すべてのおすすめ
距離を守って下さい
噛み砕くために固い葉を望む
一字違いの日々です
ミルクのような牛乳を
もう一杯ください
欲しいのです牧場のように
強烈に踊りだしたくなるほど
こぼしますから
....
ふ、
と、きづくと腕やら腹やら裸足のあしのうらやらに、
うっすらと血のにじむ傷がむすうに
花の咲く木のしたに裸足の幽霊がつまさきをそろえて
べつになんでもかまわへん、とゆうような顔をしてたって ....
緑なす
鬼
の
木々の梢に
切る切る
さえずる
鬼
も
母なる
鬼、
子、
の、
底に泳ぐ
鬼、
子、
の、
魚影を
踏む、飲む、 ....
いつか
遠い昔の夜
暗い海の
浮かぶ月に例えてくれた
何も残さない
わたしの体を抱いて
その透明なまぶたでは
すべてが見えてしまうね と
力なくゆだねる
その体は
いつか
水にな ....
見てしまった 女の子 鎖をはさみ 上下に揺れていた
まだ 恥ずかしいことと 知らない ぐるりをみれば
ベンチのほうの 中学生も 女の子を みていた
僕は女の子が鎖をはさむのを やめて
前向 ....
本日はお日柄もよろしく
押入れの中は相変わらずのじめじめ模様が続きます
いつまでこの暗闇の中でかくれんぼをしなければならないのか
親方にも僕にもよくわかりません
ただ、かび臭い布団や枕 ....
いつもそこに
置き去りにされているものがある
薄い皮膜が複雑に重なり増殖して
蛍光灯の白い光りを乱反射させている
そのプリズムに照らされて
痙攣を繰り返す白い体
それが私の感情だろうか
....
肌寒い昼間が終わり
夕焼けも暗い射影に頭ごと押さえつけられるころ
人通りもまばらな繁華街のシャッターは
項垂れた音を鳴らす
子供の落書きに慰められた冷えかかる歩道の先まで
幾つかの藍 ....
どうして俺はこうなんだろう。
ねぇ?
俺は死にたくない。
俺は俺の死を死にたい。
ジジイになりたくない。
病院で死にたくない。
体中に管通されてまで生き延びたくない。
酸素マスクなん ....
頭の中で小銭の音が なりました 豚の貯金箱とは古めかし 死んだら、この銭どうなるん? ....
うっかり逆方向の快速列車に乗ってしまったり
足の小指をイヤというほどタンスの角にぶつけたり
外出直前どこを探しても財布がみつからない
そんな時
母の背中を思い出す
ぼくと弟がびりびり ....
蝉は何て言っているのか?
やりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいって言ってる
路上とかの脇に植えてある木なんかの幹で、
あーもーまじやりたいやりたいやりたいやりたいやり ....
縁日で、金魚を取り過ぎたおじさんが、デメキンと、普通の金魚をくれた
縁日で、何もしてなかったのに、右手には、金魚が、2匹いた。
家に帰っても、水槽がないから、とりあえず、1.5リットルのペ ....
倉吉病院にきちがいを連れて行くと5000円もらえる
倉吉病院の裏山には隔離施設と秘密の沼と竹林があって山を越えると
東伯郡になって梨園に出て夏になるとおいしく食べられる
竹林の奥の井戸のトタン板 ....
あつくて
あおくてあかくて
夕立ちが来るのをひと月半くらいまってた
あまくてあざやかで
あやふやであさはかで
あきっぽくてあきらめが早くて
工事現場にはどでかい紅白の
固定クレーンが ....
季節外れの扇風機を適当にまわして
適当なところでアーと言ってみたりする
ヴアーとかえってきたら人知れず喜ぶ
ワレワレハと言いかけて
チキュウジンダと言ってみる
ふふんと
予想外にも ....
君 雑踏の中 僕のお尻 触る
ちょっとうれしい
今度は 僕のお尻 ぽんぽんとたたく
またちょっとうれしい
君と僕は恋人
夕べの手触り 夢心地
夢?
君と僕
恋人
恋人だよねえ?
恋 ....
ゆびさきを、したさきを。するりと、ふれるかふれないかで、はわせるぼくら。しろいからさ。くろいからさ。いきつもどりつをくりかえして、どこかとおくへいこう。「あとじゅうねんたったら」っていって、そしていっ ....
お母さんボクは東大にいきます
やりたいことがあるとか、ないとか
これからは好きなことを仕事にする時代なのだ、と
そんな黄色いハローワークで
幸せになれますか
お母さんボクは東大にいきます ....
「一生のお願いです。
今日だけ私を癒してください。」
12月のある寒い夜のことだった。
別れて半年と少し。
ちらほらと連絡をとっていたものの、
元カノからのひさ ....
「なかみはなにでできているの?」
幼い子が私に聞く
着ぐるみに入っている私は
その問いに答える事は出来ない
おしゃべり厳禁とアルバイト規約にあったから
「あなたのなかみはなにでで ....
やまはだに からみつく 帽子の群れ
くつしたも おそろいの 白地に☆付
てっぺんで 円陣になる お弁当から
外れて1本 スティック ガム噛んで
唐草風呂敷 背にまとう ヒーローの
足 ....
使わないけどとっておくのは、まだ使えるから
例えば食器
食器棚に並んでる沢山の食器の中には
もう何年も使ってないものがある
まだ使えるんですよ
そう、だから、とっておく
例えば服
例えば ....
亀を探している
けれど亀はなかなか見つからない
今日の僕は
誰よりも龍宮城へ行きたいというのに
いじめているべき子供たちもいない
九月になって
みんな風か何かになってしまった
....
僕が撮った戦争の写真を君は「こんなのリアルとちがう。」とにべもない。
僕はすりむいた膝や痣ののこる肋骨の辺りとかを必死にアピールするが
「音もない戦争なんてボケたライチの果肉よ」
何をいってるん ....
昼間、光の底に沈んでいた高原の花が光を放ち始めている。引き潮の海が磯濱の窪みに取り残されるように、失われていく光が花をわずかに濡らしているのだ。白い花は白く、紫は紫に、黄は黄に。葉や茎は暗い空気と分 ....
ゆうがた、
かみさまにいてもらいたい
アパートの部屋からもみおくれるけど
けど、
そこからはなんかみおくりたくない
ただなんか、
商店街でみおくりたい
はだしで じゃなく は ....
狭い店内は布の匂いで音がしません
最初に来たのは男の子
扉を開けるなり中身のある帽子下さい
って言った
なのでニット帽の中に 余ってた黄色のフェルトを詰めてあげた
次に来 ....
鉄火巻きをこよなく愛する
あなた
まぐろだったら 握りでいいんじゃないのって
訊いたことがあったけど
海苔が ね
合うんだそうだ なるほどね
パスタなら タラコスパゲッティ
中華 ....
〜 手 〜
君の手をにぎりしめた いつものように
すると・・・いつもとは違う不思議な感触
僕らは“手”をそっとあけてみた
すると・・・ちっちゃなしわくちゃモミジ
壊さ ....
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