今日はどの服着て橋を渡ろう
歪んでもまだ映ってる
そのツラを見てまた歪む
与えることと奪うことの違いが分からないから
真っ黄色いシャツを見て 黙って転がる石を蹴る
愛することと壊すこ ....
プリンが
プリンアラモードであることの必要条件
心打つフルーツたち?
それにしてはイチゴもチェリーも
プリンに似合うものではないし
カステラやスポンジケーキなんて
ジェノワーズでも ....
たとえどんなに今この瞬間が
僕たちの心をとらえて離さないのだとしても
この次の瞬間には
僕たちのあいだのこのできごとも
胸いっぱいの気持ちも
何もかもすべて
世界中至るところどこを探しても ....
長いあいだ
船は漂い続けている
櫂を差し伸べて水をかくものが
一人もいなくなって久しいので
凪いでいても
荒れていても海は
その姿をただ自分のみに負うのに
水手の国は過去の国
....
優しさを亡くしたか忘れたかしてから。
僕は憂鬱に浸ってしまっています。
誰かの優しさに触れたら良いのでしょうか。
それとも、もう手遅れなのでしょうか。
私はどこを守ればいいのって
お守りを握りしめるように愛想よく聞く
今日の予定は目安でしかなく
今からあっちと言われても
はい と返事は はっきりと潔く
どこに居ればいいのと迷うのは懲りた ....
古いアルバムを捲る様に、記憶を辿りました。
今日、何にもない日でして、思い出に耽りました。
懐かしかったのですが、どこか、切なかったです。
学生時代の様な思い出や、空気はもう感じられ ....
あなたはまだ覚えているだろうか
あれ以来君から離れた僕を
空虚な時間が過ぎていき
僕が進んでいる道はだんだんと消えていく
もういっそのこと逃げ出してやろうと思ったら
実際はもう逃 ....
かつて心を置き去りにした土地で
足元を掬われないように前へ、前へ
敷き詰められた岩の隙間で浮かんでいるのは
汚れた発泡スチロールの欠片ばかり
忘れられたオモチャの残骸は
ひきつった笑顔を崩さないよう ....
思いをたぎらし
苦しくても
前に突き進む
将来の為に
誓いの言葉を
忘れずに
もう一度チャンスをと
願ったあの頃
諦めないで
自分を信じて
皆の幸せの為に
自分の幸せの為 ....
騒々しい気分が通り過ぎると
傷ついた指の先から
歪んだ世界が消えていく
指差すのは、白いカラス
声をあげると
飛び去って消えてしまう
いつまでも指差すだけで
捕まえることはで ....
サワサワサワサワサワ
開始警告のきいろが跳ぶ
サササササワワワワワワワワワワ
うねる
ワワワワワワワワワワアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァ
唸る
そしてどこかへ消 ....
去年の冬に貰ったポインセチアが枯れてしまった。
部屋の端っこで鉢とそこからしわしわになった幹だけが突き刺さって存在を色のないものにしている。
花は責めない。
わたしが悪いのに申し訳なさそうに ....
朝、何気なく交し合う一言も
合言葉のように繰り返した一言も
物語を描く長い長い文章も
旋律にのせた特別な文章も
手紙で綴りたい想い伝えるメッセージも
メールで済ませたありふれたメッセ ....
体が酸素を欲している
消化器官がせわしなく働いている
その上 申し訳なさそうに今日までの出来事を語る彼は
私を夢の世界へ誘おうとしている
この時間の枕は
歴代のあらゆる出来事を行った偉人 ....
「ごめんね」と言うと
「ううん」と返す
「ごめんね」と言うと
「もう言うな」と返す
「ごめんね」と言うと
「どうしてそんなに他人行儀なんだ」と返す
わたしのささやかな謝罪を ....
何を云ふの
然う思っているのは
貴方の方でせう
嗚呼、矢張り
彼の儘
目覚めなければ良かった
- - - - -
美しひ儘
哀しひ儘
愛しい儘
所詮
....
「醜いでせう
この左眼は魚眼なのですよ
さあ、醜いと僕を罵れば良ひ
さあ、さあ、さあ!」
少女は応ふ
「なんと美しひ眼球なのでせう
澄んだ青いろをしているでは在りませむ ....
わたしたちを彩る
おもいでの確かさは
星座のそれと
とても似ていて
必ず
遠くで
きれいに滅する
届き過ぎたら
きっとわたしたち
狂ってしまうから
ほんのわずかな
痛みも ....
待つこの身は
悲しい時を過ごしてはいず
数える雲もただ白く見えるから
貴方は心配しなくていいよ
朗々と
どこかで奏でるピアノの旋律
聞こえた気がしたのは私だけにか
この指は
鍵 ....
彼女が下から二つ目の棚に花を置くのは
それを彼に見せたくて
組んだ足を頻繁に入れ替える癖や
言葉に詰まると口を覆う癖や
使い古された言葉を並び替えて
繋ぎ合わせただけでしかない
と嘆く ....
缶コーヒーを初めて飲んだのは、多分高校生の頃。
甘い甘い、カフェオレが多分少し苦く感じたんだ。
ミルクの柔らかさが、優しさをくれてた気がするんだ。
だけど、飲まなきゃ、頭痛くなってしまうんだ。 ....
詩の書き方を忘れてしまったので、
私の想いを、
ただ、書き残します。
ツマラナイ大人へとなっているかのように、
文芸活動から遠ざかって行っています。
そして、それに違和感を感じなくなって ....
夜も更けて
もうすぐ
最後の曲の余韻につかまって
奴等がやって来る
隙間だらけの言い訳で
目隠しした僕の回りを
ゆっくりと巡り始める
イヤホンの内側で突然に
発 ....
君の夢を見た
もう見ないであろうと思っていたから
何とも言えない朝だった
疲れがたまるといつもこうだ
君はなんだか小さくなってて
記憶も曖昧になってきたのだなと思うと同時 ....
心に幾つもの嵐が吹き荒れている。
それらをひとつひとつ宥めすかして
私の1日は終わる。
あるものは丁寧に説明し
あるものはただ過ぎるのを待ち
あるものは無理やり昇華させる。
そうして1日は ....
誰もが皆 何かに急かされるかのように
何かに追われるかのように 行き交う途で
ただ 気づいてほしいと
それだけを願ってた
人は僕に気づくけど
「僕」には気づかない
ねぇ、誰か気づいてよ ....
ケーキみたいな毎日が
僕らの頭上に広がって
シフォンの粒が降り注ぐ
打たれた人は気がくるう
幸せすぎて気がくるう
毎日が広がって
僕の頭上にも降り注ぐ
ハチミツくちで受け損なう
....
今日から天気は
晴れのち飴玉
ゲリラチョコレートに
十分注意して
お腹を空かせて
出かけてください
だがあの川の悲劇の石を
川を 僕は投げさせられていた
いくつもを思い描かされながら
原爆にいくつか しぶいて
大きな頭が 金属バットの 水柱は
そこに 黒いユダヤ人のような あそこの
....
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