これから、闇に包まれる世界は。

あまりにも、綺麗に輝いていた。
一握りの気まま、は
自由と呼ばない

不自由から逃れて
背中の羽根を伸ばしても
きっと名前が違うだろう

いくばくの束縛から逃れた、
小鳥のようなあなたは
一粒の木の実 ....
入れて欲しくて

一緒になりたくて

入れて 入れて


きみはだめって笑う


惨めで
恥ずかしくて

やっぱりそれでも入れて欲しくて


だから自分が

マンホ ....
捕まえられない、涙。

溜まりすぎて、溢れそう。

抱きしめにいこうか。

涙に足を入れて。

涙に濡れながら。

そっと。

そーっと。
愛している
心の底から
愛している
いとおしい

何もいらない
貴方だけでいい
何もいらない
話しを聞いて

心は澄みわたり
心は穏やかになり
体は責任を負い
体は喜びが満ち ....
もっと細くしなくちゃ

あなたとのペアブレスが入らない




片想いだけど

そんなこと考えながら
います
今君の中にある「ありがとう」 今君の中にある「さよなら」

そんな感情たちのおかげで 僕たちはまた出逢い そして別れるのでしょう。

別れがどれだけ哀しくとも 「ありがとう」のキモチがあれば
 ....
今夜は酷い夜霧だ
むやみやたらに出歩くと
街の真中で遭難してしまいますよ
旦那
今日の所は

この常夜灯の下で
霧宿りいたしましょうよ



『常夜灯の下で』 ―銀の夜を溶かして ....
きみが
月綺麗って言って見上げた



三日月浮かぶ


見えないけど
ふたりで


携帯持ち上げて笑う
空へ空と旅をして。

いつか、夢の城に。

歩みよろう。
一緒に歌おう

私は
小さな声で

あなたは
大きな声で



一緒がいいけど


あなたの声がききたいから
我が家にはじいやがいる
じいやの名前は長谷川という


『長谷川のこと』


長谷川は今年で82になる
大正の殆ど終わりに産まれて
人生の殆どは昭和に飲み込まれ
青春の殆どを戦争に ....
やっぱり、

夕焼けが、

綺麗に、

映る。
苛立ちとか、

悲しみとか。

ごちゃごちゃしてきて。


たまには、ね。

いいでしょ。
少し、空に近付けたかな。 献血に行ったら
貴方の血は夕焼けなので
輸血用には使えません

断られたことがある

16歳の頃の話だ


『血液奇談』


今は何の因果か
私は血液職員として献血車に乗り ....
たくさんの、紙の集まり。

ただ、それだけ。

ただ、好きなだけ。
暗い闇の街の中を一人で歩いてる

光なんて無いこの世界では

全て物が闇になった

いつくきてやまないメールの渦で

伝わらない物があるんだよね

送っても送ってもその距 ....
それでも

女の人が
涙ごとに流す{ルビ睫毛=まつげ}は
蝶々になるのですよ




『睫毛蝶々』


祖母の形見の化粧箱は
真っ赤な朱友禅に金糸の菊
中には小さい鏡もはめ ....
パンをちぎる
その手で私は
鶴をおる

鶴をおる
その手で私は
猫をなでる

猫をなでる
その手で私は
ページをめくる

ページをめくる
その手で私は
小銭をかぞえる

 ....
手を繋いで

親指冷たいって言ったら

袖の中に入れてくれて


酒足りねぇって

コンビニ行ったよね





寒かったね
冬の香り、

雪の気配。
何の明かりから順番に消していけば
少しのためらいもなく、眠れるのだろう
どんなに光の射す部屋に迷い込んでも
最後の明かりを消すのはあたしだ


肌寒いこたつの中で眼を閉じても
 ....
ばいばい。秋。 商店街の呉服屋には
座敷わらしが出るんだ


『呉服屋の座敷わらし』


何年も前
近所の商店街は
七夕が近づくと
ささやかながら華やいでいた


電燈の高い所に
白と桃色 ....
金色の海で
私は上手く笑えていただろうか


『金色の海で』


郵便受けに
見なれない封筒が入っていた
差出人は
失踪した親友からだった


彼は
一年前に妻子を亡くし
 ....
わけのわからぬ管がいっぱい
ついたあなた

また生き延びてしまったな

そんなこと言って
笑うあなた


現代社会の中に生きて
機械使うこと許されません
 しちゃいけないこと
 ....
灰色の夜明けに
屋上から飛ばした紙飛行機にのって
会いに行けたらいいのに

道には沢山の紙飛行機が墜落して
車にひかれてつぶれてる
2人で

双子座流星群

見たよね


忘れないよ

懐かしい音楽と熱すぎるヒーター


真暗な車の中で



最後にひとつだけお願い
チューしたい

ってわたし ....
花はいつ咲くのか
花に聞いてみなければ
わからないけれど
心の花は
自分で咲かすものだから
自分に聞いてみれば
きっとわかるはず

星はいつ流れるのか
星に聞いて見なければ
わから ....
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