世界の果てのように、遠い存在なんだと思います。
空の隅っこが見てみたくて。
どれほど、輝かしいのか。
どれほど、暗いのか。
そこに、空が在ります。
在れば、果ても在ると思 ....
桜のような
ピンク色は僕には
必要がなく
黒板の深い緑の色が
生きていく上で
大切なんだ
白がはっきりとわかって
黒は少し見え難く
黒板消しは
くっきりと、それを消しては ....
みじめな気持抱いた自分、
うまく着飾って生きてゆく。
俺は着飾ることもできず、
言葉にはめ死んでゆく。
本当の俺は生きているのに。
てっぽうゆり (純潔)
迷うことのない指先が夜を滑って
僕が吐いた言葉を花に変えていく
闇にも溶けないひたむきさを透かして
仄見える君の純潔が僕を温かくする
....
あなたが恋しくて
堪らなくて強く指を噛んだ夜
滲んだ赤がとても鮮やかで
ガラス玉 覗いてみたら 梅雨晴れ間
ガラス玉 覗いてみたら 別世界
ガラス玉 キラキラひかる 夏の朝
ガラス玉 キラキラひかる 蓮の上
ガラス玉 キラキラひかる 天の川
ブクブク ....
壁が崩れる
規則正しく積み上げられたレンガの壁が
ガラガラと
壁の向こうには何がある
知らない
すぐに背を向けたから
恐ろしいよ 外は
何が降りかかるのか分からない
両手で身体を ....
儚くて そして 美しくて
きらめき
光
したたり
光
またたき
光
結果
身動きがとれなくなる
....
怨み、憎しみ、快楽、恐怖。
どんな感情を込めて。
引き金を引こうか。
ねぇ。
まだ、引き金に掛かってない指は。
どんな感情のせいなのだろうか。
楽しいが疎ましいに
嬉しいが恨めしいに
恋しいが悲しいに
総じて僕は独りになり
寂しいに辿り着く
感情から逃れる事が
できないのなら
ランタナの花のように
せめて鮮やかでありたい
問題です
この赤い糸はどこへ繋がっているのでしょうか
わかった方は緋月衣瑠香まで、どうぞ
散らかった部屋に
見つけた
思い出のカケラ
見つけなければ
良かった
後悔したって
今更、遅いね
そんなコトは
わかってる
君が笑って
つけ直してくれた
....
静かな日
雨の海
庭の瞳
はざまとはばたき
銀と鉛
指ひとつ
滴のなかの
鉄 ひとつ
息の道に立ちどまり
手首を返し 風を離す
緑の陰の水が動き ....
こんちきしょうめ
どこいった
まさかおめぇはポリバケツにははいんねぇだろうよ
しかしあけてみる
おおきい やさしい
こんちきしょうめ
どこいった
まさ ....
耳から聞こえる音や言葉が全く心に響かない
ワタワタして見つけだした答えが正しいはずはなく
水面に落ちたステッキのように
君を嫌って
君を愛して
縛りつけていた縄をほどいた
動かなくなっ ....
パンジー (ものおもい)
青空の端にぼんやり頬杖をついて
ほつれた飛行機雲を指先で丸めながら
色とりどりの想いを散らかしっぱなし
冬風が口笛で呼んでも君はうわの空
....
音もなく空を練り歩く人々
鞄を持ちながら青に
スーツがよく似合っている
彼処からの眺めはまさに絶景だろうか
こちらからは27.5cmの靴の底が鮮明
かんかんかんかん
終わらないから歩い ....
クリスマスローズ (慰め)
クリスマスなんて大嫌いと吐き捨てる
君の傷跡が透けて見えそうな夜
瘡蓋の上に貼りつけただけの棘に
僕が金色の星を灯してもいいかな
....
冬の女王がローブを翻すと 雪は地に口付ける
棺に眠る秋を抱擁する腕は 冷たく
眠りは永遠のように凍り付いてしまう
その腕は 剣のように鋭利な 痛みを持って
空から降るいつかの春 ....
子供の頃に憧れていた職業があった
世の中の正しいこととそうでないことを、
優しい目線で判断できる大人
正義の味方という職業は、
僕にとっては
僕と言っても、昔の僕ね
正しいこと ....
スイートピー (門出)
予感の種は忘れた頃に発芽して
思いがけない場所に花を咲かせる
淡い花びらのような羽を広げた
君を笑顔で見送れるだろうか
スノー ....
彼女は
やわらかい陽の中に溶けこみ
しだいにその存在が
透けてゆく
凪ぎの水面ような
ひっそりとした図書室からは
ときより遠慮がちに
ページをめくる音だけが聴こえた
それは秒針 ....
いつのまにやら動かなくなった指を見て何を思う
心の叫びに
気づけなかった
お前が悪いのだ
気付かないふりをして
笑顔を作り続けた
お前が
愚かだったの ....
ウメ (忠実)
天神様の細道で大事な人を
繋ぎ止めようとしただけなのに
どうしていつまでも付き纏うのか
やたらと匂い過ぎる言葉達よ
スイセン ( ....
今、ここに
今、そこに
君の居る場所に
君の住む場所に
壮大な景色があるか?
なければ
目を醒ませ
瞳を閉じろ
闇が来る
あなたはずるい
いつも
あたたかくて
明るくて
みんなに求められている
でもわたしはいつも
寒くて
真っ暗で
独りぼっちで夜の町を照らしているの
でも
こうして私が輝いてい ....
季節は巡る
頭上を
部屋を
森を
海を
空を
目の前を
光のうつろいと共に
きみを抱きしめた季節を
思い出す
明けきらぬ朝の中にまだ消えぬ街灯の
パールの光を僕は纏う
全てが洗い流された後のまるで真空の中に
あるような青く透きとおった光
僕の中の澱を洗い流してくれる
夜どおし灯されたネオンは ....
耳を塞いで
鳴らすように駆け登り
落ちていく
落ちて行く途中さ、
すくわれて
ゆっくりと地上へ立つ
飛び出して
飛び込むように、
そこには
何もなかった
拾った
歪な四角 ....
プリムラ (永続する愛)
朝が生まれるように君の名を呼び
風が踊るように君と手をつなぎ
雨が語るように君を想い続け
星が黙るように君を抱き寄せた
....
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