空気は夏色に染まり
空の青さにも透明が混じると

今年も
『カミナリ玉』
がハシリの時期になった


深緑に走る
黒い稲妻が

球体になって
八百屋に並ぶ

値段は詐欺 ....
ポケットに入れっぱなしにしていた

まなあたたかいビスケット食べ

ほろ苦い味が口の中に拡がり

なんだかしょっぱいなと思ったら

嗚呼何だ、瞳から落ちる雨のせいかと

確認したと ....
もう見えない昨日の太陽

もう見えない昨日の満月

もう見えない昨日の夕陽

もう見えない小さい頃の思い出

もう見えない君の笑顔

もう見えない世界の裏側

もう見えない僕の ....
生きものたちが空を揺らし
雲の間に鏡をつくる
午後から夜へ
鏡は割れ
鏡は増え
ひとつひとつに
生きものたちの息を映す



青 灰 灰 青
銀 燐 燐 銀 
まわ ....
思考しないで
感じるんだ
ほんとうは下品なことば
見えもしない存在の

暗い四つ角を挑発して
あなたが寝転んだソファー
私が求めていたものは
上空に浮かぶ島

ただ届かないだけで
 ....
あの人は

新しく買った携帯に
最初に着信履歴を残した人


あの人は

微かに触れただけの私の手に
十分すぎるほどの温もりを残した人


あの人は

忘れかけてた恋心を掘 ....
好きで好きで
たまらないのにさ

恥ずかしさとか
色んなもんが頭をよぎって
言葉になんないんだ

好きだよ
そんな一言すら言えなくてさ

一緒に歩いていて
君の手を握りかかった手 ....
シンデレラの夢
灰にまみれ
笑っていた
不細工な形

夜中二時過ぎて
夢が覚めた
終りの無い
理不尽の宴

さあ狂いましょう
踊りましょう
体忘れ
二人きりで

黒靴の少女
夜のワルツ
秘められた
 ....
今年もまた、

桜が咲く。

「誰が為に」などと

言うつもりはないが。

去年までがそうだったように、

来年もまた、咲くのだろう。

二度と見ることはかなわない

あの桜も咲いているのか。

こ ....
香水瓶のかけらを含んだ
アイスクリ−ムを
丸呑みするように
あなたを想うことができたらよかった

腐った林檎を塵箱に押し込みながら
あなたは言う
「はじめから、食べられない林檎なら良かっ ....
黒い部屋に
カチカチと時計の音が木霊する

clock、時をただ一つずつ刻む
ただそこにあるだけで大事にされて
与えられた役割を果たしている

夜明けの光が世界にひとつ差し込む
カーテ ....
満開を待つ桜に

雨がふっている

なんだか

うつむいて かなしそう

いったいわたしは

この桜に

なにを重ねているのだろう
あまりに長い間ひとりでいたせいか
ある日わたしはふたりになってしまった

わたしたちはさすがに元ひとりだったので
顔も体つきも声も性格もそっくり同じだった

「さみしかったよね。」
「う ....
薄暗い部屋の窓に
雨粒と風がぶつかって
音を奏でている

貴方はさっきから
弦を弾いて
膨らんだ音に声をのせて
随分幸せそう

届かないよ まだ
歩いていく先に貴方がいるかもわから ....
あんなにとんがっていた
風が柔らかくなると
空の蒼さも淡くなる

宵闇の中に
花の甘さが混ざり

夜気がねっとりと
絡み付いてくると

春は恋の季節

だから

あ ....
こんぺいとうくらいの幸せがいいな

かくれんぼ上手の冷たい季節
やっとしっぽ、つかまえた
それっくらいの発見で、こんぺいとうの幸せ一粒

赤い駅弁、あかるい器
きらいなしいたけが入ってた ....
木蓮の花が咲いたら

私を呼んで下さい

何時でも構いません
場所も問いません



私を呼んで下さい




【声】
風の音で名前を呼ばれてた気がして
見上げてしまい ....
きみは
なにもいいもしないで
ただ
みみをあかくしただけ

それだけで。
力いっぱい、
腹の底から
これ以上ないってくらいに

泣いて、
叫んで、
もがいて…
見えるものもある

いつも笑ってばかり
それも立派で素敵、だと思うけど
なんか違うんだよ
 ....
ぼくは詩人

綺麗な詩をいくつも創りだし
その詩をみんなの心の中に奏でることに
なんの苦労もない
それは自分の楽しみ
それはみんなへの喜び

今日もまた

朝の散歩をしていたら
 ....
最初から決められた運命を
憎らしく思ってしまう

出会ったときから
彼はずっと両想い
私はそんな彼に
ずっと片想い

なのに時計の針だけは
私を置いてけぼりにしたまま
ただ前へ、前 ....


ぞうは はなが。

なんでなんっ??
ふつう せめて くちびるでいくやろお??

でも ぞうは はな。

 *

きりんは あしとくび。

あしがさきのびて
まだ た ....
冬になると
海水が凍って
氷の白い泥が海に溜まる
その中で薄くはった
産まれたばかりの流氷は
波の寝返りにあっさりと壊され
お互いを削りあい
まるで蓮の葉のような
角の取れた丸い薄い氷 ....
たまねぎパリリ
皮をむいて刻みます
おきまりで涙が出ます

ついでにすこし
泣いてみます


じゃがいもクリリ
むいていきます
船乗りになった気分で
いくらでも

樽イッパイ ....
プラネット・ラダー12番地へようこそ
新しい入居者の方ですね
本アパートの管理人です
お部屋まで見送りと
各部屋のご案内をさせて頂きます
こちらへどうぞ

廊下入りまして直ぐ手前から ....
今宵満月春疾風
梅には遅いが
桜にゃ早い
名乗れ
名折れの
名残雪
袖触れ合うのも多少の縁
一寸御付き合い下さいませ
もう頃合だ
耳を済ませて
きちんと嗅いで
飲み込まれない様に ....
“死にませんよ”


春の夜明け
川ぞいの土手を歩いていると
魔王と出遭いました
鼻水をずるずるとすすっています
まだ寒い中僕を待っていたようです
とりあえずティッシュを渡すと
魔王 ....
{ルビAlligator Refrigerator Alligator Refrigerator Alli・・・ =ワニが棲む冷蔵庫を呑むワニが棲む冷蔵庫を呑むワニが棲む冷…} この時点で
効果的な罠は
君を束縛することではないはずなのに…


バスに乗って。
酔っ払った身体は、揺れる
揺れる、
その肩は、空席。

使っておやりと、何かしら突 ....
【桜】

元来色の白かった私が
薄ら桃色に色づくのは
きっと貴方の仕業です
今年も
また
染まってしまいました


【金木犀】

はらはらと散らすのは
涙では無く
貴方の残 ....
愛心さんのおすすめリスト(1740)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カミナリ玉- 蒸発王自由詩9*06-6-15
名も知らぬ君から貰ったビスケット- こめ自由詩706-6-9
もう見えないよ・・・・・君が- こめ自由詩906-5-25
光鉛領- 木立 悟自由詩406-5-24
しびれるような自由- ガララ自由詩106-5-14
あの人は- Keico自由詩3*06-4-27
告白・・・- えりす未詩・独白3*06-4-16
「愛しい死神に」_- 木賊ゾク携帯写真+ ...406-4-12
桜の下で振り返ってはいけません。空をあおいで笑いなさい。- 逢坂桜携帯写真+ ...11*06-4-11
僕らは沈黙に愛されなかった- ユメアト自由詩106-4-10
chickenHeartz- writer自由詩106-4-8
雨の日さくら- 逢坂桜携帯写真+ ...7*06-4-5
ふたり- 松本 涼自由詩9*06-4-4
逢えたら握手- Keico自由詩2*06-3-29
*_ドイタドイタ!(‾ε‾(☆\(‾ー‾)/☆)‾3‾)トウ ...- かおる自由詩4*06-3-25
こんぺいとうハピネス- かなりや自由詩7*06-3-24
木蓮−CALL_TO_ME−- 蒸発王自由詩2*06-3-22
ぼくはめろめろ- 日朗歩野自由詩806-3-22
真実- クラウン自由詩306-3-22
ぽえむ君−誕生−- ぽえむ君自由詩15*06-3-21
片想い- クラウン自由詩306-3-20
進化- 日朗歩野自由詩406-3-14
蓮葉氷の路- 蒸発王自由詩6*06-3-12
カレーを作ります- 日朗歩野自由詩806-3-8
プラネット・ラダー12番地の管理人- 蒸発王自由詩5*06-3-8
パレード__百姫夜行- 蒸発王自由詩5*06-3-5
死神と魔王−魔王と出逢った−- 蒸発王自由詩9+*06-3-5
Alligator!- 山田せば ...短歌1+06-3-4
バスが辿る道の先- 梅ゼリー自由詩306-3-4
三花繚乱_其ノ弐- 蒸発王自由詩5*06-3-2

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