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生活苦にはお金がいちばんにきく注射針
日々の生活からお金がなくなったら
命が潤滑に回らなくなる

夫婦は無理して家を買ってしまった
引き換えに
住宅ローンが重く重くのしかかってきた

 ....
絵心なんて欠片も感じられない
相応に絵の素質なんて持ってないだろう

公衆便所の個室の壁に書かれていた
下手くそな絵の落書きは
下品で卑猥だった

作者は用をたす前に書いたのか
用をし ....
今日までのところ
疫病には感染しないですんでいる

とは言っても症状にあらわれていないだけで
真実はわからない
一度も確かめてはいないのだから

マスクは常時口に蓋をしてる
もともと人 ....
今日と言う日が
昨日の続編で明日の予告編だとし
ても

脚本は先が読めないし
台本は先が読めてしまう

その表紙は綺麗じゃなくなってるし
捲ってきた頁は
汗と涙
鼻水さえも垂れてい ....
生家の庭の隅で鬼灯の袋が紅く色づいた
その袋を裂くと中の丸い実も紅く熟れていた

季節になると三人の姉妹は競うように
きように丸い実から中身を抜き取ると空になったそれを口に含んで鳴らした

 ....
平凡にとか
普通がいいね
とか
探ればあやふやな形をした
幸福の模型をずっと欲しがっていた

それは
平凡で普通な人の形をして生きているに他ならないんだけどさ

なのに何でかな
ど ....
気づいたら
こうしてインターネットの宇宙に
言葉を蝶々の折り紙にして
息を吹きかけて飛ばしている
私がいた

だけど
表現の自由が無限に与えられてるなんて
あり得ない

けして
 ....
昨日が原因になって
今日の結果に繋がっている

しかし
今日の原因が明日の結果に繋がるかは不明だ
何故なら
明日が文字通りに明るい日になってくれるかは
わからないからだ

明日は暗黒 ....
もうここにいたくない
と言う気持ちと裏腹に
もう何処にも行きたくない
と言う気持ちが交錯して
一歩も前に進めなくなる事
それは
誰にでも起こりうる

ゆきずりがいい
ゆきずりに出会い ....
腕に時計を巻き付けた事はありません
家が貧乏だったので腕時計買って貰えませんでしたから
その延長線上を歩いて来たら
大人になっていました
もしかしたら
成長するってそんなものじゃないかな
 ....
天国までは垂れ下がった縄の梯子を必死になってのぼらなくてはならないらしい
それに引き換え
地獄には急な滑り台を一気に滑りおちて行けるらしい

でも
その真偽はわからない
誰一人死後の世界か ....
このわざわいは転じてくれないから福をなさない
だろう

因果の法則性に従って
埃のように降り積もったあしき原因の結果によって
もたらされた禍はいつになったら終息を向かえるかは不明だ

た ....
背後から呼ばれたような気がした
雑踏に立ち止まり振り返ると
それは自分ではなかった

ぜんぜん知らない誰かが
知ってる人間を偶然見かけたらしい
呼び止めて懐かしげに言葉をかけていた

 ....
異なる性と
お互いを慰めあうんじゃなくて
自らの性を慰める

そこには偽らざる人間の正体があらわれる

マスターベーション
その何がいけないの?

マスターベーション
その何を恥じ ....
人生にもゴミ箱が必要だ
私が自ら落とした塵と
人が落としていった塵とがたまってしまうからだ

眼に止まっても直ぐには拾えないが
いつまでも放置しておけない

その内拾い集めてゴミ箱へ
 ....
心偽りなく言えば
良い人でいるのは非情に疲れる
良い人を維持するのは
根気と忍耐を必要とするから

だけど良い人にはみられたい
良い人にみられないと
生きているのに不便で都合がわるいから ....
書くために神経をすり減らす
書きたくて
神経を研ぎ澄ます

書くために
時には誰かを殺し
書きたくて
自ら奈落に堕ちる

書くために集中し
書くために食べるを忘れ
書きたくて
 ....
暗いと不平を言うばかりの人がいる
それを聞くにたえられずに
手探りで明かりをつけた人の目は
視力を失っていた

眩しい光は嫌いだ
たえられない
と言って
暗い部屋に籠る人

その心 ....
誰にも殺されたくはありませんからね
勿論
誰も殺したくはないです

普通に
人間やってきましたから
これから先も
普通に人間やっていきたいですから

誰かに殺されたり
誰かを殺した ....
産まれる寸前に切符を渡されました
渡されたと言うか
無理矢理握らされました

それから強く背中をおされたみたいで
その勢いで
改札口通り抜けました

そしてそのまま押されながら
駅舎 ....
現実だったのかそれとも非現実だったのか

その思い出は曖昧でした
曖昧でぼんやりしていながら
自分の知らない内に
いつの間に記憶の紙面に刷り込まれていました

私はまだ小学校に通っていま ....
生まれて今日まで
濃厚なキスさせて貰った記憶ない

どうせさせて頂けるなら濃厚がいいからさ

でも
キスって、させて貰うんじゃなくて
奪い取るもんなのかな

俺って軟弱な意思の
意 ....

それぞれが所有している
体と心

時に
体は疲れたと悲鳴を上げる

時に
心は疲れて悲鳴をあげる体に
慰めと労りの言葉をかける

心という無限の宇宙
体という骨に支えられた ....
嬉しいという気持ち
悲しいという気持ち

寂しいという気持ち
楽しいという気持ち
気持ちの変化
そのエトセトラ

気持ちだから

人の気持ちなんて
その場その場で
コロコロ変わ ....
流行り出した疫病の雨風に
情報の川が氾濫
氾濫した川に
押し流されたデマ

不安に露呈したのは人間の弱さ
ウイルスよりもはやく感染が広がっていく

新型新型新型
新型だから怖い

 ....
生きている道
生きていく道

途中踏み切りにぶつかる事は何度もあった
無情に遮断機がおりているときは
じりじりと待たなければならず
運よく遮断機が上がっていても
慎重に渡る必要があった
 ....
コミュニケーション能力に欠けている
人は別に珍しくない

先天的にそうなのか
後天的にそうなってしまったのか
わからない

コミュニケーション能力にたけている
人は別に珍しくない

 ....
私は何者此処は何処
私の存在理由
私の正体

それを聞きたい
確かめたいのは此方だ
何てったって
誰も招待していない
かってに来るな

迷惑この上ない
さっさとあっちに行け

 ....
ある朝
目が覚めたら
周囲の環境はがらんとしていた

それで
まばたきした
耳をすませた
火がついたように泣き出してみた

その時布団の上に寝ていた私は
明らかに幼い子供だった
 ....
涙も体液
その他の体液
思い付くままに並べる


鼻水
口内唾液

血液
胃液
髄液
尿

そしてそして
精液
そしてそして
愛液

やっぱり最後はそっちかよ
ド ....
ナンモナイデスさんのこたきひろしさんおすすめリスト(82)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日々の生活には- こたきひ ...自由詩920-7-18
卑猥な落書き- こたきひ ...自由詩420-7-8
もうこれ以上たえられなくて- こたきひ ...自由詩120-6-14
ストーリー- こたきひ ...自由詩620-6-11
鬼灯の袋が紅く色づく頃- こたきひ ...自由詩320-6-6
幸せに生きているって- こたきひ ...自由詩420-6-2
たがら何と- こたきひ ...自由詩620-5-31
心が斜めに傾いて- こたきひ ...自由詩220-5-24
何処かで誰かと- こたきひ ...自由詩420-5-8
腕に時計を- こたきひ ...自由詩420-5-3
さよならごめんなさい- こたきひ ...自由詩420-4-25
わざわいは転じてくれないから福をなさない- こたきひ ...自由詩120-4-24
傷口が塞がらない- こたきひ ...自由詩720-4-19
自慰- こたきひ ...自由詩220-4-17
人生のゴミ箱- こたきひ ...自由詩520-4-5
他人は他人どこまでも他人- こたきひ ...自由詩320-4-3
書くために神経をすり減らしても- こたきひ ...自由詩320-3-29
暗いと不平を言うばかりの人- こたきひ ...自由詩320-3-27
看板と岩盤- こたきひ ...自由詩320-3-25
差別と無差別- こたきひ ...自由詩220-3-22
氾濫と反乱- こたきひ ...自由詩320-3-21
濃厚な口吸い- こたきひ ...自由詩4+20-3-20
悲劇_喜劇_寸劇- こたきひ ...自由詩220-3-19
人の気持ち- こたきひ ...自由詩220-3-18
疫病が流行り出して- こたきひ ...自由詩220-3-16
踏み切りの前で- こたきひ ...自由詩820-3-14
冬の匂い- こたきひ ...自由詩120-3-12
私は何者此処は何処- こたきひ ...自由詩220-3-4
目が覚めたら- こたきひ ...自由詩320-2-29
涙_泪_なみだ_ナミダ- こたきひ ...自由詩120-2-29

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