ココロのある場所が
一つだとは限らない。
だって、ほら
繋いだ手が
こんなに温かい。
まだ終点じゃないんだ。
まだ終電じゃないんだ。
まだ終わってないんだ。
まだ。
疲れ果てた制服
ひとり、風を切って歩く
見慣れた通学路
憂鬱のひとつ
いつもの癖
何年も前に短く切り落とした髪
触りながら嫌気を紛らわせる
首筋を
秋の風が駆け抜ける
....
君が俺のことを
『好き』
だとか
『嫌い』
だとか、わかんんないけど
一つだけ確かな思いがある
俺は君を愛してる
....
おおきく吸い込んだ
この世界の何かが
わたしの中で今
その命を終えようとしないままで
だれかの心に入りたくて
いつだって柔らかに拒絶
知ってることと知らないことがあること
わたしは勿 ....
何ともない空を見上げ。
青になった歩道で立ち止まり。
その空に向かってケータイ翳して。
写真を撮ってる僕は。
変人なのだろうか。
大好きだったあの人と別れて。
そろそろ一年。
そろそろ、だなんて曖昧ですね。
仕方ないでしょう。
憶えてないんですから。
あの頃の記憶を穿り返せば、
何となく思い出せる気がしま ....
嬉しくないことが、沢山あった今日の休日。
そんな日には、せめてあなたからの、 。
隣に誰もいない。
ほら、こんなことしたって。
ばれないしね。
手を繋ごう。
そしたら、こんなこと出来ないしね。
小さな丘の上
僕ら
家を建てた
誰もいないそこは
僕らだけの世界
見上げると
小さく光る
真っ黒のキャンパスに
光る雫が零れる
輝く絵の具
笑顔をくれる
真っ黒のキャンパ ....
恋という物語り。
いくつかのお話を見てきました。
最終話は、きちんと在りました。
悲しい、終わる、世界のお話。
今もどこかで、始まる、恋のお話。
今もどこかで、終わる、恋 ....
ずいぶんと、高いとこまで来てしまいました。
けれど、まだまだ続く山道。
後に引き返そうにも、辛い道です。
先へ進みましょう。
進みましょう。
何が在るか、無いか。
解らないですが。
美味 ....
夢を見た。
胡蝶の夢ならぬ、夢なのか、現実なのか、区別のつかない夢を見た。
彼は、夢の中で、花を喰らっていた。
何かの為に、必死に、花を喰っていた。
いつかその花に、喰われてしまえ ....
涼しくなった、夜。
一人ぼっちで、部屋の中。
電気も消して、音も消して。
淋しさを、感じる。
どくどく、心臓の動きと一緒に。
こんな淋しい夜には、誰かとキスがしたくなる。 ....
世界が揺れてる。
心が揺れてる。
だからなか。
真っ直ぐ歩けない。
ちょっと、頭痛くてね。
真昼間から、飲んじゃって。
気付いたら、暗くなってた。
君は笑って言う。
「お前は俺にべたぼれだから
なんも心配しとらんよ。」
心配してよ。
不安になってよ。
捕まえて、縛って。
どこにも行けなくして。
じゃなきゃ私、
ほら。
....
私は大きな水に浸されて
じっと美しさを見上げていた
その度何かがさらさら入り溜め息がこぼれ出る
きっと美しいものが
私の不浄を癒そうとしているのだと
私は思い 心地よさに身を任せ ....
見えない明日が、ぼんやりと近付いてくる。
はっきりと見える、綺麗な夕焼け、夜空。
明日に期待させるように。
魅力的に。
明日は今日と、なんら変わりなく。
僕を退屈にさせる ....
色とりどりの、綺麗な世界。
汚くもあるけど。
こんなに素敵な色に見えたのは。
あの人のお陰。
あの人のせい。
ありがとうを云うよ。
素直に嬉しいから。
けれど ....
昨日、可愛い人を見つけました。
もう、出逢うことなんて。
もう、すれ違うことなんて。
ない、と思うけど。
少し、寂しいな。
どんな風に、可愛かったかを。
説明しろっ ....
雨上がりのアスファルト。
濡れた僕と世界。
温かい日差しに照らされて。
蒸発してしまうんだろう。
そのまま消えてしまえば。
空と同化して気持ち良いんじゃないかな。
波に飲み込まれそうになる。
けれど。
イヤホンから聞こえる唄に。
引き止められる。
波は、静かに続く。
唄は、確かに響く。
その間で、目を閉じた。
懐かしい歌を聴いた
よみがえってくる
鮮やかな想い出
月日を重ねるごとに
毎日が見えなくなってくる
また想い出だけが鮮やかさを増した
重ねた日々の延長線上
僕らが描いた夢のあ ....
秋の空気を感じたら
僕の中に君
お月様に吸いこまれそうになるときのあの感じがして
僕は
今すぐ君のそばにいきたい
不思議な夜の空に
ココロをとかして
君のとなりで ひざをかかえる ....
涙するほど悩んでる人は
小さな願いをずっと抱えて
生きている。
強がって見せて
全て自分のせいにして
生きている。
キミだけには笑顔をあげたいから。
9月の空がとても好きです。
暑さがなければ、最適なのですが。
あの、美しい秋の空が好きなのです。
9月の空の下、愛する人と別れました。
それ以来、初めての9月の空が訪れます。
....
何度となく。
何度でも。
聴こえてくる。
君の声。
何で、今頃。
君を思い出すんだろう。
記憶の中の君は、
笑っていた。
記憶の中の君は、
泣いて ....
おんなのこ
女の子がやってくると
憂鬱になる
とても疲れてしまうのだ
おんなのこ
女の子がやってくると
不安になる
とても疲れてしまうから
おんなのこ
女の子がやってくる ....
疲れた僕は 木陰で休んでいる
幹に 蝉の抜け殻
とても静かに
何年もそこに在りつづけているかのよう
しばらくして
ふと気がついた
蝉
だまって
いる
その少し上にも
またそ ....
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