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雑草の中にまみえる私
誰かが足を止めるのを
待っているかのように
じっと雑草の隙間から
空を眺めて佇んでいた
こうしてしおれて行く
雑草にもなれずに地を
這う小さなロゼット葉
思い ....
透明なスカイブルーの球体を見ている
ダンテの「神曲」を思い浮かべながらそれをみている
スエデンボルグを思い出しながらそれをみている
実に苦しみという感情から考察へ考察から無への移行
更 ....
芽吹きの時が訪れ
そよ風が地を撫で
通り過ぎて行った
陽射しが強くなり
花々は入れかわり
息吹も鮮明な日々
嵐を受けては倒れ
ありのままの姿は
しなやかさを増し
野の花は ....
コツコツコツ深夜の足音
ゴソゴソゴソ深夜の物音
何をしているのだろうと
訝りつつ目覚めれば深夜
安眠を妨げる足音や物音
決まった時刻に乱される
ドアを開け見渡しながら
誰もい ....
壁を見つめて壁に書いた
壁に眼で書いているから
誰も気が付かないだろう
もうこの壁ともお別れだ
明日は別の壁の前に居る
じっと壁を見つめた日々
壁の前に机を置いている ....
美しい音楽が流れた時、私の過去は蘇った
私の脳裡を揺さぶり私の心をも揺さぶった
蘇る過去を追いかけて遠い遠い記憶を探す
私は現から翻り遠い記憶を辿り追いかける
記憶の世界はとても淡い色 ....
深い眠りから眼を覚まし
目覚めるまでのひと時迄
混沌とした靄の中にいる
身体は動いているけれど
意識は朧な霞が晴れる迄
混沌とした靄で息を吸う
今日のゴミ出しに気付き
もう遅い時 ....