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              080414



 鬱蒼とした針葉樹林を抜けると、その先にはさわさわとした竹林がございました。先導するお頭の魚覧観音を偲ばせる柔和なお顔にも笑みがこぼれ、思わず ....
              080404


コレでよい
コレで
ひとかけらの土塊を
脚で踏みつぶす
粉々にしてから
ふるいにかける
乾かしては水を加え
塊にして
叩く
叩く
 ....
              080314



夏が聳えている夕刻
薄汚れた雲が帰宅して
さっぱりした荒野の果てを
もの悲しいとも思わずに
午後11時の鐘が鳴るからと
礼拝堂の前でお ....
           1999/10/05


襟元にひんやり秋風
まことに女ごころと秋の空
どこにも花なんか咲いてない
父母の供養に野の花を
野川の河原に来てみたが
あたりはすっかり ....
             2007/04/23

牡丹が咲くと
必ず風が吹くのです
誰かがそんなことを言うから
今日も不機嫌そうに
風が舞い降りて
牡丹芍薬百合の花を
へし折ってやる ....
                 2007/04/21
実験開始まではなにもしないでよいですから
楽な姿勢で待機していてください
スタッフに言われて
朝から待機していたが
いつまで経っても始 ....
             2007/02/21
樺太犬 
タローとジローが見つかって
生きていて
良かったなあと
みんなが喜んで ....
  笑い
                  2001/05/20
                 (現代詩フォーラム既出)

一人遊びの友は静かにほほえむ
彼の目にも明るい影が白く光り
 ....
冬だというのに
雨が降っている
朝 春のような佇まいに
白い木瓜が満開だ

咲き始めた紅梅の向こうに
なにもかにも霞んで見える

水を下さい いや 水を買ってください
水売り ....
はがきをかってきてください
かわむこうのおみせにたちよって
はがきをいちまいかってきてください
呪文のような声がして
我に返る

誰もいなくなった
午後の大通りには
牛車がのろ ....
  H
             「十万投稿記念企画参加作品」

いつの間にか暗くなり
手暗がりでは捗らない
行灯の火をともし
目をこらして
仕上げを急ぐ仕立屋が
ふと窓の外に目をやる ....
桃の花が散って
春らしくなった
今は
桜が満開
これからは
いつだって
桜は散ることがない
何時だって何処だって
何処の国にでも咲いている

今年も
小面をつけて五穀豊饒を祈 ....
テラコッタの
お茶碗を
落っことし
粉みじん
途方に暮れる
ローマ人

都は
大騒ぎ

全ての路は
塞がれて
一日どころか
千日経っても
猫の子一匹
這い出せない

 ....
三月になると風が吹く
春の女神はすたすたとやってきて
荒野に隠れているものを見つけては
小さなろうそく握らせ火を付けて
外へと誘っているのが見える

たしかに
春はすべての成長を ....
ごろごろ
太鼓が鳴るよ
ごろごろ
猫が鳴るよ
のどが

渇くよ
水が
乾くよ
洗濯物が
ひらひら
飛んでゆくよ
蝶々が
空高く
飛行機が
雲の ....
以前こんな詩を書いた↓
http://members.jcom.home.ne.jp/aoba/sanbun00.htm#mijitaku

身支度をするのは
いつでも良いのだ

そんなこ ....
一面菜の花
白い蝶
饒舌な暦に
紋黄蝶
ひらひらと青い空を飛んで行くよ
戦闘機の青い影

いつのまにやら日が暮れて
饒舌な街の囀り舌平目
マグロ列車のテールの光り
チラチラ ....
光のなかに陰を求め
憩う人々の姿を探して
地平線に向かう
掟を破って
水平線を求めて船出する
奴隷商人のように
駱駝の群れを飼う男達
舟が出ると騒ぐ少年の不安
すべてのものは
見えな ....
ねこが
ルビを踏んだので
今日はお休みです

謹厳実直なルビジウムは
光を浴びてからは
倹約を旨とするようになり
ねこのお供をして
お宮参りに行きます

もうじき梅雨が晴れて
暑 ....
環形動物の好む
クチナシの花が咲いて
夏が来る

ふくらんだ
白い腹の上で
笑いながら
木イチゴの実を摘んだ
開かれた朝
口を閉じていたイモリ
小さな水たまりの底に
きらりと ....
しらばっくれるなよ
大型水槽のガラスにも
人息れで滲んだ世界が
ぼんやりと時を刻む
エアコンに負けて
透明になった世界には
勝つか負けるかの打算が
手段を選ばぬ精神が
ワールドサッカー ....
チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖の畔
チチカカ湖を小舟で行く
小舟に波がぶつかると
小舟は揺れる
揺れる小舟に
チチカカ湖は歌う
チチカカ、チチカカ、チチカカと
一人の男が ....
石瀬琳々さんのあおばさんおすすめリスト(22)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あかさたな限界- あおば自由詩5*08-4-14
カニバリズム- あおば自由詩17*08-4-4
いわなつ- あおば自由詩4*08-3-14
道化の秋- あおば自由詩9*07-4-25
五感する- あおば自由詩7*07-4-23
深夜2時- あおば自由詩8*07-4-21
春に- あおば自由詩9*07-2-21
- あおば自由詩12*07-2-3
みずうり- あおば自由詩10*07-1-21
あしたのかぜのむこうがわ- あおば自由詩21*07-1-13
- あおば自由詩9*07-1-6
ハンドクリーム・フォー・ア・ジェネレーション- あおば自由詩5*06-12-29
齧歯類の朝- あおば自由詩4*06-12-23
微笑みの春- あおば自由詩7*06-12-23
_ヒダリノマナコ- あおば自由詩8*06-12-11
ギャー- あおば自由詩5*06-12-10
マグロ列車の車窓から- あおば自由詩5*06-9-3
キャラバン- あおば未詩・独白6*06-8-24
ルビジウム- あおば未詩・独白6*06-8-4
夾竹桃- あおば未詩・独白7*06-7-17
シーラカンス- あおば未詩・独白6*06-6-18
チチカカ湖- あおば未詩・独白7*06-6-17

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