すべてのおすすめ
君のことを描くたびに
ひとつずつ言葉を失っていった
すっかり軽くなった水彩箱には
たったひとつの「ありがとう」が
隅にこびりついて震えている
―――ありがとう。
それだけで ....
ビルは氷柱(つらら)のようであって
交差点に、滴る微笑の鋭角が
夜はひときわ映える
空は無限の海にはあらず
月のマンホールに、僕らは吐き捨てる
ばらけた感情語
それを生 ....
すこしだけ怖いことを考えたくて
夢の中で君を消した
白い朝がやってきた
さよならが乾きたてのころ
・
・
・
机の上に散乱する単語帳
角が折れてめくれてゆく
覚えることと忘れないこ ....
静脈を流れていった
幾度かの夏がありまして
網膜に棲みついた
((ただそれだけの))海があります
無人の駅舎―――ああ、思い返せば
入り口でした この仕掛け絵本の
....
悲しまないでください
たとえ私がひととき
希望を見失ったとしても
それは今年初めて触れた雪が
てのひらで消えるまで
きっとそれほどのときですから
私の瞳に映せる空は
決し ....
君思ふわが名流るる滝つ瀬の
はやき心をたれか止むらむ
紅の色に夏の葉かくす{ルビ山躑躅=やまつつじ}
いでやかなしき人をぞみゆる
こころありや宵待草にあさつゆを
....
夜空に見える、という
星座ってやつが
点在する星をつないで
こころでみる絵画だった
とは、しらなかったころ
僕は君の名前を
まだしらなかった
君の名前を
まだしらなかったころ 僕は ....
潮風と過ぎ来し時を背に流すさだめのごとき蒼を開いて
旅立ちの日には必ず響いてた警笛がいまつまさきで鳴る
桟橋に残したサヨナラ遠ざかる振っていた手で面舵一杯
羅針盤果て ....
てのひらに乗った 雪が
溶け出して、僕の
一部になってゆく
降り始めに気がついたのが
どちらだったか
もう忘れてしまった
雪は
これで最後かもしれない、と
最初に言ったのは君の ....
薄色の文引き結ぶ梅が枝に
あはれこよひも花の咲くらむ
花に積むはかなき雪の消えしとき
心づくしの香ぞ立ちにける
東風吹かば北野にかへる白梅の
ごとにかなしきひとよ ....
つないだ手を
そっ、と離して
春までの距離を
歩数で測っていた君は
三十一歩でくるり、と振り返って
僕に何かを伝えてきた
如月駅を走り出した始発列車が
僕を追い越して
君を ....
★調整中
夕闇の
あの色が好きです
切なさをひとつぶ
いとおしさを一粒
弄んでは
つぶすたびに
広がってゆく葡萄色
甘いあまいのは
街の匂い
あなたとはぐれた
秋の匂い
五 ....
ひよりさんのRin Kさんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
セルリアン
-
Rin K
自由詩
27
08-12-10
さかさまの都会
-
Rin K
自由詩
36
08-9-28
環情線
-
Rin K
自由詩
37*
08-7-20
仕掛絵本
-
Rin K
自由詩
33*
08-6-27
「二度目の雪」
-
Rin K
自由詩
26*
08-1-4
恋夏草(れんげそう)_______■古語の宴参加作品■
-
Rin K
短歌
28*
07-5-28
水平線の理由
-
Rin K
自由詩
34*
07-4-7
出航
-
Rin K
短歌
22*
07-3-27
ラスト・スノー
-
Rin K
自由詩
41*
07-2-24
_こいぶみ___________■_古語の宴__参加作品■_
-
Rin K
短歌
16*
07-2-21
如月駅
-
Rin K
自由詩
50*
07-2-15
君待月
-
Rin K
自由詩
19*
06-10-12
葡萄色の
-
Rin K
自由詩
35*
06-9-18
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する