きみが書いた、雪辱
という字、ここ
より
先へはけっして行けない、何も
することができない、何も
停止しない指先
息を止めたのは思考?
潜めた呼吸から僅かに漏れるプリズム

そしてわたしは、エラ呼吸を習得した



目を閉じたところで現実は消え去ってはくれないし
星を見ようにも外 ....
{引用=  哀なる愛と君は逢い、
  やがて霧中の夢と解る。
  負の歩を背に瀬を進めば、
  蒔いた舞から今日が始まる。

   焦がれた点は天へ。
   求める血は地を濡らし、 ....
  秋の夜の
  電柱……
  たとえばそこに
  世界が着床する



  ありふれて
  ひとつに結ぶ
  街の残像
  心の残響



  季節はやがて
  ....
{引用=純
粋世
界の君
が笑う9ヶ
月前にこの
夢ははじまっ
た、はずの夢
*
はじまったもの達
のはじまらなかった
”名前”をひとつずつ
乾いた舌先で声にうつし
て消し去る ....
朝おきて 院内散歩、駐車場
抱き合うアル中男女 横目に


外出届ださずこっそりぬけだして
近所の犬の 分布図つくる


つながれたライター使うのめんどくさい
隣のひとに、もらい火を ....
くびしめて ないてなぐって
ひっかいて
一緒にいきたいだけだったのよ






夢はユメ 現はうつつ
ほんとうに?
マーブル模様に今まじりあう



施錠された ....

のトーン、
乱反射、
わたしたち、
この暗闇にも突き当たりがあります
正しさが、正しくを、固める
たびにお、もう
粉々に、間違えた時間の
欠片をひらおうか。


 ....
  ぼくは髭を剃ることが好きだ
  冬の朝の洗面所で
  鏡に向って
  そのとき空が晴れていて
  死にたいぐらいに青ければもっといい
  もしもそれが
  洗面所から見えない空でも
 ....
ねえ、神さま。
あたしがどんなに幸せか、わからないだろうね!

ねえ、神さま。
あなたをふたたび信じることができて、
あたしはとっても嬉しいンだ。




おとーさんが死んだあの春 ....
ヒーターのタイマーを入れ忘れてて 崩れるからだはどこにも嵌まらず




ぬぎすてたパンプスにさえあらわれるのか いけどもいけども獰猛な闇




写真の数のたりなさを ....
鎖骨のくぼみにわずかに溜まる
水を求めて鳥が来る

町が沈む
のを、眺めていた
ついばまれながら

むき出しの乳房には、どの子も手を触れなかった

割れたくちばし
こわばった翼
 ....
文字ということばと
手紙ということばは
どうしてどちらもletterなのか

この国でも
それはやはり文と呼ばれていましたが

すべての文は/文字は
もともと
ひとに宛てて書かれて
 ....
ヒガンバナ
もう咲き終わっているのに
熾き火のようにゆらめく赤
心の中で

一面に赤い景色など
見たことがあるわけでもないのに

忘れられないほどの赤など
目の当たりには
出遭った ....
ときどき僕は
草のなかを歩いてみる
さらさらと風が流れてゆく
草穂が膝頭を撫ぜれば
なつかしい思いに満たされる


ときどき僕は
人に話しかけてみる
ときどき
誰とはなしに笑いかけ ....
金と銀あるいは薄黄
昨日までは
なかった香りが空気にとけてる

何がとかれ
何がゆるされ
何が満ちて
金色の粒今日咲き始めた

一木の
日当たりの側か
天辺か
どこかで少しだけ ....
薄雲が流れて来ました
うっすらと翼を広げた鳥の形の

昨日よりもっとまるまる真ん丸な
月にふわりと羽衣しました

やがて雲が去ったあとには真っ白な
鳥の卵が残されました

光る卵
 ....
なあ、はじめ。
知ってるか。


お前がずいぶん毛嫌いしている、チンピラの田口は
将来お前なんかより良い父親になるんだ
それはもう驚くほど家族思いの良い父親だ
だが相変わらずお前は彼と ....
凍らせた私の血を
温めなおしていた
あの季節とは
もう
さよなら
サングラスも
その帽子も
ここから先は
進入禁止


ベランダでは
服を
もう一枚

拭う間もなく ....
歪みがまだ今でも
降っている真夜中
整然と聳える街灯
その首を支えたい
優しく声を掛けて


誰も気付けないの
孤高と孤独の違い
出来合いの許容心
尖っていて温いの
憐れみの ....
昭和55年に冬至書房新社より発行された詩論の本、「詩と詩論」は 、吟遊別冊79年6月刊の「モダニズム50年史」を改題して発行されたものでした。 内容は、昭和3年発行の季刊誌「詩と詩論」で何が成 ....
空が脱脂粉乳のように
薄く万遍なく引き延ばされてしろい日
うすぐらい部屋のなかで洗濯機を回している
色とりどりの洋服は不要になった皮膚のように
集められ濡らされ浮かんだり沈んだりし
渦 ....
聞き耳頭巾をもらったよ
みみずくさんにもらったよ

ひとには何が聞こえるか
訝しみながらくれました

だけども頭巾をかぶったら
急になんにも聞こえない

きっぱりきーんと耳鳴りの
 ....
熱と光と力学で誰かと
鳥籠の中で暮らしたかったなあ
文学は素敵だったけど
遠くへ往くには枷になるものかも知れない
「僕は生まれるまえから窓のない部屋に住みたかった。
 落日の骨は終わらない記号のなかに消えてしまった光の海へとかえってしまう。」


君は自分を求めない問いが何番目にあるのかを知っていたの ....
アイムテスター オア トースター ダメだったーたら バケラッタ
うどんとかどうよ。いらなくね?いや結局のところ。要約するのは
まだ早いね。と、彼は言った。勿論それ以外のことも言った。彼は。

 ....
 流れにあらがい
     生きていた頃が、ありました
       いつもいつまでも
    淀み 聞かされた
 乳房の谷に湧き出る 
哀瀬の流れの
   さだまらなかった

  ....
ねえ、遠くの君がゆるやかに流れて

形にならない欠けてしまった星たちが
泣きながら私の跡を追って
並べられた言葉に色をつけてゆくけれど
まだ太陽のはにかんだ顔を忘れずにいたい


もう ....
よく見知った鳥たちの
生まれる音が遠くから
ここまで
骨がぶつかり合っているようにも思える
低い腰つきと
正確な手さばきで
つぎつぎと収穫されていった
ばんざい 収穫だ
ばんざい 越冬 ....
僕らは
らしんばんも持たず
はかなさを胸に抱いた
静寂の虚ろ子
からまわる螺旋
にじんでぼやけて
消えてしまいそうな鳳仙花 ああ
えがおは歪んでしまう
てがみは見つかり ....
るかさんのおすすめリスト(2358)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きみが書いた- こもん自由詩309-10-18
相互転化- キョウコ自由詩109-10-18
- 草野春心自由詩309-10-17
夜と電柱- 草野春心自由詩109-10-14
- 夏嶋 真 ...自由詩19*09-10-12
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病院五首- 笠原 ち ...短歌409-10-12
レーゼシ- あすくれ ...自由詩9*09-10-12
洗面所から見えない空- 草野春心自由詩209-10-12
ねえ、神さまへ。歓喜の歌を- 笠原 ち ...自由詩409-10-11
鳥になれる日- ogawa hana短歌109-10-10
鉄塔にて- しゅう自由詩309-10-10
水色のオオミズアオ- 小池房枝自由詩409-10-10
十月の彼岸花- 小池房枝自由詩409-10-8
ときどき僕は- 石瀬琳々自由詩14*09-10-7
金木犀- 小池房枝短歌3*09-10-6
月光ドレッシング- 小池房枝短歌409-10-5
はじめへ- 仲本いす ...自由詩1109-10-5
暮れる- さき自由詩509-10-4
夜/わらう- 鎖骨自由詩709-9-30
「詩と詩論」(冬至書房新社_昭和55年発行)を読んで_B氏と ...- リーフレ ...散文(批評 ...309-9-29
セプティエンブレ- 吉田ぐん ...自由詩1409-9-29
秋の帽子の物語- 小池房枝自由詩509-9-29
2009/9/29- 鎖骨自由詩309-9-29
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パラマもう貴方は元気にならなくてもいいよ- キリギリ散文(批評 ...209-9-23
「珊瑚」- 月乃助自由詩7*09-9-22
ひかり- 佐藤章子自由詩709-9-19
一つは行き、一つは絶えた- 嘉村奈緒自由詩1309-9-18
遺伝子- 相田 九 ...自由詩2*09-9-17

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