染み込み切らず
床に溜まる夕刻、それは束の間
窓枠が区切って下さった一人分の西日は
結局は目の前で
床へ、床へ、沈んでいった


星といえばビー玉の中に
赤く青く黄色く、在 ....
俺、台所で素うどん
このダシがね、またなんとも
粉末なんだが結構乙ですよ
こないだなんかはちょっと濃いめに作ったりしてね
塩分だけで生きてるわけじゃないから辛いのは良くないのよね
蝿に語る俺論
うどん ....
先月 熱海へ 向かった
一人 海辺に 流され
心は 官能を 破棄した

唯人形であるから
などと いう 説教はいらず
先月 熱海の 海に 流された
行く先は 私の 死亡時刻
捨て椅子に 夕日と赤子を 抱く姉が ゆるり背を裂く げにトンボ鳴く



暴力も 効かぬ金庫に 閉じ込める 水と図鑑と バイブと私



身勝手に 影をめくりて 朝の日を 探す北風 ....
「センセィ、」

確かそれは赤かった

「センセィ、」

庭のピラカンサスが燃えている

「なんてん、まんりょう、べにしたん」

それは かきょく と女は言った

「センセィ、 ....
哀しがったのは
空が青いのに
この鉄筋の谷間が静か過ぎて
洗濯物と
ベランダの布団がゆれているだけだから
吉原の遊女になんかなったつもりで
煙草をふかしていた

ほんとうに
どうしよ ....
母を生む私は
言葉足らずであるけれど
父の死後つまらないことを言うようになった

海が蒼いだとか
空を飛びたいだとか
彼が好きや
道端をずっと見ていたり

など

死ぬまでにした ....
黒く巨きな鳩が
鴉の頭を踏みつけていた


鴉は言った
おまえのやりたいことをやれよ


鳩は
そうした


鏡に映らない羽が
わたしの横をすぎていった

 ....
正月に日本酒を飲みながら詩を書いていたら
火曜日に詩を教えているキムからskymailがきた


「幹さんやばいっす、オレ犯罪犯しちゃいそうです」
『ちゃんと詳しく説明してミソ』
「ちんこ ....
椅子を差し出されるのが私の存在なのであった
笑われるのが私の存在なのであった
名前を呼ばれるのが私の存在なのであった
振り返られるのが
盗み見されるのが
聞かれるのが
妬まれるのが
叩か ....
悔いなんてなにもない
なんてどうでもいい嘘をついた
その部屋は冬の海のように
優しく揺れ続けている
雪に咲いたあの花の名前を
結局思い出せないままだった

君は時計とともに僕の部屋へ来て ....
戦い という 言葉の 次元のなさよ
意味 のない 詩軍の 銭湯で
笑わされたのは 傲慢さ

「ああ、俺にはミッションがあるんだ。爆破、爆破、俺のペニスを爆破さ。何故って、エロくなりたくないんで ....
何事も神の如くの一言の「残念ですね」君立ち去りぬ やまねの親子は毬が好き
雪の山道人気が途絶え
歩く人影消えたので
やまねの親子が顔を出す
寒い朝だとおとうさん
冷たい朝だとおかあさん
明るい朝だと子供たち
冬眠醒めたら遊ぼうね
 ....
あの人の
名前を呼びたくなったなら
音にはせずに
水に書くよ

岩に刻まず
砂に描かず
水に書くよ

すぐに流れて
この世から

思いは水底に
叫びは水面に

波紋は ....
ふたりは出会う
雛連れの野鴨憩う山郷の水面は茜に染まり
 

  ほら手をつなご
  これから暫くふたりして
  同じ水脈を流れ行くのだから


ふたりのささ舟は
透き通る冬の気象 ....
:20060117

一昨日、飼い猫が死んだので
昨日の激情に任せて
今日で、お前の頭を輪切りにしました

頭部からっぽ、予想通り
先月、駅で見知らぬバター臭い女から盗んだペットボトルの ....
(下記の文章中には話の流れ上、性的な表現が多数含まれます。18歳未満の方はご遠慮頂いた方がいいかもしれません。)

 今から15年も前の話である。
 私はその頃、大阪の堺市にある大病院の研修医を ....
林檎を見ています。

一つの瑞々しさをはらんだ林檎、それは歌います。
その歌は軽快なリズムでもって林檎の命、林檎がかつて実っていた木、沢山の仲間たち、
花であった時代、訪れた虫たち、そのきらめ ....
救われようとしているのだろうか
言葉を使ったり
遮断したり
歌を思い出したりして
救われようとしているつもりなのだろうか

あるいは
同じところをぐるぐると行ったり来たりしているだけで
 ....
夏が終わる頃を想い出していた
激しい太陽に
手を伸ばすだけ伸ばし
何もかも疲れきって
もう終わりだと
呟く
9月ごろの

冬は
雨の温度で終わりを知る
目に浮ぶのは
人知れず生き ....
ずるやすみの木で
かみさまを見かけた
なにをしているんですかとたずねたら
ずるやすみをしているのさとこたえた

ぼくも人のことは言えないから
ああそうですかと
おおきな幹にせなかをよりか ....
ひまわりに種が出来た
ぎっしりたくさんの種だ
隙間なくぎっしりの種だ

一粒ぬいてみたら
中には黄色い顔の人がいた

 あなたたちは種の数だけいるんですか?

僕は聞いてみた

 ....
半開きの、口の中に
指を一本、ぶち込まれて
悦んで、およぐこと。
誘われて
許して、拒むこと。
夢の中で。

かよわいラビットは
あなたよ。

寒い部屋で、うごめくもの。
黒いぼ ....
これ、牛乳ですよね これ、牛のお乳ですよね

これ、鞄ですよね これ、牛の皮でできた鞄ですよね

これ、家ですよね これ、あなたと私が生活している家ですよね

これ、電話番号ですよね この ....
嵐を越えていこう 
ときみ

ひしゃげちまいそうに小さい、痩せ細った自転車に乗って
新幹線には浪漫がない
あれ大きな鉄の塊だよ――

―――ついてこなくていいよ もう

連れていく気 ....
おらはやらないかんことがあるけん先に帰るで
気にするこたないが
先に帰るばあよえ
待たんでええわえ
もう帰ってこんかもしれんし
また会いとなったら来るけん
心配すなや

(あたまのなかで)

お前が工 ....
つまらない自尊心
出来るだけ白く白く、鏡は全て壊してみた
チクタク チクタク チクタク チクタク
秒針が進むたびの恐怖 鳴らない革靴音
通り魔に刺し殺される夢とか
くだらない向上心
それ似 ....
「港は蒸気に包まれているよ
倉庫番の男はカモメに餌をやってるし
横縞シャツの丸太腕の男達は
朝から晩までせわしなく働いてくれる
一日中海の見えるベンチに坐り続ける老人は
二十年前に、船で出た ....
「ニートこそが革命の先駆!」とマルクスは云うのだろうか云わないだろうか (題詠「ニート」)

きみにだけおしえてあげる(ないしょだよ) 「ここからここが象の足首」 (題詠「足首」)

○●●○ ....
るかさんのおすすめリスト(2359)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ビー玉の停止- A道化自由詩906-1-25
18平米、俺世界- ---自由詩7*06-1-23
えんぷりてぃ_ぺーじ- 奥津 強自由詩6*06-1-23
影の歌- 人間短歌206-1-23
火棘- ミゼット自由詩2*06-1-22
女郎- 蒼木りん未詩・独白406-1-22
_- 当麻完二自由詩206-1-22
ノート(午後と鏡)- 木立 悟未詩・独白206-1-22
金(キム)- 馬野ミキ自由詩90+*06-1-22
存在- 蒼木りん未詩・独白306-1-21
往診- 霜天自由詩1106-1-21
エロくなりたくないんでね- 奥津 強自由詩5*06-1-20
小さな泉の純粋一途を朗らかに哄笑う- 比呂正紀短歌206-1-20
雪眠る- あおば自由詩7*06-1-19
永遠の胸- アマル・ ...自由詩13*06-1-18
冬空の輪舞曲- 恋月 ぴ ...自由詩29*06-1-18
Biotope-Head- 人間自由詩306-1-18
セックスボランティア(R18)- 宮前のん散文(批評 ...53+*06-1-18
林檎を見ています- ふるる散文(批評 ...6*06-1-17
ある、まやかし- かのこ未詩・独白106-1-17
曇り- 蒼木りん未詩・独白306-1-17
ずるやすみの木- ZUZU自由詩1406-1-17
ひまわり9月- 日朗歩野自由詩406-1-17
Love_It_Boy- かのこ自由詩406-1-17
確認作業- むらさき自由詩2*06-1-17
警戒をくぐって- 便乗鴎自由詩206-1-17
俺は高知を着ている- ---自由詩606-1-17
踏み外した段差に気をとられる現実- 無知アコ自由詩2*06-1-17
「アトランティス」- プテラノ ...自由詩3*06-1-17
また題詠会より- 山田せば ...短歌206-1-17

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