロと喉を鳴らすそいつは、
生臭いあく ....
そばだてた時間の片隅が
たゆたう雲の尾ひれのように
いつかちぎれて消えてくことを
待っているかのようだ
静かに
寄せ集めて形を整える癖は
大人になったはずの今でも
あっさりと明日 ....
まっすぐな道だったので
眠気を催すほど退屈
アクセルを目一杯踏んでみた
160km出してみたら…
…やっぱり猛烈に眠かったので
カーブに気づかずに 死んだ
つづら折りの坂道は
山 ....
夫になれない
父になれない
妻になれない
母になれない
自慢することじゃないけど
恥じることはない
俺はそう思ってる
俺は
若くして
ポンコツにな ....
バックミラーを覗くともう君は見えなくて
なんだ、見送ってもくれなかったんだ、
と溜息。
本当は知っていたんだけどね。
あっさりしたところもスキ、
とか云わないけど。
あとから「楽しかった」 ....
コーポR・402をひっそりと辞し
もう二度と戻ってこないことになってしまった
あなたへ
(えっ、本当にもう二度と戻ってこないの?
どうしてなの?
わたしには訳が分からない ....
「ラムネ買って」
「チョコレート欲しい」
そう言ってねだる子供達に
困り果ててなお笑顔の母親たち
あのころ
欲しいモノといえば
せいぜい駄菓子屋のおばちゃんに
100 ....
二ヶ月ぶりに会って
しばらく動けなくなるくらいのセックスをしたあと
夕方にゆっくりと起きだして
二人でシャワーをあびた
あなたのマンションのユニットバスは
浴槽がとても小さくて
ど ....
午後三時の道の上
薄目を開けて寝そべっている
おまえの見る夢は多すぎて
電車がすぎても目覚めない
食い散らかして 蹴飛ばされ
胸も腹も治らない
同じ道 ....
目が覚めると
右手がチョキになっていた
いったい僕は何と戦ったというのだろう
夜中、こんなものを振り回して
援軍の来ない小さいベッドの上で
あたまのなかが
いやなきもちでいっぱいになって
ねこんでいると
みぎのみみから
たねがころがりおちた
いやいやにわにうえて
いやいやみずをやると
いやなはながさいて
たねがひとつで ....
説明が出来ない
キッチンの片隅
気付かれないように
涙が流れた
想いは
こぼさないように
シンクの横に
そっと置いたまま
君の夕飯を作った
テレビに目をやりながら
明るい声 ....
しゃぼん玉が生まれた時
たくさんの仲間がまわりにあふれていた
陽の光はまぶしく
見るものすべてが新鮮だった
子供たちの手が伸びてきて
仲間のいくつかがぱちんと弾けた
悲しかったけれど
....
山崎さんは次は自分の番だと思っている
隣の老人はもう逝ってしまった
遠い朝の点呼のように
順序があればいい
そして死にも
牛乳ビンのふた
爪で弾いて
裏が出るか表 ....
戸口を開けると
死んだ祖父が
母と一緒に居間に座っていた
母を呼びだして
おじいさんって死んだよね?
と耳元に囁くと
母は快活に頷いた
夕暮れだか朝だかわからない
中途半端な靄 ....
玄関を開けると ふっ と
新茶が香る
こんな深夜にも
茶工場はフル操業中で
その明かりだけが夜目に眩しい
工場の前を過ぎる
明かりが背後に遠ざかる
街灯のない土手の草むらで
気の早 ....
深夜、男友達から『お前のことずっと上海してた』と電話。ひどく
驚き、『ごめんなさい』とだけ応えて電話を切る。自分の言動を振
り返り、しばらく彼には会わないでおこうと決める。図らずも点と
点 ....
シャッフルして上海された。ぼくらはアスファルトに寝そべったままの、夏の夜なのです。気がつくと彼は東京されていて、ぼくらはそんな近視で眺めるいつものぼやけた月を「冗談だろ?」と問い詰めたりしている。しり ....
きゃらめる 10
あめ
1
ひとつぶの
しずくは
すなにとけて
あとかたもなく
きえてしまう
かぞえきれない
....
決まって
微熱がでるのは
実らなかった果実を葬る準備の
涙の熱さ
下腹部の奥深く
あなたのオスは死んでいて
私のメスの両腕が
それでも離すまいと
必死に掴む時の
痛み
....
「チャンスはいつも平等に」
急行の止まらない駅でチャーリーはいつもつぶやく
いくつもの携帯電話の着信音が鳴り響く遺失物届所には、
いつまでも使われない傘と
これからも役に立た ....
こぽこぽこぼれる 透明なグラスに
わたしが点滅するというのは
こういうとき なのだろうか
あふれる濃縮還元ジュースは
せつなくて
地下鉄の降り口をまちがえた
まちがったとわかっても
....
この頃は心境の変化からか、つげ義春ばかり読んでいる
萩原朔太郎に耽るのは止めた、鬱が止め処なく成るに足るから
(痰が絡んで仕方が無い)
止め処なく、
酒に浸って惰眠など貪れば、虞美人草に深 ....
とかげの足音を拾っていくと
「かげろう」と呼ばれる庭で行き詰まった
兄さん
あれは生き別れの兄さん いいえ
姉さんだったかもしれない
が、
見えたりもする
通りすがりの犬 ....
その日の雨が
今でも時々僕の肩を濡らす
廃園の木下闇に
置き忘れられたブリキのバケツ
松葉を伝い落ちる雫が
想いおこさせる
もうひとつの心臓
眠れぬ夜毎
消え残る雫がほのかに光 ....
四人掛けの座席の窓際に座ったら男が
おれの左斜め向かいに座って
こっちに体を傾けたと思うと
今日は人が多いですねなんて言った。
いつも乗るわけじゃないから
....
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