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かつて心を置き去りにした土地で
足元を掬われないように前へ、前へ
敷き詰められた岩の隙間で浮かんでいるのは
汚れた発泡スチロールの欠片ばかり
忘れられたオモチャの残骸は
ひきつった笑顔を崩さないよう ....
きっかけなんてないままに
特別な理由には目もくれず
ただ夢中で積み上げていく
行けるところまで行ってみよう、と
そんな毎日が楽しみでした
円柱形の白いもの
どこで拾ってきた ....
未だ幽かに蒼い山の向こう
嵐の後の風が吹く
気だるい身体がバスタオルを引きずって
一つの光に吸い寄せられる
あれは星なのか
いや、人々の営みだ
あれは星なのか
そう、淡く ....
真っ暗な部屋の中
東に傾く月
かつては私にくっきりとした影を与えてくれたのに
今となっては嗚呼遠く
星座のシャンデリアが揺らぐと歌ったあの日は
こんなに遠い過去だったのかと見上げて思う
....