夜の鳴き声に目を覚ます、
右手に残った青いインク
思わず舐めながら
指を折って過ぎた日々を数える
ラジオが壊れたみたいに
あなた突然喋らなくなった
蒼ざめた満月に祈りを込めて
この恋心を ....
冷蔵庫の霜取りをしたら/恋人が出てきた/
最近見かけないと思ったら/こここんなとこにいたのか/
ツンドラにさらされた白い肌が/カチカチになってた/(もはや)/これまでか/
これまでなのか/
拝啓、 ....
めぐりめぐる星雲に
招かれたまどろみは
開かれ 闇の中
光りが生まれ
現し夜は閉じられる
希望と魔法が
開花する
かくて
三つに割られた一日の
ひとつの内に自由は ....
挿エデン(-泥、美ニ倦ム)花々no.如雨露ノst.な鍵の銀河むチェッ区、may燈の
テラス兎のEXIT-テクスト.蘭プ √の鎌デ刈ルト 麻リアンヌの乳ケット、joker客船ト
1¢ノ焼きステラ.レ ....
真夜中に、
嵐の音が怖くて目を閉じたジーナ
だけど嵐の音じゃなかったみたい
目を閉じている間に、
季節が変わってしまって
途方に暮れてる小さなジーナ
ふれる ....
震えの奥底から湧き上がる泡沫をとても羨んでいます/
月夜の波間にて、 浅い息継ぎを繰り返しながら仄かに輝く海を泳いでいます
何時も誰かの手を握っていないと浮かんではいられなくなってからというも ....
干からびてゆく金魚を
何の感情も無さそうに眺める
(あぁ、乾いてゆくのだな、と)
ピンクが赤にかわっていく
なぜ苦しむ姿はこんなにも奇麗なのか
(私は私であり、苦しんでいるの ....
どうぞ、遠くても
椅子など用意しないで
明日と言えない日々のこと
薄くなりそうな約束ばかりで
指切り、唱え続けた数だけ、待ち惚け
長い長い、人の列から落ちる
とりあえずは、笑顔で
....
背中あわせに
座った僕たち
手を伸ばして
あなたの手を探る
髪の匂ひ
白く柔らかな手
顔を見たことがない
顔さえ見たことがない あなたの
背の ぬくもり
夢では ....
九十六よ
九十六よ
何故 数は 繰り上がらない
何故 数は 繰り下がらない
九十七よ
基督の 手を 打ちぬけ
その他を 傲慢な 嘘を
つけ つけ
九十八よ
下には ....
*
珈琲の苦さも世界のおしまいも飲み干せばやわく浸透してく
* *
爪を噛み 吐き出してみた そのかたち すべてこの世のひらがなみたい
鱗粉を 撒く蝶々を 姉が追い ....
久しぶりに三人で手を繋ぐ
いつもより寒い冬
汗をかいた小さな掌は
どことなく妻に似ていた
歳を聞けば指で
三本や五本を出していたのに
今では両手の指すべてを使わなければならない ....
ある日の彼女は群青の空気を背にこう言った
嗚呼なんて浅ましいのかそれでも人間か、生きものかと
朝焼けを目に押し充てて奥の神経は焦げつき黒い涙ばかりが
閉じた本の隙間から紙魚 ....
世界の終わり
円になって座る緑の子供たち
暗い風景に泳いで雪虫を口から出していた
壊死しだす末端はしだいに
君の為だけだと呟いて枯れていってしまう
....
冷蔵庫を開け閉めするように彼女の瞼も動いた
真っ白な空間を食べるようにただひたすら
肉色をした塊は空気を飲み込んで、吐いて
線路の上で液体と固体に別れた鳩のように鳴いていた
....
路地裏の地下の居酒屋の
脚の腐った肱掛椅子よ
アルコオルの飲みすぎだ、気をつけろ
{ルビ主=あるじ}みたいになっちまう
禿げたあたまは僧侶のようだが
畢竟やっぱり女った ....
正月も正月でなくなってしまったのは
私がこの会社に勤めだしたからだ
貧乏になってゆくのもその所為なのかもしれない
世間の時間と隔たりのある
折り合いのつかない裏の世界だ
暮れの掃除もしていな ....
さて、今日は、人の真似なんかすんじゃねぇって所から始めようじゃないか。何、ニッカウイスキーを持てば、おやぢだとか、東大出てて、女の下着かぶりながら、ホワイトパックを飲んでいたら、変態だとか、俺は言わな ....
あんまりおまえが焦がれたから
帰ってきたよ、
あのひとが・・・。
丘のむこうで、うごめいている
あの白い花は、
おまえじゃないかい?
あるひとが
ほら、
おし ....
窮屈な塩素の木に垂れ下がるのは死体ではありますが、
先は無いということなので勝手に解釈をさせて戴いて居ります
ドレークの海からの便りだけを其の浜辺は大事にしているので、
役に立つと ....
声の聞こえる道、通っていく道
生まれてくることが、生きていたいと思ってた
三月の花が、九月に散ろうとすれば
いつだってそこからは、そこからは
*
始まりはどこにでもあ ....
N O B O D Y
なんだ 結局
体焼いたって誰も出てきやしない
骨だけになっちゃって
あーら
あなた誰かしらん
お ナ マ エ は?
点線をたどっていけばいいとか
....
水たまりを揺らす雲
深い底を過ぎる人
時の鳥が舞い降りる日に
透明の 次の 次の 次の
とうめい
震える音が冷たく
高みに白く屹立する城
流れつづける輝き
憧れて ....
塔婆に 憧れていた 筈の
世界が 突き刺さっている
黒い 胃が 姦淫を
明るい 師走の 坊主の
耳に 流し込み
右目のない 少女が
眼帯を 取る
自由の 女神だ
墓地 ....
狭い檻の中に棲む
つがいの獣
明日を語らずに
今日を愚痴る
狭い檻の中で諍う
つがいの獣
嘲る口元には
朝餉の飯粒ふたつみつ
軋み合う魂より
産まれ出でし
いがみ合 ....
京都が風水に則って「作られた」都市であることは周知の史実。もちろん飛鳥浄御原宮、藤原京、平城京、長岡京、平安京と続く遷都はすべて風水に基づいて行われた。南から北に、ほぼ同経度を北上して行った。
....
ちょっと気軽に
頭が痛いと言っても
誰も
こころから心配しちゃくれない
なら
私は心配してあげよう
喉が痛いと聞いたなら
のど飴をあげよう
風邪薬をあげよう
あげよう
....
{引用=(僕らは保護されている)}
アロワナの眼はとても冷たく
その奥には捕食者としての強さと威厳を秘めている
サバイバルナイフのような身体をうねらせて
発達した顎で甲殻類をも ....
ちからはちからへ垂直に落ち
からだはからだへ傾いてゆく
気まぐれな風の格子
雪道に揺れる草の影
重なるようで
重ならぬもの
煌々と冷たく
空を持ち去る
何も書かれて ....
夕暮れ
曇っている
電車
走る
わいざつな銀河の中を
見えない草をかきわけて
走る
その中で
すれちがう
スレチガッテイク
わたし
わたしたち
生まれる手前から
死んだ後 ....
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