すべてのおすすめ
せんえんで
ひゃくえんのものを
さんこかいました
おつりは
いくらでしょう
あほう
ちっとは
頭を使えや
解るか
客が
なんぼやって言うたら
負けろって意味なんやぞ
普通な ....
三回書いて全部消した
ブラックコーヒーを持って
電車に乗りたいとおもう
ビビディバビディブー、唱えて
もたれて寝たふりしているだけ
ねえ、だまっているうちに
ぼくにたまった時間が熱を出 ....
赤いランドセルは女の子の特権よ
真っ赤な真っ赤なランドセル
その中に
金魚の群れを飼っている
小学校三年生の夏
真っ赤なランドセルをせおって歩く姿に
隣の家のえみりさんを ....
いたずらしようと思ったんだだからこんなにも勃起してきて
こんなにも勃起してきて誰も言ってくれないおまえは見かけよりいいやつだって
ユーモアがあったら切り抜けられるって ....
ツタヤの女が面倒臭そうに歩いてる
外に出た用事の一瞬の間
おれはタバコの自動販売機の取り出し口に手を突っ込んでる名前も知らない女を
バックで轢き殺す
ことを想像 ....
鳥が歩いている
霧のなかを飛べずに
道から道へ歩いてゆく
鳥は車輪に話しかける
回転は無言でうなづいては駆けてゆく
手持ち無沙汰の傘の群れ
短く晴れた午後の陽の群 ....
夜の帳がすっかり落ちて
テレビに何も映らないのに
今夜も私は 不眠症
仕方が無いので羊を数えて
眠りに就くのを待っている
朝の日差しがカーテン越しに
透けてぼんやり霞む頃
1万飛んで ....
波打際から少し離れた砂浜で亀が死んでいた。
漂着したパイナップルか自転車のサドルみたいだった。
もう空は暗くなり、湾岸線のオレンジの光が砂浜に広がっていた。
亀の ....
そんなんいやや
入れ代わり立ち代わり
きみの説得に訪れる
大人たちの嘆きをよそに
そんなんいやや
そりゃそうだろう
もうサッカーは出来なくなる
自転車だって駄目だろう ....
あそこから出ればいい
私が
最初に見るのはそこだ
緑色の文字
EXIT
週末のデパートで
午後のロビーで
映画館で
あなたとは
いつも空の上で逢う
私 ....
少し窓を開けた
テトリスのように積まれながら
ほこりひとつたっていない ビル
歩道には街灯がたたずみ
影に埋もれていた 夜
最初に僕の名前をつけた人のことは
よく覚えている
....
昔の彼女にもらった
シベリアンハスキーのぬいぐるみに
つい なまえをつけちゃったんだよ
そのせいで
今もそれは ぼくの実家で生きている
そんな事情は知らない
ぼくの家族に守られながら
....
通勤電車でまいにち通りすぎる
田んぼの景色
あぜ道のとちゅうにちょこんとすわって
毎日欠かさずに
電車を見おくる親子の犬がいて
気になって気になって
もよりの駅で降りてみた
当てずっぽう ....
スライド、スライドしていく音階に、立ち止まるための目印はない。ギター、弦の上を滑ってゆくぼくらの、とめどないものを抑制する旅。そしてタブ、タブ譜を読むためのフレット、フレット。区切りをつけて、数を数え ....
目の前に棒があったので
それにつかまりながら
ぐんぐんと高いところまでのぼっていったら
ぼくは 雲の上に立っていた
正確には
雲の中といえるかもしれない
なにしろ
上を見ても ....
「それ」を自分の為にするのか?。
或いは、「それ」を「誰か」の為にするのか?。
だが、何れにしても、
己の行為に確信を持っていない事と、
偽善や欺瞞、自己満足、自己陶酔の誹りを免れ ....
ついに血と樹液をかえて
バラのように笑ってみせても
風が吹けば くずれてしまう
そこは幾層もの雲におおわれ
とても降りて行けない
ぐにゃぐにゃの階梯に すがって泣いても
いつだって ....
私の胸の
小さな傷の
隙き間に
君は棲んでいる
大袈裟な
ガーゼの奥に
ええ
見える範囲での
リンパ節は
全部
廓清しましたから
麻酔から
....
「クラシック」
稲穂の先端が
千切れて跳んで
千切れて跳んで
潮騒が跳んで流れる
音符が嵐が金色を色づけていく
鼓動と音階鼓動と音階鼓動
休符が僕を梳ってしまう
その
傷口のしぶ ....
片目を隠して あたしはあるくんです。
手を繋ぐと
慣れそうでイヤだから 叫ぶだけにして
語感のすべてがすき
とか言ってみる。
性愛の成れの果てが義務なら
....
「えいえんをめぐる短詩集」
@ノ”
@ノ”
かたつむりは
えいえんに
えいえんに
たどりつきませんでした
おしまい
海と空と
何のために生 ....
とある日
父と母はSEXをする
うらぶれた
障子の影で
佳き日の御縁で
迎えられた若い女性は
しかし
戸籍に入れない
「ちゃんとした
跡継ぎが産めるかど ....
一.永劫回帰
今日の星空はとってもきれい
おまえのところも晴れていたら見上げてみろよ
カシオペアやプレアデスが頭上でふるふる震えている
白鳥座の十字架は西の空に沈んで行こうとしている
も ....
かわいらしく盛り付けられた
ハンバーグのお肉の正体を
知らないほど子供ではなかったし
ベイビー
花は美しいから散るんだよ
という漫画の台詞を
くりかえし読んでいた
ヤマト ....
声援がやかましい
メガホンがウザイ
俺は優雅に情緒溢れる縁側なんかで夏の風に揺れながら
絶妙なタッチと調律で音を奏でて
たいんだけど
花火って暑いのにさらに燃やしてるじゃん何 ....
あなたにとって
私はいい女かなあ
君にとって
私はいい母親かなあ
彼らにとって
私はいい娘かなあ
どこをとっても
ポンコツな気がする
いつか
最後の日に
つくづくポ ....
走りだした豚カツを追いかけてるうちに
衣が逃げ出す
トマトジュースの飲み過ぎで
生命の機関誌 発売禁止
おれの部屋でトウモロコシ畑が広がる
レモンを見ると塞ぎ込む ....
何もない手に
白が降りて
名前を呼んだ
もくれんよ
もくれんよ
微笑む間もなく
雨は来て
空を伝い
午後を撒いた
灰の鱗
一人歩きの傘
午後の陽の行 ....
希望
キッズクラブのようなキスを
ドリフプレイのようなスカトロジーを
若く美しいイタコにキッキングして
彼女は裏声気味 鈍く吐き気を披露し
年寄りのそれはきっと高齢のリーダー格らのイタコ ....
風船を慎重にふくらませて
口を縛って
ペンで顔を描いてできあがり
棒にしばり付けて
持ち歩く
やあやあこんにちは
出逢った人たちが
ぼくの風船に頭を下げる
ぼくも
彼らが持ってい ....
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