咲いた 咲いた お花が咲いた
心の中に お花が咲いた
赤 青 黄色と
どんどん咲いて
頭の中まで花畑!
あんまり毎日咲かれても
さすがに見飽きて・・どうしよう
枯らす? 枯らす? ....
さらさら平気な顔をして君は言ってのける
僕が君を夢にまで見ているなんて知らない
でも僕はそんなことでは泣いてしまえなくなった
昔みたいには
扇風機が忙しく首振りを続ける
そういえば僕は君 ....
空をゆく流氷が
原に立つ子の瞳に映る
旧い川が運ぶ黒い土
小さな光の波
いつの日か原に
何本も土の柱が立ち
やがて次々と倒れ
原を埋めていった
原はうね ....
夜には似合わないのに
とてもきれいに見えた
スカイブルー
じっと見つめていると
吸い込まれそうに
青くて
青は
海も
空も
青いから
きっといつか
還ってゆくところも
青いのだ ....
祭りのお囃子が
近づいてくるのを聞きながら
冷たい床に頬をあてて
熱が奪われていくのを感じている
トン トトン トン トトン
水たまりに
髑髏が転がっていて
なぜだか知らないが
....
音の空から斜めは降る
親しげな空ほど
高みへ去る
列は青く
青は遠い
朝の月や朝の星
鳥や雲に重なったまま
水底の火を見つめている
けしてけして澄むことのない
濁 ....
僕思ったんだよねえ。
君が好きなんじゃなくて
君のつけてる香水が好きかもしれないって
そしたら君泣いちゃって
僕本当のこと言っただけなのに
大泣きしちゃって。
僕の今付 ....
なんかぼうっとしちゃう
ぼうっと
それは昨日の晩に見た夢のせい
わたしはあなたと別れました
それはとてもつらいことで
あまりのつらさにわたしは暴れていました
わたしのせいで他に女を作ったと ....
夏の幻に消えいりそうな呼吸音
いますこし
いますこし失うものは
命のみほかはぜんぶ
あげる
あげる過去の熱
無重力する
肺をこげつかせる
ゆううつな吐露
だすあてのない
手紙机 ....
数えきれないほど多くの
手首のかたちをした炎が
夜の空をまわりつづける
見える夜 見えない夜を
讃えつづける
原を越える雨
石の絵文字に咲く花
森をまとった遺跡の ....
見たこともないさよならを
毎日つぶやいているうちに
つめたいそれは温度をもって
かわいたそれは潤いを増して
かなしみに包まれたフィルターを
たぷたぷと揺らしながら
ぼくを爆破した
見 ....
桜の枝を折ったのは 僕です ジョージ・W
最初にやったのはあっちです ジョージ・H・W・B
先に逝ってます ジョージ・H
やられる前にやっただけだもん ジョージ・W・B
私の名 ....
花陰に風はやどり
月星を愛で
いつしか
浅い眠りにおちて
天の川から
舟を漕ぎ出し
月のうさぎに恋をして
手に手をとって
星々をめぐる旅をする
そんな甘い夢をみた
....
グラスの縁を滑り落ちる
雫のまるい膨らみの中に
千切りそこねた夏景色
麦藁帽子の少女の幻を閉じ込めて
氷の欠片をもてあそぶ指先の
すこし伸ばした爪は
太陽と同じ色に染められて
行き場 ....
しずんでしまった
ふねのこども
うみはあおくて
そらもあおくて
とてもきれいなひかりに
あこがれながら
しずんでしまった
ふねのこども
肩まで のびた髪を
指で とかすと
しずかな 波 の音が する
黒い
隙間 に
あお しろく
ほどけた 心は
ちいさな蝶
のぼり
はためく
海へ
....
とおくから まよなか が くる
いとまき あなた の きら の なか
せんの とおり を こえましょか
とおいひび まよなか が なく
からくり あなた の ゆめ の くち
せん ....
花のひとひらが
枯れ葉を追っておちる様に
それはとても自然なことだよと
あなたは言った
白いカーテンが窓の外へとたなびくのに誘われて
....
深くまでつづいている
いつか見失った道の先にある、森で
夏の日
ぼくたちは、生まれた
頭上には空があった
ぼくたちと空の間を通り過ぎてく風があった
ふりそそぐものは、光
光とも見 ....
きれいな音楽だとか
物語が
ささえになること
ぜんぶひとから生まれたなんて うそみたい
ひとは まだ じょうずに好きになることができない
うけとめる心の
線の細さは
....
私たち、ひとりひとりの皮膚の下には
優しい血が流れていて
涙もろい心が
静かに鼓動を繰り返している。
だけど、たった一枚の薄い皮膚が
鋼鉄の鎧のように
優しい血
涙もろい心を
その冷た ....
雨が降っていた
暗い門の下で
男が三人いて
僕がその一人だった
門の先に続くのは
センチメンタルな山道だ
雨が小降りになってきたので僕は歩き出す
男が「大丈夫かなあ」と言っている
....
「吐き気がとまらない」
ってただ言いたいだけじゃないのか?
「死にたい」
って響きがいいから好きなだけなんじゃないか?
君の口癖
ねえ君さあ
不特定多数とセックスしたら
大人 ....
原宿のイタメシヤ
胸の谷間
分け合うピッツァ&パスタ
どっちがどっちのだかわからなくなったフォーク
唇
彼氏の話
「私浮気してるんだ」
想像
彼女のセックス
彼女の本性
あたしの浮 ....
「グフッ、何故…、何故俺が…?」
薄れゆく意識の中で俺は、犯人の…、グフッ
<完>
あーあ、一人称で書いてたから犯人分からんまま終わっちまった。
ってゆーか、誰書いたの、こ ....
いつもは嫌いなウイスキー
飲み干そうとすればするほど
拒絶の閃光が{ルビ肉体=からだ}を走りぬける
・・・・まったく使えないやつ・・・・
酔うことを欲する{ルビ精神=こころ}とは別に
....
紅さし指で
この唇をなぞっておくれ
宵をにぎわす祭りの夜に
提灯ゆらり
光はたぶんに
正しいものだけ捕まえる
ほら
燃える可憐な蛾がひとつ
短命ながらも風情をもって ....
皮膚が邪魔だ
熱だけが祭りのようで
街灯までが青白く貫く
ああ、皮膚が邪魔だ
この世界と私を
容赦なく隔てる
この外套を捨て去ってしまえば
多少は見苦しい液体を
ばら蒔くかも知 ....
足跡が一つ
僕の前の廊下に
ついている。
あまりにも小さく
不気味な足跡
ひょっとすると
僕のお母さんかもしれない
そう思って跡をつける
足跡が一つ
部屋のカーテンの影に
....
道路の真ん中に寝転んでみた。
真っ青ないい空が広がっていた。
こんなことで単純に、自分が特別な生き物になったような気がして、
笑ってしまった。
ふと昨日のことを思い出す。
小さな箱に押し込め ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79