由愛とは壱対なんだろう
   安威とは壱体なんだろう
     川のはずれにある陸はとうとう砂漠になりはてた。




   あなたのことを記事にして、残しておこうと 云う。
  ....
   あなたのことを日と思う
   君の異を空の旅にいっているのだろうか
     きみのこえが聴こえない



   あのときに看た時計のおとの針よ
     君は誰だかし ....
禁色の恋醒めやらぬ夕べにはピアノ奏でつ思ひを凝らす ヘンタイにヘンタイを重ねて今あるいびつな姿を獲得してきた。
あるときはドグマチール、あるときは女性神経、あるときは声の作用を蒙りながら。
元気になるには声を聴かなきゃ。声はどこからくるの?
生き ....
   私としては(誰なのか)
   沖のさくらは濃き唇(キスを)
   行くから待てる(永く、遠く)
   君に恋したよ。(魂がいたい)



    『気づかされるたびに
    あ ....
   手首から少しずつ剥がれていく
   鱗が

   ぱらぱらと 床に散っていく 雨が

   降り続いていた

   きらきら している 鱗の欠片が

   降り積もっていく
 ....
 君が
 くれた


             飴玉を しゃぶり続ける




 何日も洗っていなかった髪の毛から
 何か 不明瞭な音がする


 喫茶店で笑っていた
 呼 ....
日時不明 ロリータコンプレックス
君のお尻を引き裂きたい ハウスキーパーmemo、
愛してみたい 地下室便器
コーデュロイの膝で君に 抱かれたい
数かぞえて 吐いてみる ベッドの下の部屋

 ....
{ルビ後=ご}にまわり我の影、という君がいて 君に見えざる影 我にあり


『君がため』 粘土で出来た{ルビ人形=ひとがた}は受け入れがたき奇形児となる





夕焼けに踏みだす我 ....
こどもたちが
口を真っ赤にしながら
園庭であそんでいる
誰かをつかまえ
気に食わなければ噛みつくために


こどもたちは
細い睫毛にひとつずつ
金銀の王冠をつけており
その毛並みは ....
  痣が むこう三軒隣りのお姉さんの腕に塗り込まれていた
  
  (おはようございます)

  そう 言わずに  黙礼を交わし合って 互いの痣を青く

                  ....
    違法駐車を繰り返す   狂う
    
    音をたてて歩き続ける   狂う

    
    死ねって何度言った ? 

    唇が 
    繰り返す 
   
 ....
  「恋ってなに」

   飛べるもの?





         恋人って
                  なに、


         あなたと一緒に ....
  家に帰ると 鞄の奥深くから取り出した
  携帯に公衆電話から着信があった
  そういうことをするのは多分 馨ちゃんだけで
  でも何となく 電話をするのは憚られたので
  電話してくれた? ....
 
はねた、石は、
水のなかを、水を
大きく、全身でえぐり、ゆれて、水は
痛みで満ちた、が、血は、
流れずに、水のなかを、水の
深いところ、へ、


着席する、石は、
水、ではなか ....
多くの 祈りを 見たが 清廉潔白な 中毒者は おらぬ
お前! 酷く 甘美な 睡魔より
上の 晴れ渡った 獄中に 向かえ
多くの 木々が 生まれる
多くの 木々が 明滅する
お前! 凛然とそこ ....
 
 
 
ふらつきながら繰り返した。
あなたの、その仕草だけが残ってる。
新しい季節は、私だけを置いてゆくけれど、終わらない季節の始まりは、いつだって私に優しいの。

 遠い、遠い ....
プリントを落とし
小さい彫刻刀を握る
傾いているのは体ではなくて心ではなくて時計の針
何もが引力を持ち始める

つま先の下でどよめいている川音
  水が果てへと呼んでいるのかしら
流 ....
  抱きしめて 歌を (歌を、)



  あなたの 匂いや 
  あなたの 皮膚や 
  あなたの 内の世界

 
    特急電車が好きだった 普通電車と違って
    特急電 ....
 妹はよくセックスは嫌いだと言った

「恋人も嫌いさ だって鬱陶しいもん 恋って何だろう ふん
 そんなもんがあるとしてさ
   
 ・・・私さ ね 人が隣にいる体温が、熱さが好きなんだ
 ....
多くの婚姻を見るものの、俺には、愛の形式が分からぬ。酷く、哀れな深夜に、女を正視出来ぬ。

俺は 多くの 絶望を 愛していた
彼らの 表情の 暗さ
隠滅とした 飲み場 挫折の 明るさ 俺の 愛 ....
? 冷雨


踏みしめるたびに僕の右足の靴底が
ひゃあひゃあ
鳴っている


今日はやけに
ひゃあひゃあ
鳴っている




*****


? その息吹を ....
生後三ヶ月を風呂につける

いきていやがる
いきていやがる

生後四十七年が
血の繋がらない孫のようなもんを
ゆにつける

あくびしやがる
いねむりしやがる
はねやがる
うりの ....
ゆびわに
そっと磁石をちかづける




ななめのばしょで
かたむいた空にみみをつける と
ゆびさきから
そまる
淡いあさやけのいろで 
誰も彼も
うすまってゆく
呼吸 ....
 
 
 
新しい朝まで、きっと、あと、もう、すこし。

(やっぱり海はみえないや)

後ろの奥から呼吸のように繰り返す波の音は、まだ、ただ、暗闇の奥。

「ここなら海からの風も怖く ....
 
 
 
突然君は振り返り、すぐ後ろにいた僕と目が合った。
欅の木に椋鳥たちが帰ってくる少し前で、街灯に灯りが灯った直後で、足許まで夜がやってきていた。ちっとも優しくない優しい風が、君の髪を ....

黒い火薬に火をつけて
炎の色をさらさらと崩しながら
風に流したの

風があるから
ほんとにきれいなのよ




教室の窓から腕を伸ばすと
煙の瞼を閉じて龍は
嬉 ....
 
 
 
(残り時間はどれくらい残っているの)

そんな風に焦ってしまう私の中の不安定な【部分】が、いつだって私にはお似合いなの
壊れかけた砂山へとポツポツと降り出した雨は、いつだって優 ....
  中日友好35周年と人間友好記念日

この日何万人が両国で往来しているとか
日経全面豪華広告
スピーチ 宴会
北京王府井イベント
周恩来と田中角栄との握手の瞬間の温度
その歴史 ....
 この二三日、自分の中国語学習指導法を整理しているところ、偶然なのか、必然なのか、ドイツに在住している小説家・詩人多和田葉子の詩の朗読と同区異曲な所があったと発見。
 
 多和田氏は、日経 ....
るかさんのおすすめリスト(2359)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
___初恋- 紅山「そ ...自由詩107-12-17
___やはり私は海の君- 紅山「そ ...自由詩507-12-17
禁色の- 攝津正短歌207-12-16
nutty_queer_associationist- 攝津正自由詩407-12-16
___ありし日の現在- 紅山「そ ...自由詩207-12-16
鱗音- 鴫澤初音自由詩207-12-16
- 鴫澤初音自由詩107-12-16
ずらかる- 鴫澤初音未詩・独白107-12-15
マグマ- 石畑由紀 ...短歌507-12-14
うすいスープ- フユナ自由詩22*07-12-12
重ね- 鴫澤初音自由詩407-12-10
懐柔- 鴫澤初音自由詩307-12-10
アーク- 鴫澤初音自由詩207-12-9
繋ぎ- 鴫澤初音自由詩307-12-9
- 石畑由紀 ...自由詩13*07-12-9
多くの祈り- 奥津 強自由詩107-12-8
やさしいおもいで- hope自由詩107-12-7
シン- 風季未詩・独白2*07-12-7
歌を- 鴫澤初音自由詩207-11-27
初旬、二七日- 鴫澤初音自由詩507-11-26
婚姻すべき_絶望を_七月の前に_埋葬してしまえ- 奥津 強自由詩207-11-25
- ムラコシ ...自由詩7*07-11-21
三ヶ月- A-29自由詩7*07-11-17
引力- はな 自由詩11*07-11-17
ひりひりバス停- hope散文(批評 ...107-11-3
欅通り- hope自由詩107-10-29
ジオ- 風季未詩・独白3*07-10-29
それ、- hope自由詩107-10-16
中日友好35周年と人間友好記念日- 里欣自由詩107-9-29
中国語指導法と詩の朗読- 里欣散文(批評 ...207-9-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79