折れ曲がったあなたの身体を
まっすぐにするのが
私の仕事

あなたは

あなたの意志を持たない
あなたの影になってしまった

その瞬間
私たちは知ることになる
私たちが
実体と ....
手のひらで
右目をふさいでみる
知らないだれか
が笑っている
手のひらを
左目に移してみる
知らないだれか
が笑っている
手を下ろすと
二人が重なり合って
あなた
ができあが ....
真夜中の
骨の色素が熱を帯びて
暗く
暗く蒸発してゆくのです
未だに守れぬ約束へと

恐ろしく白い
わたしの骨は
いったい何を支えている
夢か幻か否現実か
未来は己で決める

 ....
ストックした一限は賞味期限切れで
難しい顔でぼくは懐柔された
いつだって子供じみたきっかけに
チープなカバーをかけてるだけ

ふやけた愛とかくれんぼするたび
数えるのをやめようとおもうのに
シチューに ....
初めて彼に会ったのは
くしゃみが止まらなくて仕方ない時期
思いも寄らぬ早さで時間が過ぎて
私が涙を流す頻度で五月には雨が降った



彼に会う日は必ず
雨降りだった

いつか晴れ ....
破裂する宇宙服からこぼれ出すはるかな草原駆けゆく少女


一片の光は遂に熟れ過ぎて落下してゆく宇宙の果実


むらさきの虚無が飛来す青空の上で吐血す宇宙飛行士


太陽のひかりときお ....
ないよ ないよ 内容が
ないよ ないよ 内界が
ないよ ないよ 内外が
ぼくのココロは 内戦だ
ぼくのココロは 内争だ
中対外で 綱引きだ
引きちぎられて 空白だ
外から流れ込み 色塗ら ....
苦しいのは
薬のんで
痛みがないこと

痛いの怖い?
でも少しの我慢
長い退屈
痛みだけが
自分のもの
記憶している
すりきれていく
忘れていく
流される
暮らしに押し流され ....
命の重さを量る機械を発明した科学者は
池袋毒キノコ事件で有名な例のカルト団体の信者によって拉致され
19日後に青森県の山奥で遺体で発見された
遺体には鋭利な突起物で刺された痕が合計69箇所あり
 ....
 寝られない夜には言葉の雨に打たれたくなる
 明日への切符を買いたくて
 深夜の裏道から表通りの
 コンビニに缶コーヒーを買いに行く
 
 不眠の苦痛は自分と向きあうせる
 あなたは僕をど ....
みなさん、まず次の文章を読んでみてください。

{引用=
なみだは
にんげんのつくることのできる
一ばん小さな
海です*

どうですか、読めましたか。
読めたと思います。簡単ですね ....
線路脇に建つ家に生まれて
ずいぶんと長い間 そこで暮らしたせいか
今でも 5分おきに
からだを揺らしてしまう


そうやって揺れているうちに
いつしか わたしは
窓ガラスの
3メート ....
手が二つ入る背広のポケットに 父は誰をや隠したりけん

夜泣きする猫抱き上げて窮屈に 慰められず謝罪する父

台所一人立ちたる母 一人湯飲みの口を無心で洗う
きりすとが赤くきれいに咲いている
きりすとが青々と茂っている
一本の樹齢二千年の木のように
立っているきりすとは
大きな丸い世界を{ルビ蒼=あお}く包む空にとけゆき
無限の宇宙へと広がりゆく ....
俺は犬になりたくない
誰かに仕えたくないんだ
たとえそれが幸せなのだとしても
なりたくない
振る尻尾が無くってよかった


俺は電柱になりたくない
立ち尽くせば宇宙のように包めるのだろ ....
   二人の人間が死ぬと、一匹の猫が生まれる。だから
       猫の目は 時々 左右 色が違う。


 昔、ある国に「世界一美しい王子」がいました。彼は「世界一幸福
な王子」とも呼ば ....
ぼくがつきをみると
   つきもぼくをみる
  かみさまつきをおまもりください
    かみさまぼくをおまもりください
                       (谷川俊太郎 訳)
 ....
涙をふいた手を見つめて
胸を締める
責める


世間は
冷たいものだ

わたしが哀しくても
「うるさい」と
平気で言う

ものには
言い方というものがあるでしょう?

か ....
すっかり乾いてしまった
硝子の向こうに
展示 された
あなたのてのひらは
何もかもを与えてくれるような
あたたかさを持っていて
その実
何も 与えてはくれない

硝子の模様は
夜空 ....
この石の下に 眠るのですね

ぽつぽつと彼岸花の咲く 
砂利道を踏んで
手桶の水を さらさらと流し
小菊の黄色を飾ります

あなたの故郷は 砂を巻き上げる海風と雪

帰り道 杉林 ....
 
 強情な父にも歳月ふりかかり ポツリとつぶやく 弱音ひとこと

 幼き日 父に連れられ行く公園 涼しき口笛 吹き進む道

 口数の多き母にもうなずいて 男の生きざま 背で語る父 

 ....
 僕は季節の花を知らない
 風に乗って飛んでくる 
 その日その日の荒波の日常
 生きていくのに四苦八苦

 でも死に憧れるほどでもない
 それほど深刻でもない
 共有する時間だけが ....
赤頭巾 お前の指は 
技巧にはしりやすい

あの人々は棘だらけの岩の間で
すっかり虚ろだ
勇敢ささえ捨ててしまった
願いましては
彼らにふさわしいドキュメントを
彼らの目にミラクルを
 ....
光が 走る為
私の 光源は
泣かないで
戯言の 偽善

泥に 撒かれた
泥を 撒いた
花が 咲く
石の 花だ

光が 走る為
妄想上の 虚偽
笑って
悪人の 言動

泥の ....
贅肉のついた比喩を乗りこなして
ぼくの頭は蛍光灯に刺された
きみをミリ単位では計算できない今宵
骨に染み付いたほほえみ

知り合いもしくは友人らしきひとに
強要される愛想なんて5円くらいか ....
黒頭巾ちゃんのところに、赤頭巾ちゃんがやってきました。
「あら、お久しぶり。どうしたの?」
「そ、それが・・・。緑頭巾さん。聞いてくださいよ。わたし・・・」
赤頭巾ちゃんは来たときから暗い顔をし ....
わたしは歌っていない。
わたしは呪文を持っていないの。

あの子が勝手に毒入り林檎に手を伸ばしたんだわ。
声が枯れてしまったから、魔女にはなれなかったの。

ふわふわ浮いていたかったの。
 ....
メールでは返信を促しているようで
そんなことを期待しない今日の私は
便箋に走らせてみようと思うのです


書き出しは、季節のことや天気のこと
やわらかに二人がつながっている
なんてことを ....
かみさまようちえんはお空の上にあります
今日は楽しい運動会
お母さんもお父さんもいませんが
こどもたちはみんな元気です
かみさまようちえんにはお花もおやつもおもちゃも
たくさんたくさんありま ....
  僕は
  子供の頃
  父と母を見て
  はやく
  はやく
  大人になりたかった

  なのに
  大人になると
  一年
  一年
  と
  何年、歳を重ねても ....
るかさんのおすすめリスト(2359)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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