自分は何人いるんだろうと
数えていたら
頭がぼんやりしてきて
それで
もっとぼんやりするために
お酒を飲んだり
する
そうすれば
わたしは誰かになって
だから
あんなことや
こん ....
夕飯を食べたあと
タバコを吸っていると
ささと風がふいた
まぼろしにささやきかけたように

近くでおんながくしゃみした

僕の物思いの雨の中を
通りすぎた
あれら透明な命はなんだった ....
あなたを 美しいと 思った 秋の日
秋の日
あなたは ものごとを わたしの肉に
染み込ますように わたしを 叱るのでした

わたしは 朝露を 飲むように
あなたを 識る

遠くに 近く ....
 液体枯渇の脳に注射器を射す
 崖に落ちてく列車の窓に映った
 黒く変形した俺たちの姿


 微塵も穢れなき青空の雷鳴を
 恐れ
 物陰で怯える
 地面に現れた ....
意外なところから
闇が降りてきた

その中で書いていると
母が向こうを向いて
おばあちゃんと
しゃべろうとしている
しかしお母さんの許せない気持ちが
歯の形になり
お母さんの言葉は
 ....
歪な 薬売り
奇形の 頭で
油を 売る

見えたものは

だった
薬売りの 誰からも
相手に されない
その 百姓と
黒人奴隷の 狭間よ

油は 物乞いの
水と なり
あ ....
夜、
私は
部屋に、
白濁息と
紫煙を吐き、
寄り掛かる柱、
消す朱色の輪に、
数え歌は観賞用の
甘い鏡の球をついて、
飛び散る高音に濡れる
深紅の眼球でチュウジィ DHi 雛 ....
詩のおっさんは夕暮れ帰り道を歩いていると後ろからちゃりんこで
追い抜いていく。そしてしばらく進んでから「追い抜いたらあかん
がな」とひとりつぶやくのだが再び戻ってくるほど律儀ではない。


 ....
ラジオから 母の青春 恋の歌
        流行(ハヤリ)は無縁 かなしい恋は

「なつかしい」 「子供が言うな そんなコト」
        そろそろ似合う? いつかの夕暮れ


 ....
あなたに雨がふればいい
ブラウスが

やわらかく貼りついて
疎ましく思えばいい


あなたに雨がふればいい
ことばが
あなたを脱げばいい


小さな偶然を
言 ....
プラットフォームで 日陰のベンチに坐り
僕は詩を書いていた
いいや君への手紙だったのかもしれない

白い午後
静かな校庭のこと
いたいけな青空のこと

いいやそんなことじゃない
間奏 ....
サーカスのテントの影で泣いている道化になれない侏儒は俺だ 海の中で生まれた気がする
始まりは遠い手のひらの中
重ね着をして、重ね着をして
風邪を引かないように眠っていた頃
どこへでも、の世界は
指先まで暖かくて
つまずかないように歩けば
いつま ....
そっとかわいてゆくならば
あと すこしだけ




(でんわのおとで目をさまして)
(それからゆっくりと足の裏をつめたい床へ)
(ひた ひたと)

おきてがみの温度は なまぬるく
 ....
メロンパン!チョコチップメロンパン!メロン果汁入りメロンパン!メロンクリームメロンパン!カスタードクリームメロンパン!あん入りメロンパン!ジャム入りメロンパン!抹茶メロンパン!バナナメロンパン!巨峰果 .... いつからこんなに遠くへ来てしまったのだろう
騒がしいパーティを抜け出して
こうしてメールをうっている

どこかからか潮騒が聴こえる
瓶詰めの猫
という思考は
少女の哲学である


引き出しをあけると
誰もいない秋の海
の音がした


  Oh! Cat
  砂のお城を襲撃しませう


昼下がりの書斎で
 ....
信頼され契約書にサインして
任された責任あるプロジェクトを放り出し
自分にうつつを抜かす、とある秋晴れの日
人はまじめにやってると勝手に思い
本人は努めて逃げている無責任ブルース

永遠に ....
    壁のほうに入口を向けた
    朽ちた小さな犬小屋


    墓標のように
    玄関の脇にある
日焼けするほどの
残せる夏のしるしもなくて
白いからだが
裸のままでいるようで
ときどき恥ずかしい

私の血は水のように薄くなって
夏はたくさん虫を殺してしまう
土から生まれて ....
なき母に 「帰りが遅い」と こぼす父 銀色の刺に、凍える、空気は、
青い空の下で、
白い、息をつき、声がもれる、
頬の骨に、拳が石のようにあたる。

わたしは、
バラ線を後ろに、殴られる。
放り出された、ランドセルの黒い光。 ....
イデーよイデー エンテレヒー おらこんな 洞は嫌だと 駆け出せど 妻子を置いちゃ 往けれぬつらさ




ルビコンを 敢て渡らぬ ソクラテス ルールはみんなで 決めたものだと
 ....
燃え上がるオートバイを祀る
そんな文化つくろうぜ
いっしょに

シュビドゥビ
シュビドゥバ

炎で宙に書き記すラヴレター
そんなやり方イカシてる
そう思うだろ

シュビドゥビ
 ....
幼い頃に覚えた童謡を口ずさんでみれば
なぜか悲しい気持ちがわいてきて
もしかしたら
うたの歌詞が悲しいのかもしれないと
確かめるように繰り返してしまう


夏と秋のさかいめは
きっ ....
世界は みずでできていると 
きみは言ったけれど
肝心のきみも やっぱり みずでできていたのは
きみが死んで 五日経って ようやく思いだした

(そのとき みずが流れた)

深夜 人は大 ....
ほんとうに伝えたいことは
そんなにないのかもしれないね

ほんとうに好きだったかどうか
思い出せないのと おなじで
 
 
 
「夕日が落ちる前に、帰ってきなさい。」と母が言う
 私は、海が見たかった。
 秋の夕暮れる速度と思い出と川沿いを歩き
 橋の向こうまで。


スタートは、浅い川底の尾ひれで跳ね上げる小 ....
すれちがいじゃありません
すれちがうにはあまりにとおいのです
ぎらぎらしたつきがはなしかけてきます
またひとがいきました
のぞみどおりじゃないですか
むねがはりさけそうです
とくにいたみは ....
メリーゴーラウンド回転木馬
どうしてみんな白馬なの
リアルメリーゴーラウンド回転木馬
黒馬茶馬
たてがみつかんで

メリーゴーラウンド回転木馬
乗るよりも
眺めてるほうが綺麗と
思っ ....
るかさんのおすすめリスト(2359)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
繋ぎ止める自分- チアーヌ自由詩605-9-21
夜の透明な命- 石川和広自由詩12*05-9-21
秋の日- tonpekep自由詩14*05-9-21
4分39秒- カンチェ ...自由詩605-9-21
それはかなしみのため- 石川和広自由詩8*05-9-20
歪な_薬売り- 奥津強自由詩405-9-20
鬪爭祭- 人間自由詩405-9-20
詩のおっさんのこと- Monk散文(批評 ...2405-9-19
「なつかしいね」- 逢坂桜短歌5*05-9-19
あなたに雨がふればいい- umineko自由詩12*05-9-19
間奏曲- 塔野夏子自由詩12*05-9-19
_- 大覚アキ ...短歌305-9-19
海の中で生まれた気がする- 霜天自由詩1605-9-19
朝食と指輪- はな 自由詩12*05-9-19
メロンパンの逆襲- ホソミシ ...自由詩8*05-9-19
無題- 青色銀河 ...未詩・独白205-9-18
九月- 藤原 実自由詩3*05-9-18
無責任ブルース- warioware自由詩305-9-18
ノート(35Y・12.5)- 木立 悟未詩・独白605-9-18
残されて、夏の- yo-yo自由詩905-9-18
9.11母が亡くなり- 小鳥遊儚俳句2005-9-17
バラ線- 光冨郁也自由詩10*05-9-17
Ode- 呉汁±自由詩205-9-17
カルチャー- 大覚アキ ...自由詩305-9-17
夏と秋のさかいめは、きっとこんな夕暮れ- ベンジャ ...自由詩14*05-9-16
みずのきみへ- 第2の地 ...自由詩1405-9-16
それでもわたしは歩いていくだろう- umineko自由詩9*05-9-16
指が落ちるように- 千月 話 ...自由詩12*05-9-16
ひとでなしつうしんB- 石川和広自由詩7*05-9-16
メリーゴーラウンド回転木馬- 蒼木りん未詩・独白305-9-16

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