父が死んだ時 私は少しも悲しまなかった それは幼児期に虐待を受けた
トラウマなのかもしれない
私にとって 父親とは 暴力以外で存在
できなかった
全身が暴力の固まりで
それは私に ....
オデュッセイアは開始から最後までが40日間の物語ということであり、全24歌からなる。
ここでは4歌をひとまとまりと考え、6つの部に分けて考えてみるが、これは個人的な思いつきにすぎない。
その6つの ....
身近なものに世界という名前を与える
だから私たちは世界を知っている
世界という名前を与えた私たちは
神である
*
おのおのが良いと思う形で祈り
....
遊ぶ為の毎日と
働く為の毎日と
どっちが人間として
あるべき姿か?
自分の事は何もせず
人のやる事には文句を言う
ハタから見ていて
醜い
働く事は辛いけれど
社会的認知度は高 ....
面白人生講話(5)
今日は体の調子がよい、よく眠れたし良い夢を見た。まあ幸福といえるので、幸福に就いて書いてみることにする。勧めてくださった方が居られたので、そうするのである。
(1)でも言 ....
高野悦子さん
わたしの二十一歳の原点は
あなたの『二十歳の原点』だった
孤独さは ともに生きる ひとが いる今は
あの頃とは 少し違うけれど
「未熟であること」
それは 今も ....
The world owes me nothing. I didn't ask for beauty and I wasn't expecting it. But there it ....
ごみ捨て場に
ものさしが捨ててある
とても使いこなされた
古い単位のものさし
やはり捨てないことにしたよ
と父が来て
拾いながら横目で
お前のものさしはいいな
と言った
二人にはまだ ....
な ぐ り...
名栗村 そして 澤
やみ夜を 求めずとも えられる
その 名まえを 記す ことは
もはや うたの なかの 出来事
うたに 遊ぶとき それは ....
1
昔、三人の男が互いに足の速さを競っていた。最年長の男はやがて体力が落ちてきて競争から脱落した。だが彼は、健康のためにいつも歩き続けることを自分に課した。凡庸な男はやがて自分の才能に見限りをつ ....
振り込め詐欺がまだオレオレ詐欺と呼ばれていた頃の話。当時私は両親と同居していた。ある日の午前中、たまたま私は一人で家にいてその電話をとった。電話の向こうで泣きながら喋っているのは見知らぬ私!両親のう ....
明日から
あなた以外のものを
ちゃんと直視できるだろうか
あなたがいれば他に何もいらないと
それが美しいことであるかのように歌われていた歌が
今では怖くて仕方がない
その身体はどこまで ....
どこかの古墳を解体して
壁画を科学することを
別に
否定はしないけど
私には興味がない
どこかのコロッケが
牛肉だろうとどうだろうと
それは
当たり前のこと
預けたお金が
....
盲目の地平に金属の悲鳴を響かせ
悲しみの影に歩みを合わせ
荒い呼吸を繰り返す
やがて風の音が消え
その夜空に星が瞬くことはない
*
彼は夜の影
螺旋階段を登っていく
頂上の鉄柵 ....
過去を連れ子にして裏通りのレンタル暗室に潜り込み
かなしいを現像すればドン・ケツァルコアトルになって叫ぶ
旧友と連絡を取れなくなっていくのが
誰かが離れていくのが 誰かと親しくなるの ....
紅葉の木鳩去りゆきて淋しげに風にゆらるを座りて見る
山峡の湖水の絵を見て妻と共これを買いたる頃をおもほゆ
本棚の隅を占めいる「ユダヤ戦記」ヨセフスの著苦しみに満つ
ホセ・アルカディオ・ブエンディアは階段を駆け上がり
手まねきをするティムにうらめしそうな視線を投げかけると
おきあがりこぼしのようなものが斜めに並んだ柄のハンカチで額を拭った
ドン・サクセフ ....
まばらなようで
まったく同じ
涙は
ひとから流れゆく
雨のぬくもりを
手探りつづける日々と
かぜの横顔について
語りあぐねてみる日々と
だれか
上 ....
ダイニングテーブルのうえには
いま
まさに呪いのかたちがある
パン
なみなみと注がれたぶどうジュース
半熟の茹で卵
干からびたベーコン
銀のナイフとフォーク
それらすべてが
....
人を無碍には 出来ぬ
そうだ 彼らには 希望があり
真夏の 微動だに しない
一閃の 銃声
自身よ 失え 全てを
何もかも そう 抽象的な 病
そして 酩酊に 似た 時を
正義からの ....
まっくらな子供部屋で
チカチカと色を変えて呼んでいる
淋しい映画を今夜は取り出す
黒いシフォンのスカートも
全部脱ぎ捨てて毛布に包まって
甘く馨った果実が
酒樽の底に沈んで眠った
....
一人ぼっちだ
花々の中で
麦畑を風が渡って
そこに点在するポピーは
そのひとつひとつが
恋で
黄色と赤の美しい翼を持った小鳥が
巡礼道の真ん中で風に吹 ....
その広い丘にはドアがあって
朽ちかけたドアだけが、ひとつ、あって
その横で佇んでいる、家族だった影が
心を裏返すほどにゆるしたかったものは
自分たちだけ
だった
ドアを開けると道が広 ....
私の中で子どもの声が聞こえます
あれは 確かに子どもの頃の 私の声
あんたは弱っちいフリしてる
あたしがこんなにがんばってるのに
ぶちこわしだよ!
今 ....
詩を書く人は
ほとんど男に多いのだが
自分を重要人物だと思い込みすぎている
音楽はそうでもない
映像や漫画はもっとそうでもない
演劇だと少しそうでもある
ネット詩人というか
いい年こ ....
別れの朝
ミルクコーヒーと
クロワッサンに
味はなくて
バスを待っている
海から海へ帰るバスを
外に出て
港のベンチは石造りで
日をためて暖かくて
漁師たちの船が出て ....
半ば くらい世界を 見たよ... と
おもい あがった 少年
トマは 12歳
素もぐりで もぐっては
金の さかなや 銀の 貝を すなどった
伸び あがった ....
あたたかい雨を
窓から眺めてて
ああ
私は孤独なんだ、と
唐突に気付く
もう
お前なんて
どうでもいいやって
そんなふうに言われるの
こわくて
・ ・
大粒の雨 ....
身体障害者にも悪どいのはいる
なぜなら、俺たちと同じだからだ
俺たちと同じように
やさしかったり卑怯だったり豊かだったり軽薄だったりするだろう。
先日、横浜詩人会が主催するイベントに行ってきた。JR関内駅から歩いて数分、横浜スタジアムの近くにあるZAIMという古いビルの中のミニシアターで行なわれたものだ。第一部は横浜詩人会会員によるポエトリー ....
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