ウォータースノー
tem8744

花つぶら
笑顔が揺れる

あの音が
こころを
落ちつかせ

少し肌寒い
夕暮れ

わたしは
めがねをはずし
そこに座る

遠くに見える
水色の雪の珠

ふんわり
丸い
美しい風景

今年はふつうに
梅雨が来て
ふつうを
慈しみ

わたしは
紅茶を
手にして

気がつくと
ふと
咲いている

小さな
小さな花として

夏近い
夕暮れに
水色の雪の珠


自由詩 ウォータースノー Copyright tem8744 2017-10-12 11:59:50
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