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「覚醒剤やめますか?
人間やめますか?」
このCMを子供の頃
見たことがある
今になって思うのだけど
人間やめたい人が覚醒剤やるんじゃないか?
煽ってるだけじゃん、と思う
....
ほらさくっとね
その足で踏むんだよ
消えていく定めのものを
ほらさくっとね
なんてたやすく
壊れてゆくんだろうねさくっと
目の奥にぎらり光った
あなたのほんとうを
きらきら朝つゆた ....
1:連詩 六咲×金魚
金韻行を羅列すsickを疾駆す夜
LOCK鎖桔梗透ける蓮肢 ケエキROCK裂き、狂
オルゴールedな水棲inkに惹かれて疑似飼育す6time
酔う ....
触覚の先端ではもう無くしたての繊細な産毛
幾千とおりの声が転回を始めている
その閃光は深く深く脳を焦がし
僕の両手から溢れるハチミツを虹色に染め
やわらかく着地 ....
氏ねと命ぜられて
氏者よ
おまえはどこに逝くか
輝く油膜を見つめている
四日頃の月が
黄砂にけむり
ここは沼のほとり
膝のうえにゆっくりおりてくる
天か ....
落とし穴に落ちている人たちはいつも助けてという
手をさしだすと隠し持っていたナイフで傷つけられる
ロープを降ろして「これをつかんで上って来い」というと
落とし穴のなかでみつけた五円玉 ....
よるの薬を飲んだ後にみなで喫煙室で煙草を吸った
ここ出たら何とか障害者認定の何とかの年金がいくら入るとかそんな話をしてた
精神障害者だって沢山ずるいこと考えているんだぜ
ピンクののー ....
たなかさんちに
ようじがあるとかで
おばあちゃんについていった
すごくおおきないえで
おばあちゃんとたなかさんのはなしが
いつまでたってもおわらないので
ろうかをたんけんするうち
す ....
春に誘われて地球に頬擦りしたくなる。
夏に誘われて風とイチャイチャしたくなる。
秋に誘われて妙にお腹が空き、
冬に誘われて冬眠に入る。
毎回、訪れる季節に誘われて
良く解らないけど、
簡単 ....
形のない
おくりものを探しに
秋の夜長
旅に出よう
月光がかった
道なき道を
わざとつまずいて
わざと笑って
わざと愛して
わざと別れた
それだけのこと
おはよう、
と
立ち止まれるのは
げたばこだけ
あなたは、寒さには気づかない
わたしの
手が赤いのはしあわせだからです
髪が、さっきからおりてきて
邪魔をします
....
街は暗がりを望む
茶色のパーカーに、黒いブーツ、
ベージュのバッグに、光らないピアス
おしゃれが好きな君は
街と同化するように
暗がりを望む
そんなに暗がりにとけこんでしまったら
....
夜空に咲いた
大きな花は
季節を巡った花弁を
風に乗せて
花粉を撒き散らしながら
とけて
とけて
大地へ
降り注ぐ
....
「メリーゴーラウンド」 14
雲の形
きりーつ れーい
間延びした声で
教室のスイッチが切りかわる
先生が告げた教科書のページを開いてみて ....
37.6度の微熱があって
ぼくは食虫植物にやられたようだ
巧妙な手口で誘い込まれ
まんまとぼくは捕食された
もう二日もほったらかしだが
そのうち ....
隠し路線「地下鉄暗闇線」の出し方
中央線編で終点の東京駅が近づき、「成田エクスプレスをご利用のお客様は、ホームを渡りまして〜」というアナウンスが流れている途中で向かい側のシートに座っている人々の ....
目覚めのよい朝
陽の光を浴びようと
玄関を開けると一面
積もっている
靴を履いて
一歩踏み出す
心地よい音がする
サクサク サクリサクリ
uniの6B鉛筆だ
書き方の時間
....
からだじゅうのざわざわ、いっこいっこ
追っかけて 今日は、晴れているの、
太陽がおっこちていてよかった、ぽっかりと
あおぞら。追っかけても、追っかけてもどれにも追いつけない、
でいる わたしは ....
冷たい壁の手触りを確かめながら
第十三使徒
死都
ネクロポリス
暗い地下道をたどって行くと
薄汚れた鏡に
見知らぬ男の姿が映し出された
肩をすくめた黒マントの中に
密かに呼び出される空 ....
ぽすっ・・・ぼすっ・・・
ぽすっ・・・ぼすっ・・・
ぼす・・・
ぽ ....
昼寝して
起きるときは
なんて短い眠りと感じ
2時間は眠ったのに
太陽が既に紅くなりはじめたのを見て
生きていくことが嫌になった
駄目だもう
何もかもが嫌になる
寝ても醒めても ....
落札!
高らかな宣言とともに成響くハンマァの音
砕かれる落札者の商品
海に灰を撒くなんて穏やかじゃないね
豪華クルーザーの乗客の声
本当は叫んでいる
薄暗い雪が降る
溺れているの ....
ここは螺旋の国なので
なにもかもが螺旋状にねじれています
太陽の光も風も雨もすべて
螺旋を描いているので
草花も木も螺旋の形に育ちます
国内で生産される物はどれも
螺旋の形をしています ....
深層
少年が詩を書いている
ピカデリーサーカスのストリップ小屋で
メモにボールペンで
少年はだれにも詩を読ませない
詩を書くことは脱ぐことだ といった詩人 ....
部屋にばかり詰めていたので
気分転換にちいさな125cc のバイクに乗ってきた
新興郊外都市 背高のっぽのビルが立ち上り
丘の上を占めていた 大きなマンションと
....
うっそうとした森の中では
樹齢何百年という倒木が横たわっている
かすかなひかりの帯を浴びて
そこにはみどりの新芽が生えている
根をしっかりと下ろして
樹 ....
夕暮れ部屋の中で
君はキットカットと
出掛ける支度に夢中
俺は鱈のムニエル作りに夢中
いつものまな板の周りに
時々の鱈が甘塩で二切れ
その親愛なる白身を
俺から奪わんとするエノキとシ ....
カット!
違うんだな そのコーヒーカップに入ったスプーン
もっとクルクル回して
ユダヤ人ならもっとクルクル回すんだよ
そう 頭の中で目の前の恋人のことも考えるし
干してきた白いシャツが乾 ....
晩秋の午後四時
まだ夜ははじまらない
こんな時間に酒を飲んでいるのは
私の朝が今日は午前四時からはじまったからだ
ふつうと数時間ずれているのだと考えてほしい
ああそうだ
確かに
先月の私 ....
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