長かった戦争も終わり
とばっちりをくった君の街でも
ようやくガス管の再整備が終わったらしいと
遠くの街のテレビから流れる異国の言葉を耳にして
何故涙を流しているのか
自分でもよくわからない
 ....
愛の幽霊は見えないので
誰にも信じてもらえません
愛の幽霊はほんとうはいません
だから誰も信じません
愛の幽霊がいるということを
証明したくともできません
ほんとうはいないからです
でも ....
あの人が
行ったっきり 帰ってこない
消えそうな足跡を辿っても
いつだって
私の足元に戻るばかり。



夕暮れに佇むと
二度と動き出せない気がして
振り返ることもしない
あの人 ....
君に遠くの
ずっと遠くの
汚れて捨てられた森の
だれも知らない泉におよぐ
毒のカエルの瞳に写った
星の光を

暗い森の奥の
白い足を汚す
泥の上を歩く代わり
パンを踏んだ娘は
 ....
プラットホームの青いベンチの背もたれには
落書きをこすり消したような跡があります
飴玉を失くした包み紙には
ミルクという文字があります
先頭車両の風に振り返るも、風ばかり
最 ....
新しく始まるための時計の
その呼吸を練習している
一つのことが、大きすぎても
それでも朝は生まれてしまうので
一新される心音を、他人事のように聞いてしまう

どこで区切っても
省略できな ....
髪を切る金も
無いから
ケツまで伸びた

給料は
損失の補填に当てて
貯めるどころでない

満月

わたしはもう
くたくただ
親に笑われるから
愚痴は内緒にしておくれ

 ....
片足だけ靴履いて
レプラコーンに会いに行こうよ
どこにも続かない道を
どこまでも行こうよ
                                 (喪失の物語)


彼女の胸には心臓がなく
代わりに小さな箱が埋まっていて
願いを唱えながら手を入れると
どんなもので ....
夜のなかで ぼくらは 目覚め
目覚めた ぼくらの なかで
夜は 目覚める

夜のなかで ぼくらは 
存在するものの 確かさを
はじめて 知る
ぼくらが 知ることで
存在するものに 
 ....
詩集にするために
詩を集めて

何になるんだ
って あなた

詩集になるんですよ

あんまり驚いたので
だって あまり変な事いうものだから

そんなことして どうなるんだって ....
「   暗示:ベランダニ翻ル白イYシャツ   種ヲ蒔カナイ霊   荒野ノ春   」

  1
A!ルビの不在が熱源として下弦のTAIYOOに抱かれている.原罪AM6:20の光ニ
4trackの ....
花はそのままで美しい
草木もそのままで美しい

根も葉も茎も枝も美しい
葉が還る土も美しい

あれらは光の受け手である


ケイソウはそのままで美しい
渦鞭毛藻類もそのままで美しい ....
今日は
械兄と二人で なまく日だ

おれはいつまで経っても
上手くなまくことができないので
結局また 械兄の手を借りる

械兄がなまく姿は
何度見ても見事だ
まるで
棒婆がアルメラ ....
水に溺れて
魚は魚でいられる

空に溺れて
鳥は鳥でいられる

土に 木に
溺れて
虫は虫でいられる

世に溺れて
人は人でいられる


ともよ ともよ
私たちは
 ....
ひとつづつ
束縛が剥がれていく
この先の
小さな束縛は
自分から求めて
だらけることなく
もう膨らみかけた梅の花のそばを
新しい靴で歩いてゆく
常に人の中にいると
見失うから
文字 ....
いつだって空は俺の庭だったよ
無法なソ連の女パイロットが飛び交うときも
嫌味な米軍野郎が進んでくるときも
空はきっと俺たちに逃げ場を提供してくれた

あるとき攻撃をすりぬけて雲の上に出て
 ....
目覚めのあと 君は ポケットに
物語を入れて 歩き出す

星達がかすれてゆく 
夜明けの波が 
足跡を消す前に

渚でひろった卵の殻を
見つめても
思い出せない家路


 ....
油染みだらけの記憶のわら半紙提出期限をとうに過ぎ去り




透明なグラスの底を目にあててきみの星座を見る白昼夢




あの夏にきみが投じた問いかけのこたえをさがす 波のまにまに ....
                私は大きな蝶の仮面で 
                  あなたは骸骨                                      
        ....
切り刻め
春を
芽吹きを
生え初めたばかりのあわい下草を

切り裂け
よく研いだ鉈で
大地を
老いぼれた大樹を
枯れながらまだ生にしがみつく老骨を

一刀両断されたきみの住まいに ....
褪めて重力を剥がされて

こびり付いた窒息、夢中で酸素に這いつくばる

壁伝いに睡り、救いを求めてる

内包する依存、幸せを慈しむ

夢から醒めて現実に取り残されて

ふて ....
 
 朝陽は腐乱の象徴であり、夕陽は永遠の投影のようだ。あれら飛ぶもの、黒くひろがる亀裂という蛇、警告の業、予言の業は夜めざめ、朝を認識しないまま夜に死ぬ。イカロスの首、徒歩の宇宙、蒸された国 ....
夢を見よう!夢は見るためにあるって誰かが言ったから。

アル晴れた雨の日わたしは大きな憂鬱に口を塞がれて目を覚ます
はいっ!元気に返事をして起き上がれ空は今日もマッキイロ
それは末期色の暗示? ....
 捨てられたものの悲しみがわかるのは
 捨てられたもの ?
 誰も拾わぬものを
 拾うのは ?

もはや健康すぎる心は
錬金の烈しい炎に揺らぐ 坩堝の中で
一魂のまずしい変化( ....
遥か彼方で優しさを込めました


オーロラの夜
砂浜に打ち上げられたイルカが僕を抱きしめました

良いよ
良いよ
僕はもう悲しくないから
君は海へ帰ってよ

涙を拭ってもどれほど ....
そのとき私は
この上なく上手に手を引かれ
視界は薄紅と肌
幾度瞬いても
ある薄紅、と、ある肌の


指の届く範囲に全ての指が在り
与えられた視界に全てが揃い
あの薄紅、あの肌 ....
ソファーにふんぞり返ってるすべての年上の男をライトセーバーで殺しに出かけたい
話し合いのテーブルにつく気はさらさらない
7兆円もらっても俺はお前たちを殺すことをやめない
お前たちの礼儀作法は常に ....
 最近、よく喉を詰まらせる。それも食べ物ではなく、飲み物を飲んでいる時だけ、詰まらせるのだ。何故なのかわからないが、そうなってしまうと一分以上、咳が止まらなくなる。最初のうちは苦し .... ぼくたちはもう
損ばかりして生きていこうよ。

二頭のかばが
インダスの河辺に大きくよりそい
美しい夕焼けをみた。

たかる蝿さえ静かになった。
はなれていくひとびとの足も止まった。
 ....
るかさんのおすすめリスト(2358)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
同じ空の下で- いとう自由詩17*06-3-17
愛の幽霊- チアーヌ自由詩406-3-17
よるはなし- 夕凪ここ ...自由詩1*06-3-16
水底の二月- 山野キノ ...自由詩206-3-16
空間状のひと- A道化自由詩606-3-16
空景- 霜天自由詩506-3-16
ないんだ- 蒼木りん未詩・独白406-3-16
明日には消える- 佐々宝砂携帯写真+ ...1206-3-16
欲の物語- アンテ自由詩16*06-3-16
見知らぬぼくらへ- 青色銀河 ...自由詩206-3-15
はるかの_宿- 砂木自由詩10*06-3-15
清潔な朝、ガーゼ- 六崎杏介自由詩206-3-15
たとえないばなし- 小池房枝自由詩20*06-3-15
なまく日- 大覚アキ ...未詩・独白106-3-14
いられる_?- まどろむ ...自由詩5*06-3-13
おだいじに- 蒼木りん未詩・独白506-3-12
ようこそ_新米くん- 佐々宝砂自由詩506-3-10
銀色の途- まどろむ ...自由詩5*06-3-8
教科書を、閉じる- 望月 ゆ ...短歌37*06-3-6
______________________ロンド- ふるる自由詩9*06-3-6
冷蔵庫の扉に貼ってあったメモ- 佐々宝砂自由詩1206-3-6
覚醒- 室生自由詩206-3-5
冷めた水④(1987.2・12,13)- 木立 悟自由詩106-3-5
(ははははははははっはははっははははっはははっははは)- チアーヌ自由詩1006-3-5
kurage- まどろむ ...自由詩106-3-4
イルカの背中にオーロラの涙- りぃ自由詩206-3-4
千代紙- A道化自由詩1206-3-4
馬野幹ダークサイド- 馬野ミキ自由詩12*06-3-4
冷めた水③(1986.12・30)- 木立 悟自由詩406-3-4
損ばかりして生きていこう- ZUZU自由詩606-3-4

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