国境には まだ 霜が 降りて いた

ぼくは ひとさしゆびを かかげて

空 いっぱいに 伸ばした

虚空の なか 水の 夜明けの アラベスク

{ルビ四十雀=しじゅうから}が ....
夜半
街灯の柔らかいスポットライトに冷たい風は吹いて
それでも少女は拒絶する
(何を、かは分からない)
優しい夜、ごとに
彷徨う足はなくせずに
寄り掛かりたい気持ちの始まりも
どこに根差 ....
未来は 交信される 一通の メールである

幼き 少女よ お前の 魂は メールの先にある
鉄道である
鉄道から 薔薇が 咲く
それは それは 童話が 狂ったような 薔薇だ
幼き 少女よ お ....
            
            ゆれる葉の
            
            一枚が

            ためらうように
            消 ....
ぼくは詩を書きたい

その人の未来は
その人の運や才能ではなく
その人の意志で決めるものである

今日もまた

朝の散歩をしていると
意志に出会いました

それはどこからともなく ....
かたちのないものを愛と呼ぶなら
たとえば
お金

お金にだって形がない
あるのはただ
約束

あなたが
黄色い財布から
愛情紙幣を取り出した
今日は
ありがとう
ボクの気持ち ....
『1.冷たい魚の大唾液腺』


電気を消して
皮を剥いて
私を解体して下さい
果実か何かと同じような扱いで
その時と同じ目で気持ちで

誰かの切り取った
誰のものとも知れない心臓 ....
ガタン、ガタン、ガタン
ガタン、ガタン、ガタン


光線状の白昼が、車両の
力のないグリーンの床に
夏帯びて明らかな窓を落とす、その熱を
打ち消す、不自然な音 ....
それ、心に決めた日よりも言葉に似て
擦れ違う日々の基準が誰かの
足音に少しずつ詰め寄られて
僕らは合わせた手の、窓ガラスに触れた
薄い汚れ
それでも風は透明になれる
それでも風はどこか透明 ....
キムズカシヤーノさん烏骨鶏を埋める
電気料金の滞納によって蛍光灯が消える
奥の部屋からは奥さんが誘う
烏骨鶏は超硬石膏の中で退屈

キムズカシヤーノさんカーテンを閉め切る
緩んだ蛇口から落 ....
病窓の 最後の 一枚の 葉っぱ

とは ちがう 美しい まだらな 編み物の

精緻な 空間が 午前の ひかりの なかで

なごやかな シラブルに 響くのを とおく 聞いた

 ....
ストレートで
明るい
情熱的な
あなたに
飲み込まれそうで
怖い
自分の足場で
自分の持ち場で
石橋は叩いて渡り
毎月少しずつ貯金して
用心に用心を重ね
やっと息をしている
そ ....
そこでは ぼく と あなた と だけ だった

ふたり... 手のひらの 傷穴 を 帰って いったのは





日がな 窓の眼の まま いっぱいに

高まり 止んでは ....
ぼくは詩を書きたい

歌は灯火 詩は心
自然に生あり 人に命あり

今日もまた

朝の散歩をしていると
あじさいに出会いました

今にも雨が降りそうな
暗い空の中
輝くものは鈍 ....
青いタイルのベランダに降り積もる羽蟻の死骸
雨のない夏 睡魔に襲われる夕刻

ゆっくりと旋回しながら
飛行少年が落ちてくる

脚を尖らせて私は歩く

あなたはコンパスで地球を計り
風 ....
熱出したときの舌みたいなからだ
23時に絡め取られてたぶん今日の西日のせいだ
歩くときはいつも
見ている


電車に揺られている舌、たちが、
相槌のようにはずむ
電線の波打ちが速すぎる ....
 勢いこんで始めてしまった「近代詩再読」シリーズ。前回は長い詩暦を誇る草野心平をとり上げたが、今回はいきなり立原道造である。草野心平は八十過ぎまで生きていた人だが、立原道造はわずか二十四歳で亡くなって .... 五月の あまりの美しさに

ことばを 失ない

その 緑 みどり…


 透きとおる五月

 優しさにみちて

 息 と 声 は

 とおくあおく 呼ぶ
 ....
また 光を 飲んだ
口から 日向が 咲く
およそ 俺達が
唯一 愛せるもの
痛みであることの 現実

慰めが おどろおどろしく
俺達を 愚者へ 換金していく
光は 隙間から こぼれるこ ....
{引用=夕暮れの砂浜を、パレードが歩いていく。
波に打たれてはまた現れる平らな砂の上、音もなく、けれど楽しそうに、
見えないパレードが歩いていく。}

海は
美しくも儚げな
歌とも音楽とも ....
白金の植物園から出ると
もう夕方の街になっていて
ついてしまいそうなためいきを
飲み込んだ

国道沿いに目黒まで行こうか
それとも
坂を降りて泉岳寺まで

もうすぐ
五月の ....
ほら
徐々に白昼は
朗らかな華やかな他人となり
朗らかに、華やかに
高くなり
遠くなり


ずっと
最適な肌へ
熱を当てそこない続ける私の体の
どうしようもなく密 ....
それはあらゆる菌の成長を
促すだけ促しておいて
後で殺すための
湿ったせかい

何か作用している
眼に見えない
空気中の
地中の
水中の

死ぬか生きるか迫られたら
他の事なん ....
五月半ばの空は晴れ渡り
真っ暗な空に星と太陽が並んで光る
という風景を見るためには
大気をすべて消去する必要があるけど
そこまで無理することないわ
面倒だから五月闇で充分
まだらに曇る空か ....
息を吸って
息を吐く
そんな簡単なことが
あなたは
出来ない

笑いあう
謝る
手を振る
おじぎする

そんな
簡単なこと

(わしの仲間は
(戦争で
(みんな死んだ
 ....
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
わをん
ああ、無情



国語の授業で
「五行詩を書け」
といわれていたのを
忘れていて
「え! 五行詩? 今、締め切り? やべ ....
もう少しで
ぼくは
ぼくについての無知が
分かりそうな
気がするので
暗やみの中
きみを裸にする

不完全なきみが
ぼくを見ている
不完全なぼくの
わずかな感 ....
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 世の中に吹き荒れる無情の風
 
 その中で誠実に生きる事の難しさ

 欲望が街のなかを駆け巡る

 いずれ僕も染まってしまうのだろうか

 素直さが心無き者に捻じ曲げられる
 ....


































 ....
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