己が認識している、
己を取り巻くすべてが世界と言うなれば


真実だけが世界でなくともいい 。


偽善 虚言 妄想に 毒

何もかもが

世界を繋ぐ 道具。
あと何年シたら、あの海に沈めるだろうか。 うーうう
うーうう

おまわりさーんだよー


や、やばい
信号無視ばれたか


とまってーみーたらー
ひーとーりーきりー


おーもーいーこみー


は、はずっ!俺 ....
君の手に護られている
悲しい音楽が聞こえないように
僕と君は互いが反存在で
触れると世界もろとも消し飛ぶ
だからいつも“ワタシ”という
紙一重の嘘を隔てて
互いのカタチを確かめ合うんだ ....
どんな顔だろう
どんな顔だったろう
帰り道の枯草色の
二人で飲んだ温かいミルクティー
後ろ姿が、秋に沈んでいく
わさわさわさ・・・
籾殻の空気に包まれていたのに

思い出、したたり落ち ....
痛ましい事件があとを絶ちません。

自分が子供の頃はこんなじゃなかったと思うんだけど
と、よくそればかり考えています。

我が子が
無事に二十歳をむかえ、
家庭をもち、
子を育て、
 ....
コトバでは
言いきれない
気持ち

また夕暮れが
きた

今日も
あなたに
会えない

会えても
どうにもならないことくらい
わかっているのに
どうせなら、何にも見えないくらい真っ暗になって欲しい。

どうせなら、何にも聴こえないくらい澄んだ空気に触れたい。

真夜中の公園でも、街の外れでも。

誰も居ない学校でも、夢の中でも。
 ....
しまい忘れた風鈴が
スズムシみたいに鳴いている


次に子孫を残すため
切なく鳴いている


また、巡り来るとは
確証を得られない不安


不安を希望に変えるかのように

 ....
少年Aは今日も何気なく日常を過ごす

背が高い
その高さがよく目立つ
少年曰く、遺伝らしい
家族で外に出歩けないとよく言っている
彼ひとりでも道行く人々が二回ほど彼をちら見するらしい

 ....
あの夜
ふたりで
約束したね

満ち満ちて
まんまるな
お月さまを
証人にして

約束は破れて
遠く遠く
はるか
なつかしき場所へ

そんなことも
きっとあのひとは
忘れてしまって

わたしも
しばら ....
赤い背景にボクサーの姿が描かれた
そんなポスターの前で
彼は教師と言い争っていた

ポスターは剥がされ筒に丸められ
彼の小脇に抱えられた

教師が立ち去ると
彼はこちらを振り向いた
 ....
あなたといて、満足なんだけど

なんだかシーソーがつりあって動かなくなってしまったみたい

シーソーはぐらぐらするから面白いんだよね
その日の激しい夕立で
空の埃も洗われて
静まり返る夜の水面に
ゆらゆらと揺れる月

僕らはそのずっと下
仄暗い水底の上
その薄明かりの中
沈んだままで抱き合って
水の中の密室で
唇 ....
―聞いた?昨日の話

―教会で孤児が死んでたって話?

―そうそう。
なんでも見つけたのはあの若いシスターだって話よ。

―あら、あの厄介者が?

―神父様が拾ってきた、全然表情 ....
二度とない、チャンスを。

逃すな。
ただ星が瞬くだけ

それだけなのに

ほろろん ほろろん

君が泣いているかのよう

僕も瞬くよ

ほろろん ほろろん
また
てのひらの上からこぼれた
また
確かめる前に
こわしてしまった

すこしのためらいを
みぎの目にのこしたまま
ときが 
ときがたつのを待っている

やがて 
いつもの ....
君へ手紙を書く

タマムシから君へ
君は人で、わたしは虫だから
君にとってわたしは虫以上でも以下でもない
けれどわたしのからだは虫とは思えないほどきれいだって
君は知ってしまったから、わた ....
燈芯 は 飛ぶ                  
日常 も 息絶える 小学校 と 明るい 超え              
眠る な 突き出される 草 が 声 のは              
 ....
先っぽの方、届いてますか。

消えちゃってますか。

僕の好きな唄なんです。

出来れば届いて欲しいです。

どこか、遠くの、空気の澄んだとこなら。

少しは、届くのかな。

 ....
窓からさしこむ光が
なんとなく紫色だったので
空を見てみたら
すっかり桃色になっていた

チョコレートを砕いて
ほおばっていた
飲み込む紅茶がすこし
甘くなっていた夕暮れ

秋 ....
寂しがりやが多い
社会の構造が変わってきたからかもしれない
俺だって寂しがりやだ

寂しいから人を殺したり
寂しいから自殺したり
人は色々だ


ある女性から彼氏の話を聞いた
自分 ....
この先も
ずっと
おなじ空を
君と
眺めていたい
抱きしめたい

青く

吸い込まれそうな
この世界に

記憶として
残すのでわなく

風の様に
ありのままに
感じて ....
遠い昔から
風も空気もずっと同じ
めぐっている
かわったとしたら
人の呼吸で吐き出されて
灰色になったこと
桃色やグリーン
紫や朱色やオレンジの大気
透明で目に見えない色を
一日の中 ....
この気持ちは
決して言葉に表せることのできるようなものじゃなかった

だけど
どこ探しても  言葉しかなくて
それでも
言葉は
あまりにも脆いから

この言葉に
とっびきりの愛をこ ....
涼しげな声で
いつの間に
鳴くようになったのか
身を隠して鳴く
虫たちよ

焦らせるような
つかの間の
風に吹かれて
これから起こる恋の
幻影を見る
生きていく
手を伸ばし
空気を吸って

駆ける
先の見えない
空虚な朝靄

カーテンを閉めた部屋
差し込む朝日が眩しいけれど
本当の光なんて見えなくて
自問自答
まだ夢の中だっ ....
 目の見える私と

 目の見えない君


 目の見える私は虚構を見つめ

 錯覚の彼方に居る


 目の見えない君は心で闇を切り払い

 真実(まこと)を見抜く力が有る
 ....
静かに愛を伝える

この瞬間ほど

大切なもんはない
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