庭の隅に植えた
松葉ボタンが
強い日差しに向かって
これでもかと咲いています

寒さに耐える姿よりも
暑さに立ち向かう姿の方が
戦っているような気がして
好きでした

あなたはそう ....
暑き日を背に静寂の真鯉かな 切符はもう買った?



          たかかったけど、やっとかえたよ




あなたは幸せになれないの?



          うん、ぼくがかみさまだから ....
コップの中には
牛乳が入っている
それは黒くない
黒い牛乳のことを
少しだけ思いながら
白い牛乳を飲む
アメリカの音楽が耳に流れている
私の牛乳は白い
私は白い牛乳を飲んで
謎を解こ ....
蛍なんて害虫だ
くそったれだ
緑色のスナフキンだ
ゴキブリに蛍光塗料塗ってみ
かわんないから
ゴキブリのほうがあいらしい
だってカサカサうごくんだぜ
蛍をみろよ
ケツ光ってんぞ
空中 ....
濡れている地面を
数を数えながら一歩ずつはじいていく
はじくたびに足の裏がわから波紋がでてくる
地上という大きなかがみの湖にどこまでもひろがっていくどこまでも


やるかやられるかみたいな ....
蝶の花 蝶の花
土の下へ
飛び去りゆく輪
蝶の花


塩の火 塩の火
燃えつきぬ糸
人の色でなく
向かうものはなく


甘いにおいは風に消え
ただふるえだけが降り ....
以前、私は、現実とはなんであるのか、という事について触れた。
最近、現実とは「何かをつかむ(実感)」ものだと思いはじめてきた。

確かに、全てを虚構といえば、虚構であるかもしれない。しかし、それ ....
            音n

                差 の     

            失 効 す

            ....
  蒼き輝く惑星(ほし)の下に生まれて
     初めて知った 孤独

 いつだって大人は他人(ひと)と比較したがるけど
      そんなのしたって しょうがないのに

   自分(わた ....
私は言葉だ
私は日々 消費される 切り売りされている
切り花のように美しく 華美でいて
造花のように どこかしら胡散臭い
私は言葉という散財好きな令嬢である
はたまた この世で最も蔑視される ....
八月。

私たちの街は。少し空気が、変わる。
街宣車が増える。黒塗りの車。スピーカーから、流れるテープ。
ツーリストが増える。大型バイクが空気を、揺らして。
外国人が、増える。たいていは年輩 ....
内因性の空虚
の反動としての
輪郭の硬質化 尖鋭化

そのようにして護られた空虚
へ美しく複雑な事象たちがもたらす反響にのみ
研ぎ澄まされる耳
響きの極まる場所を探して浮遊す ....
あすかはソノウエカラスにそっくりで
よくタニシのような人としのぎをけずってきょうそうする
「ああらこんにちわおくさんいかがなされたすじこかしら」
「ともだっちのべっそうでしきょなもんで」
しお ....
ことばのひとつひとつに立ち止まるあたしは、
昔からあまり小説が読めない。

『物語を読むことは種を蒔くことなんだよ』と、いつだったか
あなたは言った。にくしょくじゅうのキバみたいに研がれ ....
せかい、というビンのなかに雨がふります。
あおくとうめいな悲しみが、
ガラスの内がわにすいてきとなって、
したたっていきます。

ビンのなかでも、
そらは、どこまでもはてがないようで、
 ....
それで、詩についてですが・・・。

あまりどうでもいいことかもしれませんが、
暗い詩、絶望的な詩を書いている人が、残酷であるだとか、
明るい展望ある詩を書く人が、やさしいだとか、
そんな事は ....
夏の
体の
着衣のまわりくどさを
一枚、一枚、可愛がるように
指でしか剥ぎ取れぬ熱を
一枚ずつ剥ぎ取ってきました


あ、
そういえば、
非常階 ....
(でっかいのが、死んだ。)

風殺すようないかり肩に丸刈りの白髪頭乗せて来るのは あれは
ロブス 漁師で 工房の隣の教会の管理人だ
逆光でも分かる お調子者の いつものいたずら ....
キリンが疾走する
大都会 夜の東京
一頭の巨大なキリンが
闇雲に
走る
走る

第一京浜 渋滞中
銀座和光の時計を見上げ
レインボーブリッヂ 観覧車を横目に
紅い車列を
蹴散らし ....
 好き



 嫌い



 好き



 嫌い



 好き



 嫌い



 好き



 嫌い



 あ



 花 ....
溺れていく夏の海の傲慢を乗り越えて、原色
の光景にすべりこんでいく。速度を上げろ。
減速してはいけない。止まってしまったら、
たちまちにして恐怖がおまえをとらえるだろ
う。夏に生きる恐怖。夏に ....
夜のアスファルトと
それに密着してゆく夏と雨とへ
車の落とす赤が付着しては
ひゅっ、と
離れてゆく一秒一秒、その風に
肌寒くなれる体の、少女である体の、わたしが
 ....
            水の泡立ち
            ゆれる音数の高さに
            ふれない

            内省が速すぎる帰路の
             ....
めこまれた汁に似た虹彩がたれておるえ
かちこまれ、ぷえりと音がするえ

ぬるめる豆腐に鉛筆ゆっくり挿すめんが
2Bの鉛筆じゃばね、祭りに叱られるん

めこまれ粒の頻度も盗尿や、こんが
お ....
......o………o……o………….o………..o…….o….
羽織る、シフォン色のカーディガンに雨
......o………o……o………….o………..o…….o….
岸壁に繋ぐロープの金具が ....
火の大輪が 咲きほこるのを 待った

ふたり 森蔭の 薄明の ベンチで...





おおきな 火祭りのピエロ 花火よ





ひかりの 満ち潮を ください ....
夕立が来る
きっと

空を見る 私に
空気の重さがからみつく

言いたいことがあれば
言えばいいのに 
って
あなたは言うけど

だけどね

言えば
壊れていくことくらい
 ....
防空壕で会った
一人の女の子は

震えていた
私の背を撫で

「怖ガラナクテモイイ」
と確かに云った

今でも覚えている
忘れようがない

魔女の瞳
秘密隠した瞼
腰のまで延びた
真夜中の黒髪
白蝋の ....
夏休みになると自転車で旅に出る男の子たちがうらやましかった。
大きな国道沿いの集合住宅から、蝉のぬけがらを轢いて、
日差しに溶けないように黒くなる細っこい脚の駆け出す
立ちこぎの夏を横目に ....
るかさんのおすすめリスト(2359)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
松葉ボタン- チアーヌ自由詩406-8-4
真鯉- A-29俳句206-8-4
Lonely_Heaven- 木賊ゾク未詩・独白5*06-8-2
白い牛乳- 下門鮎子自由詩3*06-8-2
蛍は害虫だからつぶしてしまえこのヤロウあんなんか文句あんのか ...- 加藤泰清散文(批評 ...106-8-1
アクアダイバー- モリマサ ...自由詩2406-7-31
夜へ夜へ(朝へ)- 木立 悟自由詩706-7-31
神さまが教えてくれたんだお☆(実際、アホみたいなもんですが汗- 奥津 強散文(批評 ...406-7-31
column_noir- 静山和生自由詩306-7-30
Freedom- 美夜奈自由詩106-7-29
「愛している」- きりえし ...自由詩8*06-7-29
八月のそらの夢- umineko自由詩14*06-7-29
自動装置- 塔野夏子自由詩7*06-7-29
ソノウエカラスより- 加藤泰清自由詩106-7-28
小説- 河野宏子自由詩406-7-27
せかいというビンのなかにふる雨- 光冨郁也自由詩20*06-7-27
女なんて嫌いだよぉ。ううっ・・・(あんまり関係ない- 奥津 強散文(批評 ...3+*06-7-27
脱衣録- A道化自由詩2506-7-27
パサヤ・ドニバネには道が一本きりしかない- 水在らあ ...自由詩56*06-7-27
キリン- 岡村明子自由詩606-7-24
花びら- 木賊ゾク自由詩9*06-7-23
溺れていく夏の- 岡部淳太 ...自由詩16*06-7-21
体の暦- A道化自由詩1406-7-18
ヴィクトール(一つの)- 静山和生自由詩106-7-17
おぷすり(同じ顔と毛の化け物)- k o u j i * ...自由詩1*06-7-17
ハルシオン・ブルー- 六崎杏介自由詩9*06-7-16
花火- モーヌ。自由詩8*06-7-16
夕立の- umineko自由詩6*06-7-16
「紗夜」- 木賊ゾク携帯写真+ ...4*06-7-15
国道- 河野宏子自由詩15+06-7-12

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